資産形成は支出のコントロールが大事
公務員や会社員が資産形成していく上で大事なことは支出のコントロールです。
・支出を減らす
・投資をする
順番としては、投資をするよりも支出を減らす方が先の方がよいですね。公務員や会社員は収入が限られているので、投資をはじめても成果を実感できるまでに時間がかかるからですね。
株式投資は投下資産のスケールがものをいう世界です。利回りを1%上げるよりも、投下資産を100万円増やした方がリターンが大きくなるのが、公務員や会社員の株式投資なのですね。
株式投資で年間36万円(月3万円)得るには、投下資産が1,000万円以上は必要です。1,000万円は誰にとっても大金で、公務員や会社員が用意するのは非常に時間と手間がかかります。
家計を見直して月3万円の支出を削減する方が、遥かに簡単です。そういったことから、公務員や会社員が資産形成するためには、支出をコントロールするのがよいと言われています。
世帯での資産形成は支出のコントロールよりも大事なことがある
・家計簿をつける
・固定費を見直す
支出をコントロールして生活費を削減する方法としては、このようなことがありますね。どちらの非常に有効な手段ですが、これらは夫婦での協力が必要不可欠です。どちらか一方だけの行動力ではすることはできません。
夫や妻が支出削減に積極的でない場合、世帯での支出コントロールは非常に難しいものになってしまうのですね。
そして、世帯での資産形成を妨げる最も大きな要因は、妻(夫)が浪費家であることです。ずばり言ってしまえば、公務員や会社員世帯の浪費家の多くは、浪費と消費の区別がついていないということです。
浪費と消費の違い
・浪費・・・必要以上の贅沢や無駄な出費
・消費・・・生活をしていく上で欠かせないものの購入や使用料
一般的には浪費と消費はこのように定義づけされています。世帯で資産形成していくには、消費は抑えることなく、浪費を抑えていくの重要です。
消費を抑えると、QOLが低下し、日々の生活でストレスが溜まります。
・水道、ガス、電気の使用量を最低限にする
・スーパーマーケットでは半額商品しか買わない
・安い商品を求めて時間をかけて買い物をする
このようなことは、支出を抑えることはできますが、QOLは極端に下がるので、多くの世帯ですることは難しいですね。
・年収と同額の新車購入
・オーダーメイドのスーツ
・購入な腕時計
・高級な嗜好品
このようなものは、一般的な公務員や会社員世帯では浪費と考えられます。しかし、浪費の最も厄介なところは、世帯によって消費と浪費の線引きが異なるところです。
・年収5,000万円世帯で仕事のために200万円の腕時計を購入
・年収500万円世帯で100万円の腕時計を購入
この場合、年収5,000万円世帯の腕時計購入は消費、年収500万円世帯の腕時計購入は金額が小さいにも関わらず、浪費に当たる、と多くの人が感じるのではないでしょうか。
これは、消費と浪費は金額ではなく、パーセンテージで振り分けられるものだからですね。
見るべきは自分の世帯の収入
消費と浪費の区別をつけられずに、消費として当たり前にしていることが、実際には浪費だった、ということはありふれています。
・スポーツジムの会員費
・趣味の道具
これらは個人によって、消費と浪費どちらとも考えられるものです。世帯でその区別をしっかりと付ける必要があるということです。
・スポーツジムの会員費は日々の健康管理のために必要なものなので消費
・趣味の道具は無くても生活していけるので浪費
このようにしっかりと区別できていれば、世帯での資産形成はかなり楽なものになります。
必要最低限のことにしかお金を使っていないのに、全く貯金ができない。このような世帯は多くの場合で浪費と消費の区別ができていないのですね。浪費しているにも関わらず、それに気付いていないということです。
YOHの考え
私の世帯では、浪費と消費はある程度の線引きをしています。
生活費は私と妻が毎月決まった金額を出し合った中から支出しているので、線引きがグレーなものは必ず相談して使うようにしています。
浪費と消費の区別で大切なことは、他人と比較しないことです。
他の世帯が贅沢しているように見えても、それが浪費か消費どちらであるのかは、世帯によって異なるからですね。
・収入
・価値観
・属性
・資産額
このようなことで、行為自体は同じでも、それが消費か浪費なのかは全く異なるのですね。
浪費というのは、人生を豊かにしてくれるもので、日々の生活に欠かすことはできません。しかし、浪費を当たり前のことと考えてしまっていると、それが消費になってしまいます。
一度上げた生活水準を戻すことが難しいのは、浪費が消費として捉えられてしまうからですね。
自分の収入や資産状況に合った浪費は人生を豊かにしてくれますが、身の丈に合わない浪費は資産形成において障害になり得ます。
浪費と消費の区別をつけることは、支出のコントロールよりも大切なことだと、私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
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