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【設定するだけでは不十分】楽天証券の投信積立変更と注意点について

楽天証券の投信積立変更

 2022年2月に楽天証券からポイント改正の発表を受けて告知されていた、楽天キャッシュを使っての投資信託積立の設定が6月19日から開始できるようになっています。

 楽天証券では現在、投資信託の積立を楽天カードで行えば、積立金額の1%をポイント還元するサービスと展開しています。(積立金額の上限は5万円/月)

 しかし、9月積立分から還元されるポイントが0.2%になります。その代替策として提供することが決まっているのが「楽天キャッシュ決済」での投信積立です。

 ・楽天クレジットカードで楽天キャッシュを購入

 ・楽天キャッシュを楽天証券に引き落とし

 ・引き落とした楽天キャッシュで投信積立をする

 今まで楽天証券と楽天カードを紐付けて自動で投信積立を行っていた投資家はこの変更をする必要があるということです。設定変更は7月12日までに済ませておく必要があります。

出典 楽天証券

設定変更自体は非常に簡単

 私はさっそく設定変更を行いましたが、非常に簡単で直感的にできるようになっています。

 ・楽天キャッシュ決済ページから積立方法の選択

 ・引き落とし方法を楽天キャッシュに変更

 ・楽天キャッシュのチャージ残高を5万円に設定

 楽天カードから楽天キャッシュへの積立方法設定はこれだけです。途中にログインIDとパスワード、取引パスワードを求められますが、5分程度で完了させることができます。 

出典 楽天証券 楽天キャッシュで投信積立

 

注意点

 この投信積立の設定変更には注意点がいくつかあります。

 ・投信積立はポイント利用設定にしておく。

 ・使用ポイントは最低限でよい

 ・クレジットカード積立で1%付くのは8月のみ

 ・楽天キャッシュ決済の1%ポイント還元は12月で終了。1月からは0.5%

 私はこの4点を注意しておく必要があると考えています。まず、投信積立でポイント積立設定をしておかないとSPUの倍率が上がらないことは抑えておく必要がありますね。

出典 楽天証券

 この設定をしておく必要があるということです。そして、利用ポイントについてはそれほど気にしなくてもよいということです。私は1ポイントでもよいと考えています。

 ・全てのポイントを使う設定をしていて25,000ポイントを投信積立に使用

 ・楽天キャッシュでの投信積立は25000円分の楽天キャッシュとなる

 ・楽天キャッシュにチャージされるのは25,000円

 ・チャージによるポイント還元は250ポイント(12月までの1%期間)となる

 このようになるので、投信積立でポイントを全てのポイントを使うようにすると楽天キャッシュのチャージ金額が減ることになるということです。

出典 楽天証券

 このため、楽天キャッシュのポイント還元を最大限もらうためにはポイント利用設定を最小限に留めておいた方がよいということです。(最小だとこの画面のように1ポイントに設定することができます。)

 そして、クレジットカード積立で1%のポイント還元は8月の積立で最後になります。

 ・8月・・・楽天キャッシュと楽天カードによって10万円積立で1%ずつのポイント還元

 ・9月以降・・・楽天キャッシュ決済のポイント還元1%、楽天カード積立0.2%

 ・1月以降・・・楽天キャッシュ決済のポイント還元0.5%、楽天カード積立0.2%

 現在はキャンペーン期間中で、それが終わればポイント還元率は低下することを抑えておく必要があります。

企業としての意図が透けて見えてしまう・・・

YOHの考え

 私は楽天証券の証券口座は月々5万円のクレジットカード投信積立のためだけに使っている状況です。そのため、今回の楽天キャッシュの投信積立の設定を行いましたが、仕様変更にはいくばくかの不満を感じてしまいます。

 ポイント還元率変更に不満を抱いているのではなく、この分かりにくいポイント付与の仕組みについて不満があるということです。

 企業が提供するサービスというのは、誰にとっても分かりやすい仕組みである必要があります。

 ・理解したものだけが得をする

 ・既存ユーザーが何もしなければ損をする

 このような仕組みであってはいけないということです。楽天グループの三木谷社長は「ポイント還元について寛容過ぎるとことがあった」と過去に発言していることから、各サービスのポイント還元率を縮小しています。

 それ自体は悪いことではありません。企業としては業績が出ない箇所を是正していくとは当然と言ってよいからですね。

 しかし、楽天証券の投信積立のポイント還元率を下げるのであれば、クレジットカード決済のポイント還元率を下げればよいだけだということです。

 ・楽天キャッシュ

 ・キャンペーン期間

 このようなものを設けて仕組みを複雑にする必要はないですね。楽天グループとしては楽天キャッシュを使って欲しいがために、投信積立のポイント還元と組み合わせている意図が見えるということです。

 そのような、利用者に負担をかけるような仕組みは企業が提供するサービスとして、本当に利用者と目線の高さが合っているのだろうか、と感じてしまいます。

 私は投信積立についてはポイント目的のために大手3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)を利用していますが、ポイント付与を最大限獲得することを意識してはいません。どうせもらえるのであればやっておこう、といったスタンスです。

 株式の利回りとポイント還元の利回りは異なるからですね。投資家が重視すべきは株式の利回りであることは明らかだからです。

 今回の楽天キャッシュ決済による投信積立は、楽天証券利用者であればしておくべきだとは思いますが、これ以上変更が続いたら付き合いきれない、というのが私の考えです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 楽天キャッシュ決済の投信積立はこちらで詳しく解説しています。

fire-money.hatenablog.com

 ポイント利回りと株式の利回りを足しても合計の利回りにはなりません。投資家が重視すべきは株式の利回りです。

fire-money.hatenablog.com 

 大手証券の投信積立でポイント還元が最もよいはマネックス証券ですね。

fire-money.hatenablog.com