お金に困っている世帯は少なくない
公務員として働いていて思うことは、属性が似通っているにも関わらず、お金に困っている世帯が少なくないということです。
お金に困っていると言っても、「今日食べるものを買うお金が無い」というようなことではありません。
・貯金が全くない
・ボーナスが無ければ生活が成り立たない
・やたらと残業をしたがる
・共益金を払うのを渋る
私の周囲でお金に困っているというのは、このような方ですね。このような方は身なりがみすぼらしかったり、生活状況が悪いわけではありません。
・住居は新築一戸建て
・車は新車を購入
・衣類にはかなりお金をかけている
このような生活をしており、一見するとお金が無いようには見えません。
しかし、実際には家計は火の車であるということです。一方で、資産形成が順調にできている世帯も少なからずありますね。
・40代で住宅ローンは完済済み
・貯金も平均を上回るほど積み上げている
同じ年収、似通ったの家族構成であるにも関わらず、このような差が出る大きな理由は「お金の増やし方」を知っているかどうかです。ずばり言ってしまえば、「お金の増やし方」を知っていなければ、平均的な年収の会社員や公務員は資産形成が難しいものになるということです。
・具体的なお金の増やし方
・お金を増やすためにはどのようにすればよいか
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
具体的なお金の増やし方
具体的なお金の増やし方というのは、複雑なことをするわけではありません。大切なことは、「お金を増やす仕組みを作ること」です。
・収入の範囲内で生活費を賄う
・残ったお金を貯蓄に充てる
・さらに残ったお金を資産運用に充てる
お金を増やす仕組みとしてはこの3つを行うだけだということです。ひとつずつ確認していきます。
収入の範囲内で生活費を賄う
お金を増やす仕組みのひとつ目は「収入の範囲内で生活費を賄う」ということです。これは手取りが300万円であれば、300万円以内で生活をするということではありません。
・ボーナス
・臨時収入
・副収入
このような収入を除いた、月々の給料分だけで生活費を工面するということです。そのため、手取りが300万円であれば、それを下回る金額になると考えるのが自然ですね。
【A世帯】
・手取り年収 300万円
・月々の手取り 20万円
・ボーナス 60万円/年
このA世帯の場合、月の生活費は20万円以内が基準になるということです。
残ったお金を貯蓄に充てる
お金を増やす仕組みの2つ目は「残ったお金を貯蓄に充てる」ということです。A世帯で見た場合、ボーナスを貯蓄に充てると考えてよいですね。ここで大切なことは、ボーナスを全額貯蓄に充てる必要は無いということです。
・貯蓄の年間目標額
・貯蓄の最大金額
このようなものを決めて計画的に貯蓄していく方法がよいですね。
・貯蓄の年間目標額 40万円
・貯蓄の最大金額 400万円
このように決めておき、残ったお金は別の使い道をすればよいということです。ただただ貯蓄を増やしていくことは「お金を増やす」ことに間違いないですが、よい増やし方とは言い難いということです。
さらに残ったお金を資産運用に充てる
お金を増やす仕組みの3つ目は「さらに残ったお金を資産運用に充てる」ということです。
・ボーナス 60万円/年
・目標貯金額 40万円/年
・さらに残ったお金 20万円/年
A世帯の場合、このように年間20万円が残ることになり、これを資産運用に充てるということです。これが誰にでもできるお金の増やし方の最大のポイントです。
・たった20万円で資産運用しても・・・
・少額で資産運用に意味があるのか
このように思われるかもしれませんが、年間20万円を10年間資産運用するとそれなりの金額になりますね。
月1.6万円を年利4%で資産運用すると、10年後には245万円になります。含み益が45万円出ているということです。(もちろん、含み損を抱える可能性もありますが・・)
そして、この資産運用でお金を増やすことは、資産運用に充てるお金が多ければ多いほどリターンが大きくなる傾向にあります。
・100万円より1,000万円
・1,000万円より2,000万円
このようにお金がある方が増えるお金が多くなるということです。そして、お金が多ければ、安全に資産形成をすることを選択することもできます。
・元本100万円でリスクを取って年利10% → 予想含み益10万円
・元本1,000万円でリスクを抑えて年利2% → 予想含み益20万円
このように、お金が多い方が選択肢が増えるということです。このようにするためには、残るお金をいかに多くしていくか、というのがお金の増やし方の最大のポイントであると言えます。
YOHの考え
この「誰にでもできるお金の増やし方」は正確に言えば「誰にでも取り組むことができるお金の増やし方」ですね。
・収入の範囲内で生活費を賄う
・残ったお金を貯蓄に充てる
・さらに残ったお金を資産運用に充てる
実際にお金に困っている世帯が少なくないということは、この3つに取り組んで継続することはどの世帯でもできることではないということです。
・借金
・浪費
・生活水準の向上
このようなものと距離が近い世帯は「誰にでもできるお金の増やし方」をすることができていないということです。この「誰にでもできるお金の増やし方」は特別な知識や技術は必要ありません。
必要なのは考え方や気持ちといった、比較的早くに身に付けることができるものだということです。
・収入の範囲内で生活費を賄う
・残ったお金を貯蓄に充てる
・さらに残ったお金を資産運用に充てる
この3つの行動というのは、相乗効果があり、お金が増えていけばいくほど、各項目が洗練されていきます。
・月々の生活費から無駄なものをそぎ落とした
・生活費が抑えられて、貯蓄が予定より早く目標金額に達した
・貯蓄する必要が無くなったので、資産運用額が増えた
この結果、資産増加が早まることにあるケースが非常に多いのですね。大切なのは順番を間違えないことです。
・収入の範囲内で生活ができていないのに、資産運用をはじめる
このようなことは誰にでもできるお金の増やし方ではないということです。この3つを少しずつでもよいので、順番に丁寧に行っていくことが、「誰にでもできるお金の増やし方」だということです。
ご覧いただきありがとうございました。
まずお金を増やすためにすることは、貯金で100万円を作ることです。
ボーナスの全てを貯金に充てると、貯金額の増加は早くなりますが、おすすめの資産形成方法とは言えないですね。
誰にでもできるお金の増やし方は年収200万円でも可能です。fire-money.hatenablog.com