マネックス証券のマネックスカード積立
2月7日にマネックス証券からマネックスカード投信積立の概要が発表されました。
内容はネット証券大手2社のSBI証券、楽天証券を非常に意識したものになっています。
・ポイント還元率は1.1%
・マネックス証券とマネックスカードの連携による積立
・つみたて上限は月5万円
・つみたてNISA対応可能
・申込受付は2/25~3/9
・初回買付は3/24
・カード引き落としは4/27
概要としてはこのようになっています。
マネックス証券のホームページにこのような比較表を掲載していることからも、SBI証券、楽天証券を非常に意識していることが伺えます。
年間の上限獲得ポイントは6600ポイントということです。
マネックスポイント
クレジットカード投資信託積立で獲得できるポイントはマネックスポイントです。
・株式売買手数料
・暗号通貨購入
・他のポイントと交換
マネックスポイントはこのようなことに使うことができます。ホームページを見た感じでは、再投資目的の投資信託購入に使うことはできないようです。
株式売買手数料は国内株式のみに対応しています。
マネックス証券で国内個別株売買をされる方にとっては有益なサービスとなりそうですが、他の証券会社で国内個別株売買をしている投資家にとっては、これでポイントを使うことはないですね。
しかし、他のポイント交換でAmazonギフト券などの使い勝手がよいポイントと交換できることを考えると、ポイントの使い道に困るということはなさそうです。
マネックスカード
投資信託積立でポイント獲得連携させるには、マネックスカードを使う必要があります。
・1.1%のポイント還元
・初年度年会費無料(次年度は年間1回の使用で年会費550円が無料になる)
・出金サービスが月5回まで無料(通常は1回330円)
カードの主な特徴なこのようになっています。投資信託積立だけで使用するにしても、無料ですることができるので、カードを作ることに大きなデメリットはないですね。
YOHの考え
私はマネックス証券の口座を持っておらず、マネックスカードも保有していません。今回のマネックス証券のポイント還元率1.1%は非常に魅力的ではありますが、すぐに口座開設してカードを作成するかと言えば、そこまではしないと考えています。
・証券口座が増えることによる管理の手間
・月5万円の投資信託を追加購入し続ける必要がある
・ポイント還元率がこのまま続くのかわからない
このようなデメリットがあるからですね。しかし、投信積立をしていない方にとっては、第一選択としてもよいサービスです。
・SBI証券 0.5% 年間獲得ポイント 3000ポイント(今のところポイント再投資は不可)
・楽天証券 0.5% 年間獲得ポイント 3000ポイント(楽天キャッシュを使う必要あり)
・マネックス証券 1.1% 年間獲得ポイント 6600ポイント
ネット証券大手3社のポイント還元を最大に使うことができれば、年間で12600ポイントを得ることができるということです。これには年間投資信託積立額が180万円必要になります。
年間180万円を投資信託購入に充てることは、公務員や会社員投資家にとっては非常にハードルが高いですね。
・最高効率でポイント獲得したい
・積立を検討している投資信託がある
・投資余力がある
このような方はマネックス証券の積立をはじめてもよいかもしれません。しかし、年間180万円投資して得られるポイントの内部収益率は0.66%です。
・SBI証券と楽天証券で年間合計120万円積立 内部収益率0.5%
・マネックス証券で年間60万円積立 内部収益率1.1%
・SBI証券、楽天証券、マネックス証券で年間合計180万円積立 内部収益率0.66%
このように考えると、SBI証券と楽天証券で投信積立をしている投資家にとっては、マネックス証券で最大限投信積立をすることによって、内部収益率は0.16%上がるということです。
この内部収益率0.16%をどのように考えるかは個人によるところですね。私はポイントにこだわることは、手間と時間の観点から積極的ではありません。そして、無理に資金を捻出して新しい投信積立をすることはしないかな、というのが私の考えです。
ご覧いただきありがとうございました。
保険商品の内部収益率を検証している記事はこちらです。
厚生年金の内部収益率を計算した記事はこちらです。