短期投資の書籍
最近のマイブームが短期投資についての書籍を読むことです。
・一からはじめる短期投資
・デイトレード必勝法
・知識ゼロの僕が元手10万円を1億円にできた理由
書籍のおおよそのタイトルはこのような感じですね。
私自身は短期投資、いわゆるデイトレードはしたことがありませんが、そのノウハウや資産形成のプロセス自体に興味が湧いているということです。
そして、短期投資の書籍の中身については、メンタルコントロールについて言及している内容が非常に多いのですね。
書籍が10章にわかれているとすれば、ノウハウやプロセスが2章、残りの8章がメンタルコントロールについて書かれているといった感じですね。
・負けている時の気持ちの保ち方
・株式投資のストレス軽減法
・メンタル強化の方法
このようなことについて触れられていることが非常に多いということです。
そこでふと思ったのが、長期投資にメンタルコントロールは必要なのか、ということです。
・長期投資にメンタルコントロールは必要か
・長期投資で行うメンタルコントロールについて
今回はこの2点を中心に長期投資のメンタルコントロールについて触れてみたいと思います。
長期投資にメンタルコントロールは必要か
結論から言えば、長期投資においてもある程度のメンタルコントロールは必要であると私は考えています。
しかし、長期投資を行っている間ずっとメンタルコントロールをしなければいけないのかと言えば、そうではないということです。
・投資初期
・はじめての暴落時
このような限られた機会にだけ、ある程度のメンタルコントロールを行う必要があるということです。
順番に触れていきます。
投資初期
長期投資においてメンタルコントロールが必要な期間のひとつ目は「投資初期」ですね。
・積立投資をはじめた数年
・投資金額がある程度を超えるまで
このような間はある程度のメンタルコントロールが必要になりますね。
積立投資の特徴として挙げられるのが、少ない元手では少ないリターンしか得ることができないということです。
・毎月5万円を積立
・これを1年間継続する(年間60万円)
月5万円の積立というのは、多くの労働者にとって簡単な金額ではありません。浪費を我慢したり、節約を心がけてようやく捻出することができる金額です。
それを1年間続けて年間60万円を積立投資して、得ることのできるリターンというのは、株式市場が非常に好調であっても数万円です。
・積み立てた60万円が1年間で100万円になった
・生活の助けになるほど資産額が増加した
このようなことは起こらないのですね。このような投資金額が少ない投資初期において、メンタルコントロールは非常に大切だということです。
そして、ここでメンタルコントロールをすることができなければ、長期投資を継続することは難しいものになってしまいます。
これは、金融庁が公表している2020年のつみたてNISA口座の利用状況です。
・口座開設数 304万口座
・年間積立額0円 98万口座
・年間積立額0円から20万円 121万口座
つみたてNISA口座の利用状況はこのようになっており、70%ほどが積立を継続できていない、もしくは月1.5万円ほどの積立しかできていないということになります。
もちろん、つみたてNISA口座をしっかりと利用することができていないことが、長期投資においてメンタルコントロールをできていないことは、必ずしもイコールとはなるわけではありません。
しかし、つみたてNISA口座をしっかりと利用できていないということは、長期投資において前向きになれていないということは伺えるということです。
その割合が70%ほどになるということですね。
はじめての暴落時
長期投資においてメンタルコントロールが必要な期間の2つ目は「はじめての暴落時」ですね。
長期投資をしていると避けることができないのが暴落という経験です。
・積立投資をしているのに資産が増加しない
・コツコツと同じ金融商品を購入しているのに資産が増加しない
このようなことは、長期投資をしている以上、必ず訪れるということです。
指数として非常に優秀なS&P500であってもこのように、年によってパフォーマンスに差があり、時には40%以上の暴落があるということです。
そして、この暴落というのはどれだけ安全マージンをしっかりと取っていたとしても気持ちの良いものではないですね。
・アセットアロケーション内の安全資産(現金など)の割合が高い
・積立は余裕資金のさらに余剰資金で行っている
このような状況であっても、毎月コツコツと積立をしていて資産が増加しないのは不安な気持ちになるのですね。
・積立投資をするよりも貯金をしていた方が資産が増加するのではないか
・積立投資をストップして、時期をみて再開しよう
しっかりとしてメンタルコントロールをしなければ、このような考えを持ってしまうということです。
YOHの考え
今回は、長期投資においてメンタルコントロールは必要なのか、ということについて考えてみました。
・投資初期
・はじめての暴落時
私はこの2つの時期においては、長期投資においてもある程度のメンタルコントロールが必要だと考えています。
逆に言えば、ここでメンタルコントロールができなければ長期投資を続けることは難しいものになってしまうということです。
しかし、この2つの時期を乗り切ってしまえば、長期投資においてメンタルコントロールはそれほど必要ではないですね。
・資産の増減に一喜一憂することがなくなる
・積立投資が生活の一部になる
このような状態に近づいていくということです。ここが短期投資との大きな違いですね。
短期投資というのは、金額や程度の差はあるのでしょうが、常にメンタルコントロールを必要とされる投資手法です。
長期投資はそのメンタルコントロールをする機会が少ないというのが大きなメリットです。
ずばり言ってしまえば、長期投資をしている間ずっとメンタルコントロールが必要な状態というのは長期投資の意味が無いということです。
・積立投資をしている間ずっとメンタルコントロールをする必要がある
・投資をしている時は常にストレスを抱えている
長期投資においては、このような状況というのは、どこかに問題があり、それを是正する必要があるということです。
・積立金額が収入に見合わず多い
・余裕資金で行えていない
・長期投資に年利10%というような過度な期待を持っている
長期投資を継続できているにも関わらずストレスがあるというのは、このようなケースが考えられます。
長期投資において最も大切なことのひとつは、ストレスを極限まで少なくして継続をすることです。
しかし、ある程度はメンタルコントロールを求められます。その際に重要なのが、長期投資における正しい知識です。
長期投資における正しい知識を持ち、行動を継続することができれば、メンタルコントロールはそれほど必要無い、というのが私の考えです。
ご覧いただきありがとうございました。
短期投資として代表的なのがFX取引ですね。FX取引についてはこちらで記事にしています。
メンタルコントロールが必要な投資初期段階を早く抜け出す方法については、こちらで記事にしています。
長期投資でストレスを減らすのに効果的なのが、貯金を多く持つということです。しかし、貯金をすることができる機会というのは人生において多くはないですね。