YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

お金が貯まらない世帯と火事が起こりやすい世帯の共通点とは

令和3年の火災概要

 総務省消防庁が公表している令和3年における火災の概要によると、日本での出火件数は35,522件となっています。

 ・1日 95件

 ・15分に1回

 このような頻度で火災が発生しているということです。火災といっても種類は様々ですが、総務省消防庁では火災を6種類に分類しています。

 ・建物火災

 ・林野火災

 ・車両火災

 ・船舶火災

 ・航空機火災

 ・その他火災

 この中で最も多いのは建物火災です。令和3年には19,594件発生しており、火災全体の55.8%を占めています。そして、建物火災で最も多いのは一般住宅(戸建て、マンションなど)の火災です。

一般住宅火災

 建物火災は非常に多いですが、全てが家が一軒丸ごと燃えるような火災ではありません。

 建物火災とは、総務省消防庁の定義で言えば「住宅やビルなどの建物またはその収容物が焼損した火災」です。

 ・家電のコンセントから火が出た

 ・掘り込み車庫内の車が燃えた

 ・室内でモバイルバッテリーが爆発した

 このような火災も建物火災に分類されることになります。

 世間一般的なイメージである全焼火災だけが建物火災というわけではないのですね。

 そのため、10,936件の火災の内で全焼や半焼といったニュースになるような火災というのは非常に少数です。建物火災全体の10分の1、約1,000件ほどが全焼や半焼火災というのが私の印象です。

出典 令和3年における火災の状況 総務省消防庁

建物火災の原因

 建物火災における出火原因はある程度決まっています。

 ・こんろ

 ・たばこ

 ・電気機器

 ・放火

 令和3年の建物火災の原因は上からこの順番になっています。この4つで建物火災の出火原因の30%以上を占めており、出火原因の上位は毎年この4つで固定されていると言ってよいですね。

出典 令和3年における火災の状況 総務省消防庁

 令和3年の出火原因で一番多いこんろを例にすると、最も多いのは天ぷら油による火災です。

 ・揚げ物をしていて火にかけた鍋を放置してしまう

 ・油が発火して他のものに燃え移る

 このような何十年前から発生しているような火災が未だに多く発生しているということです。

火災が起こりやすい世帯とは

 私が消防職員として働いてきて火災現場を見てきて感じるのは、家が全焼や半焼するような火災が発生する住宅には、いくつかの共通点があるということです。

 ・ものが多い

 ・室内外の整理整頓がされていない

 ・室内が汚い

 私が感じるのはこの3つです。この状態は少しものが多い、少々整理が行き届いていないといった生易しい状態ではありません。言葉を選ばずに言ってしまえば、ゴミ屋敷ということです。

 ・玄関を開けるとゴミ袋が山積みで入るスペースがない

 ・フローリングに衣服やゴミが散乱している。

 ・台所に布団が置かれているなど常軌を逸して整理整頓ができていない

 ・ペットの多頭飼育などで極めて不衛生な環境

 火災が発生しやすい住宅は、このような住宅環境であることが多いということです。出火原因を勘案してもこのような住宅環境では火災が起こりやすいことは明らかですね。

 ・こんろ・・・火を扱う場所にものが乱雑に置かれている

 ・たばこ・・・室内のゴミが放置されており、たばこの火が燃え移りやすい

 ・電気機器・・・コンセントのほこりが体積している

 ・放火・・・屋外に燃えやすいものが放置されている

 出火原因から見てもこのように火災になりやすい条件が揃っているということです。

 そして、このような住宅で火災が起こってしまうと、燃焼するものが多いため、全焼や半焼といった大きな火事になりやすいということです。

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清潔で整理整頓がされている住宅では火災はまず起こらない。

YOHの考え

 火災が起こりやすく、被害が大きくなりやすい住宅には共通点があります。

 ・ものが多い

 ・室内外の整理整頓がされていない

 ・室内が汚い

 この3つの条件に当てはまる住宅が火災が起こりやすく、被害が大きくなりやすいのですね。そして、これはお金が貯まらない世帯にも共通していることだと私は考えています。

 ものが多く散らかっており汚い、このような世帯でお金持ちという世帯は非常に少数です。特に、収入がボリュームゾーンである500~600万円あたりの公務員や会社員世帯は気をつける必要があります。

 ・不必要なものを大量に購入

 ・ストレスのかかる住宅環境

 ・不衛生な住宅環境

 このような状態で資産形成に意識を向けるということは難しいということです。

 ・家計簿をつけて支出を把握する

 ・不必要なものを処分する

 ・健康的な生活をする

 公務員や会社員のような限られた収入の中で資産形成していくには、このようなことが必要不可欠です。

 しかし、ものが多く散らかっており汚い状態ではこういったことに意識を向けることが難しいということです。

 火災予防と資産形成のために大切なことは特別なことではありません。そして、お金がかかるようなことでもありません。

 ・整理整頓

 ・定期的な清掃

 これだけで生活環境がよくなり、火災が起こることなく順調な資産形成ができる住環境になると私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

 住宅で必要なのは火災保険です。火災保険は火事だけでなく、色々なことに使うことができます。

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 資産形成の最初の目標は1000万円ですね。

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