- アセットアロケーション
- アセットアロケーションは自分だけにしか作れない
- アセットアロケーションで分散できないリスク
- アセットアロケーションで分散できないリスクへの対処法
- 節約
- 税金や社会保障の知識を蓄えておく
- YOHの考え
アセットアロケーション
アセットアロケーションとは資産の種類や分類の割合を決めたもので、資産形成においては非常に大切です。
どの資産クラスをどの程度の割合いするかによって、利回りが決まるからですね。そして、利回りが決まれば資産増加スピードも決まります。
・少額の資産で早く資産増加させたい → リスク資産の割合を多めにする
・元本毀損させることなく資産増加させたい → 安全資産の割合を多めにする
一般的にはこのような考えでアセットアロケーションを構築します。
アセットアロケーションは自分だけにしか作れない
アセットアロケーション構築の難しいところは、自分に合ったものは自分でしか構築できないことにあります。
・書籍で紹介されていたアセットアロケーション
・インフルエンサーが構築しているアセットアロケーション
このようなものを真似しても資産形成が上手くいかないことは往々にしてあるのですね。リスク耐性は人によって様々だからです。
・年齢
・家族構成
・投資歴
・資産状況
・性格
・職種
このような事項がひとつでも異なれば、構築するアセットアロケーションはがらりと変わるということです。
・年齢 → 若い
・家族構成 → 独身
・投資歴 → 長い
・資産状況 → 多い
・性格 → 積極的
・職種 → 安定的なキャッシュフローがある
一般的にこのような場合、リスク耐性が高く、リスク資産を多めに配分したアセットアロケーションを組むことができる傾向にあります。
アセットアロケーションで分散できないリスク
・株式10% 現金90%
・株式20% 現金80%
このようなアセットアロケーションはかなり保守的な資産配分ですね。株式が暴落しても総資産にそれほど影響を及ぼすことがないからです。総資産が3,000万円でリーマンショックのような株式が50%暴落した場合でも総資産に与える影響は大きくありません。
・株式 300万円 → 150万円 現金 2,700万円 合計 2,850万円
・株式 600万円 → 300万円 現金 2,400万円 合計 2,700万円
このように、総資産を大きく棄損することはありません。しかし、このような保守的なアセットアロケーションを組んでいれば、人生で金銭的に困る事態にならないかと言えばそうではありません。自分に最適なアセットアロケーションを組んでいても分散できないリスクがあるからです。
・リストラ
・給料の大幅な減額
・自分の病気
・家族の病気
このようなことに対しては、どんなに完璧なアセットアロケーションを組んでリスク分散していても対応することができない場合があるということです。
アセットアロケーションで分散できないリスクへの対処法
リストラや病気などのアセットアロケーションで分散できないリスクに対しては、資産以外のもので対応する必要があるということです。
・節約
・税金や社会保障の知識をつけておく
このようなもので対応する必要があると私は考えています。ずばり言ってしまえば、お金を守る力を身に付けることによって、リスクに向き合う必要があると言うことです。
節約
アセットアロケーションで分散できないリスクに対処するひとつ目の方法は「節約した生活をする」ということです。
・月15万円以下で生活する
・光熱費を徹底的に削減する
・買い物は半額ハンター
節約した生活と言っても、このようなことではないですね。収入よりも低い支出で生活することを当たり前とするということです。
・月収100万円世帯が月50万円で生活する
・月収20万円世帯が月25万円で生活する
この場合、暮らし向きは月収100万円世帯の方がよく、月収20万円世帯よりも贅沢しているように感じますが、蓄財優等生なのは月収100万円世帯であることは間違いないですね。
・毎月貯蓄ができない
・ボーナスを当てにして生活する
このようなことをしていては、アセットアロケーションで分散できないリスクが発生した時に対処できないということです。
税金や社会保障の知識を蓄えておく
アセットアロケーションで分散できないリスクに対処するふたつ目の方法は「税金や社会保障の知識をつけておく」ということです。
・失業保険はどの程度もらえるのか
・国民健康保険料の免除
・国民年金の猶予
・現時点でどの程度の保障を受けることができるのか
リストラされた場合、このような知識は必要不可欠です。(公務員の場合は失業保険は無いですが・・・)
・高額医療費療養制度
・障害厚生年金
・遺族厚生年金
自分や家族に不幸があった場合に備えて、このような社会保障の知識を身に付けておくことは必要ということです。これらの制度は複雑で全てを正確に把握する必要はありません。しかし、こういった保障が受けられると知っておく必要はあるということです。
YOHの考え
どれだけ完璧なアセットアロケーションを組んだとしても、思わぬリスクによって自身の状況が大きく変わることは避けられません。
・A世帯 株式900万円 現金2,100万円
・B世帯 株式2,800万円 現金200万円
このような2つの世帯のアセットアロケーションを見た場合、一般的に考えてA世帯の方がB世帯よりもリスキーだと感じます。株式割合が著しく高いからですね。しかし、それは株式の暴落といった経済的な要因のみのリスクに関して、というだけなのですね。
・A世帯 年収800万円で支出コントロールができておらず、社会保障の知識は無い
・B世帯 年収500万円で支出コントロールができており、社会保障の知識がある
このような付加情報が付いた場合、リスクマネジメントの見方はずいぶんと違ったものになります。株式の大暴落とリストラが同時に起こった場合、リスク耐性が高いのはどちらの世帯かは分からなくなるということです。
※私個人の意見ではB世帯の方がリスク耐性が高いと考えています。
このように考えると、現金や株式などのアセットアロケーションを考えて構築することは非常に大切ですが、それだけでは人生のリスクマネジメントは十分だと言えないのですね。
・節約
・税金や社会保障の知識をつけておく
このようなことは目に見えて効果のあるものではありませんが、人生のリスクマネジメントに対しては非常に効果の高い事柄ということです。ご覧いただきありがとうございました。
アセットアロケーションの調整は大切です。私は各資産を売却せずに行うようにしています。
資産1,000万円までは複雑なアセットアロケーションはそれほど必要ないですね。現金+株式で十分だと言う記事です。
資産減少時だけではなく、資産増加時にもアセットアロケーション調整は行った方がよいですね。