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【優れているのはリスク管理】インデックス投資は資産を最大化する投資手法ではない

インデックス投資

 資産形成の王道と言われるのがインデックス投資です。

 その理由は、誰もが簡単にはじめることができ、リターンも優れているからですね。

 インデックス投資をざっくりと説明するのであれば、特定の指数に連動する金融商品を使った投資です。

 ・国、銘柄が多分に分散されている

 ・長期的に右肩上がり

 ・ランニングコストが安い

 特定の指数に連動する金融商品はこのような点を抑えて選択すれば、後は入金する以外することがない。

 インデックス投資とはこのような投資手法です。

 私自身、インデックス投資を資産形成の軸にしていますが、インデックス投資が最も優れていると感じる点は「リスク管理に優れている」からです。

 ・リターンを最大化することができる

 ・少ない元手から大きな資産を形成することができる

 このような考えを持ってインデックス投資に取り組んでいるわけではないということです。

 ・株式投資におけるリスク管理

 ・インデックス投資がリスク管理に優れている点

 今回はインデックス投資のリスク管理についてこの3点を中心に触れてみたいと思います。

株式投資におけるリスク管理

 株式投資をしている方は主に2つのリスクを受け入れる必要があります。

 ・投資対象のリスク

 ・自分自身のリスク

 株式投資はこの2つリスクを管理することによってリターンを得る必要があります。それぞれについて順番に触れていきます。

投資対象のリスク

 株式投資におけるリスクのひとつは「投資対象のリスク」です。

 株式投資におけるリスクとは危険度ではなく、値動きの振れ幅です。そのため、リスクが大きいというのは悪いことばかりではありません。

 高いリスクに見合ったリターンを得ることができる可能性があるからです。しかし、一般的な資産形成においてはリスクは低くしておいた方がよいですね。

 株式の大きな値動きというのは、自身が考えている以上に精神的に大きな負荷がかかるからです。

出典 Googlefinance

 このチャートと見てわかるとおり、Nasdaq100はS&P500と比較すると長期的に値動きのリスクが大きいのですね。

 このリスク、特に下落局面でこのリスクに耐えることができるかを見極める必要があるということです。

自分自身のリスク

 株式投資におけるリスクのふたつ目は「自分自身のリスク」です。

 自分自身のリスクとは、保有しているお金を生み出すことへのリスクですね。

 ・生活防衛費が十分に確保できている

 ・資産クラスとしての現金を保有している

 ・複数の収入源が確保できている

 このような状況であれば、自分自身のリスクは低く、株式投資におけるリスクを取りやすいことになります。

 逆に、現金などの安全資産が少なく、収入源がひとつで安定性がないのであれば、自分自身のリスクは高くなります。

 ・株式の評価額が下がった場合、余裕資金がなくなる

 ・収入が確保することができなくなる

 このような可能性があるからですね。

 そのため、自分自身のリスクに対する備えが高ければ高いほど、株式投資におけるリスクを取りやすくなるということです。

最も優れているのはリスク管理能力。

YOHの考え

 今回はインデックス投資の優れている点について触れてみました。

 私はインデックス投資が最も優れている点として挙げられるのはリスク管理能力の高さだと考えています。

 ・リターンの大きさ

 ・資産の最大化

 この2つを考えた場合、インデックス投資よりも優れた投資手法は数多くあるということです。

 しかし、リスク管理という面においてインデックス投資よりも優れた投資手法を見つけることは非常に困難です。

 株式投資においては、投資対象と自分自身、この2つのリスクを勘案して適切に行う必要があります。

 そして、リスクへの向き合い方というのはいくつか種類があります。

 ・回避

 ・軽減

 ・転換

 ・保有

 主な種類はこの4つです。

 起こり得るリスクに対して、この4つの中から適切な方法を選択することによって、起こり得るリスクを最小化することが求められるということです。

出典 対応(Risk Treatment)|リスク管理Navi [用語集]

 インデックス投資が優れている点は、このリスク管理のうち、投資対象のリスクを自動で行ってくれる点であるということです。

 そのため、投資対象のリスクに気を使う必要がなく、自分自身のリスクのみに注力することができるということです。

 そこがインデックス投資がタイムパフォーマンスに優れていると言われる所以です。

 しかし、投資対象のリスクに気を使うことがないということは、逆に言えばリターンを最大化することができないということでもあります。

 ・短期間で大きく資産を増加させる

 ・小さい元手から大きな資産をつくる

 このようなことはできないということです。インデックス投資で大きな資産をつくるのであれば、自分自身でリスクを取り、入金力を増やす必要があるということです。

 株式投資を用いた資産形成の方法はひとそれぞれです。

 誰にとってもインデックス投資が正解であるわけではありません。

 しかし、リスク管理、タイムパフォーマンスを考えると優れた投資手法のひとつだと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 インデックス投資と高配当株式投資、どちらにもメリットデメリットがありますね。しかし、決められた利回りを求めるのであれば高配当株式投資の方が優れていると私は考えています。

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 株式投資において平均以上のリターンを得ることは難しいことではありません。それについては、こちらで記事にしています。

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