インデックス投資と高配当株投資
長期投資に人気のある投資手法がインデックス投資と高配当株投資です。
・インデックス投資・・・右肩上がりの指数に定期的に資産投下していく
・高配当株投資・・・利回りの高い個別銘柄を購入して保有し続ける
ザックリと言えばそれぞれこのような投資手法ですね。それぞれについて一長一短があり、どちらが優れているとは言えません。しかし、この2つには利回りに関して言えば明確な違いがあります。今回はインデックス投資と高配当株投資が利回りに及ぼす影響について考えてみたいと思います。
インデックス投資
インデックス投資でよく言われるのが、「20年間でみれば、この指数は年利5~6%だから、20年後には○○万円になる」ということです。私も将来の資産額をザックリと求めたい時に、この想定利回りを参考に計算します。
しかし、インデックス投資の年利5~6%とは、結果から来る期待値だということです。
・月5万円の積立投資を5年間続けた
・5年後に総資産が340万円になった
・年利で考えると5%
このように、インデックス投資の年利は増えた資産額に対して後から計算されるということです。
・月5万円の積立投資を5年間続けた
この時点では5年後にどのような金額になっているか全く予想できないということです。
・指数が極めて好調で投資元本の2倍の600万円になった
・指数が不調で投資元本の半分の150万円になった
どちらになる可能性もあり、積立投資をはじめた時点で予測することは不可能なのですね。そのため、インデックス投資というのは、どこまで行っても先が読めない不確定要素が大きい投資手法だということです。
高配当株投資
高配当株投資は利回りの高い個別銘柄を選んで資産投下していく投資手法です。
・高配当株銘柄を見つけ出して資産投下する
・購入した高配当銘柄をホールドし続ける
これが高配当株投資と言えばそうではありません。ここには大きな前提条件が抜けているからですね。
・できる限り減配しない企業であること
・配当性向に無理がないこと
・有利子負債が少ないこと
高配当株投資で資産投下する企業はこれらの前提条件を満たしておく必要があります。
・不景気になっても配当金額が一定
・好景気になっても大きな増配はせず、不景気時に備えている
このような企業に資産投下するのが高配当株投資です。このようなことから考えると、高配当株投資は利回りを先に決めることができる投資手法だということです。
・500万円を利回り5%で運用したい
・10年間年利4%で運用したい
このような目標に対して利回りを自分で調整することができるのが高配当株投資だということです。
・○○万円を年利5%で運用したら○○万円になった
このような予測が立てやすく将来の目標額が決まっている際に力を発揮するのが高配当株投資だということです。
YOHの考え
私はインデックス投資のみをしており高配当株投資はしていません。
・配当金よりも資産増加させる方を優先している
・手間がかからない
大きく言ってしまえばこのような理由からインデックス投資の方が合っていると考えているからですね。しかし、決められた利回りを求めるのであれば、インデックス投資よりも高配当株投資の方が優れているのは明らかだといってよいですね。
・インデックス投資は結果に基づいて利回りが算出される
・高配当株投資は利回りに基づいて結果が算出される
インデックス投資と高配当株投資にはこのような違いがあるからですね。そして、利回りをある程度固定したい場合は、高配当株投資ほど優れた投資手法はないというのが私の考えです。
資産評価額がマイナスになっても配当金の額が変わらず、財務状態が優良な企業であれば短期的な株価の落ち込みによる資産額の減少は気にするものではないですね。
・資産額が含み損を出していても配当金というインカムが計算できる
・数年先までの安定的なインカムを計算することができる
高配当株投資はこの2点において非常に優れており、決められた利回りを求める資産運用スタイルを取るのであれば、インデックス投資よりも優れていると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
私の資産運用の目的は老後資金の捻出なので高配当株投資とは相性が悪いですね。
指数の下落局面においては高配当株投資は強みがありますね。
SBI・Vシリーズにも高配当ファンドがありますね。