寿命について
日本は世界屈指の長寿国ですね。男性の平均寿命は81歳、女性は86歳で年々上昇しています。健康寿命も年々上昇したおり、男性で72歳、女性で74歳です。
・治安がよい
・生活インフラの安定
・医療水準が高い
・社会保険の充実
日本の寿命が高いのはこのような要因があるからですね。治安がよく、誰しもが生活に必要なインフラを使うことができて、医療を受けることができる。日本にいれば当たり前と考えてしまいますが、世界各国を見れば、これほど健康に対する社会保障が充実した国は数えるほどしかありません。
大切なのは健康寿命
人生において大切なのは健康寿命です。健康寿命が来てしまうと、生活に著しい制限を背負うことになるからですね。
・寝たきり
・外出できない
・食事制限
・身体の痛み
健康寿命が来てしまうと、このような状態で余生を過ごすことになります。健康で会った時と比較すると、QOLは低下してしまうことは避けられないのですね。
日々、メディア媒体では健康に関する情報が発信されています。
・運動
・食事
・精神的安静
身体を健康に保つことは、誰しもの関心ごとであり、願いでもあるということです。
高齢者で持病が無いということ
救急隊として働いていると、高齢者と接する機会が非常に多くなります。救急搬送する傷病者の多くは高齢者だからですね。
・疾患
・身体の不調
こういったことは、年齢を重ねるごとに多くなるからです。老化して身体が弱ってくることは、どんなに運動をして健康的な食事をしていても避けることができないからですね。
しかし、稀にどんな疾患にもかかっていないという傷病者に対面することがあります。既往歴を聞くと、「私はどんな病気にもかかったことが無い」と返答されます。
その方の身体を見てみると、顔色は悪く、手足も浮腫んでおり、歩行もおぼつかない。バイタルサインを測定すると、収縮期血圧が200を超えており、心電図はRR不整があり、時折VPCが見られる。
何らかの疾患を持っていることは明らかなのですが、本人は病気にかかったことがないと言い、堂々としている。
このような傷病者は何年も病院に行っていないのですね。高齢者だけでなく、現役で働いておられる方にも一定数いる病院嫌いというものです。
病気でも診断されないと病名はつかない
病気というのは、医師が診断してはじめて自分の疾患になります。
・自宅で血圧測定していつも収縮期血圧が180ある
・不整脈を時折感じる
このような状態だけでは、疾患にかかっているとは言えないのです。そこに医学的な根拠がないからですね。数字や身体の状態から判断して、医学的な根拠に基づいた診断をされることによって、はじめて自分の疾患を認識することができるのです。
国民皆保険
病院嫌いの方は病院と一定の距離を置いています。何十年と病院受診しておられない方も少なくありません。
・行くのがめんどくさい
・お金がかかる
・忙しい
このような理由から病院に行く機会を無くしてしまっているのですね。しかし、日本は国民皆保険制度が整っています。
国民皆保険とは、国民全員が必要最小限の保険に入り、平等に医療を受けることができる仕組みです。日本でも約60年前までは、約3,000万人が無保険だったことが、社会問題となり、整備されることになりました。
・健康保険
・国民健康保険
・後期高齢者医療制度
日本ではどれかの健康保険に加入しています。そして、社会保険料として保険料を納めています。国民健康保険なら、年齢によりますが、年収400万円で20,000円~30,000円です。
保険料を払っているなら利用するべき
会社員・公務員に目を向けると、健康保険料は給料から天引きされているので、自分自身で負担している感覚は薄れていますが、毎月少なくない金額を納めています。
それならば、健康保険は利用するべきです。健康保険最大の利点は医療費負担が3割で使い放題ということです。
・息切れがする
・胸が苦しい
・身体が痛い
このような身体の不調は病気のサインであることが多いですね。何気なく病院受診して大きな病気が見つかることも珍しくありません。
病気で効果的なのは早期発見、早期治療です。早く病気を見つけることができれば、早く治療して早く治すことができます。
保険料を払っているのだから、自分の身体のためにしっかりと病院受診をする。こうすることによって、健康寿命が伸びる確率が上げることは間違いありません。
最も重要なのは病気の予防
健康寿命を伸ばすために最も重要なことは、病気を予防することです。病気は一度罹ってしまうと、治療に時間と体力が著しくかかってしまうものも少なくありません。
・定年退職してすぐに大きな病気が見つかって、引退後は闘病生活を送った
このような事例は周囲を見渡しても、決して稀なことではないですね。
・運動
・睡眠
・食事
・ストレス解消
個人差はありますが、これらのことは、病気の予防として効果があることは、医学的、統計学的に見ても明らかです。もちろん、これらに気を付けていても病気になることは多々あります。しかし、これらに気を付けることによって、病気から距離を置くことはできるのです。 ご覧いただきありがとうございました。
健康はお金よりも大切ということは間違いないですね。
日本のような長寿国では長生きリスクに備える必要があります。