長期投資のよいところ
今、若い世代を中心に支持を集めている投資手法のひとつがインデックス投資です。
・長期的に見て資産を増加させる可能性が高い
・国からの強力な後押しがある(NISA制度・iDeCo)
・誰が取り組んでも同じような成果を得ることができる
長期のインデックス投資にはこのようなメリットがあるからですね。そして、その他に優れている点として挙げられるのが、「株式投資の学習がそれほど必要無い」ということです。
・株主優待投資
・高配当投資
・個別株短期売買
このような投資手法も長期のインデックス投資と同様に大変人気がありますが、成果を出すためにはある程度の知識は必要不可欠です。
・四季報
・決算書
・IR情報
各企業ごとにこのような情報を確認する必要があります。そして、このような情報を確認するためには、ある程度知識が必要だということです。
しかし、長期のインデックス投資だけをしている方でこのような各企業ごとの情報に目を通している方はそれほど多くはないですね。
そのような状況では、長期のインデックス投資をしている方の中にはやや極端な意見を持つ方も見受けられます。
・長期のインデックス投資は一度はじめたらすることはない
・入金力を高めていくだけでよい
このような意見が見受けられるということです。そして、このような意見はそれなりに説得力がありますね。
・長期のインデックス投資に学習は必要ないのか
・長期のインデックス投資をしつつ学習するメリット
今回はこの2点について考えてみたいと思います。
長期のインデックス投資に学習は必要ないのか
まず、結論から言えば、長期のインデックス投資においてある程度の条件を満たすのであれば学習はそれほど必要ありません。
その条件とは、「全世界株式インデックスファンドをコアとしている」ということです。
この点を満たしているのであれば、投資の学習はそれほど必要無いと私は考えています。
長期的に資産を増やしていくことに欠かすことができないのは分散です。リターンが同じであればより分散されているものを選択することは投資の鉄則です。
・銘柄分散
・地域分散
・時間分散
そして、全世界株式インデックスファンドに長期投資をするということは、はこれらの分散効果を高いレベルで兼ね備えることになります。
長期のインデックス投資の資産投下先として非常に人気のある米国株式投資は銘柄分散、地域分散という点において全世界株式インデックスファンドには劣後しています。
国連人口基金によると、2022年の世界人口は80億人に到達しており、2058年には100億人に達すると言われています。
人口が増加していくということは、全世界株式インデックスファンドの価値も同様に上昇を続けることは確実だといってよいでしょう。
そのため、全世界株式インデックスファンドをコアに長期のインデックス投資をしておくだけで、高い分散効果を受けながら資産増加が望めるということです。
そして、そこに学習するようなことはそれほど必要無いということです。
・複雑な投資手法を理解している
・多くの企業の決算書を読み込んでいる
このようなことをしていても、得ることのできるリターンに差がつくことはないということです。
YOHの考え
今回は長期のインデックス投資に学習は必要かということを考えてみました。
投資のリターンのみを考えるなら「全世界株式インデックスファンドをコアとしている」という前提条件を満たしていれば、投資の学習はそれほど必要性はないですね。長時間の学習をしたからといって、得ることのできるリターンに変わりがないからですね。
しかし、私自身は長期のインデックス投資をしていても、投資の学習はある程度した方がよいと考えています。
・自分の投資手法を他の面から評価することができる
・最適な投資手法は人によって異なる
このような理由から学習をした方がよいと考えているからですね。そして、投資の学習をするということは、投資を楽しめることにつながります。
私は趣味としてプロレスを見るのですが、予備知識があった方がより楽しんで見ることができます。
・今回対戦する選手同士は過去にこのような因縁があった
・この選手とこの選手は同期入団だ
・思い入れのあるこの技を使って試合を決めた
ただただ、選手が闘っているところを見ることも楽しみ方としてはよいですが、予備知識があると、このような個人の背景まで楽しむことができるということです。
これは株式投資などの資産運用でも同じですね。
・自分の信じていた金融商品が期待通りの動きをした
・自分学習して実践した予想通りの結果となった
このようなことは、ただただ入金をしているだけでは味わうことができない喜びだということです。
投資の学習をすることは、同じリターンを得ていても、満足度を上げることができるということです。
長期のインデックス投資においては全世界株式インデックスファンドをコアとしてれば、学習はそれほど必要ありません。しかし、長い投資期間を楽しむのであれば、ある程度の学習はしてもよいと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
全世界株式インデックスファンドだけの資産運用は素晴らしい投資手法ですが、万能ではありません。デメリットを押さえておく必要はありますね。
S&P500をコアとした投資手法についても同様ですね。優れた投資手法であることは疑いようがありませんが、万能とはいいきれません。
資産運用で意識する必要があるのが各資産クラスの規模感です。株式・債券・不動産では規模が大きく異なっています。