- 公務員や会社員の生涯年収
- 1億5,000万円あれば年金受給までの生活は可能
- 公務員や会社員世帯でお金が貯まらない典型的な世帯とは
- 平均的な公務員や会社員世帯の収入で全てを手に入れることはできない
- YOHの考え
公務員や会社員の生涯年収
公務員や会社員の生涯年収は2億円~3億円と言われています。
・大卒で就職
・60歳で定年退職
・年収平均500万円
この場合、生涯年収は1億9000万円となります。税金や社会保険料が30%かかるとすると、手取りは1億3,300万円となります。(所得税や住民税は控除を引いたものにかかりますが、今回は割愛してかなりザックリ計算です。)
年収平均が600万円なら生涯年収は2億2800万円、手取りは1億6000万円です。
このように考えると、公務員や会社員の生涯年収が2億円~3億円というのは、的を射ていると言えますが、手取りは1億円3000万円~1億8000万円ほどと考えておく必要があります。
1億5,000万円あれば年金受給までの生活は可能
生涯年収を1億5000万円と考えると、退職までの38年間で使えるお金は年間394万円です。
・1億5000万円÷38年間=394.7368万円
・394万円÷12カ月=32.8947万円
ひと月あたり32万円で生活していれば、生活費で困窮することはありません。端数の約8,000円を貯蓄することもできます。しかし、公務員や会社員世帯で全く貯蓄ができていない世帯は少なからず存在します。
総務省統計局の貯蓄の状況によると、2人以上世帯の貯蓄の平均値は1378万円、中央値は826万円、貯蓄が500万円以下の世帯の割合を見ると、46.2%となっています。
公務員や会社員世帯でお金が貯まらない典型的な世帯とは
貯蓄が500万円以下の世帯が46.2%ですが、これだけでは、お金が貯まっていない世帯と考えることはできません。世帯のお金の状況は総資産によって比較するものだからですね。
【世帯A】
・貯蓄 500万円
・住宅評価額 2000万円
・車評価額 50万円
・住宅ローン 2500万円
・カーローン 200万円
・総資産 -150万円
【世帯B】
・貯蓄額 100万円
・賃貸住宅暮らし
・有価証券 50万円
・総資産 150万円
世帯Aと世帯Bを比較した場合、世帯Aの方が暮らし向きはよいですね。貯蓄が500万円あり、住宅とマイカーを保有している世帯A。
一方で貯蓄が100万円しかなく、賃貸住宅暮らし、その他に資産と言えるものは50万円の有価証券の世帯B。
どちらがお金持ちに見えるかと言えば、世帯Aであることは明らかです。
しかし、実際にお金持ちなのは世帯Bです。総資産がプラスになっているからですね。総資産に300万円の差があることから、世帯Bの方が遥かにお金持ち世帯ということができます。
そして、公務員や会社員世帯でお金が貯まらない典型的な世帯とは、「世帯A」のような、暮らし向きは豊かに見えるが、実際には総資産がマイナスになっている世帯です。
平均的な公務員や会社員世帯の収入で全てを手に入れることはできない
なぜ公務員や会社員世帯で資産がマイナスになるのかと言えば、全てを手に入れようとしているからですね。ずばり言ってしまえば、世間一般の普通の生活とは、非常にお金がかかるということです。
・妻は専業主婦
・こどもには習い事を複数行かせる
・新築一戸マイホーム
・車は5年ごとに新車に乗り換え
・民間保険に積極的に加入
・携帯電話は大手キャリア
・お小遣いは月3万円
これが、世間一般の普通の生活と言われています。少なくとも、私の周囲では、ここから大きくかけ離れていることはありません。
しかし、このようなことをしていては、平均的な収入の公務員や会社員が貯蓄をできるはずがないということです。
しかし、全てにおいて節約をする必要はありません。貯蓄をするためには、どれかを改善する必要があるということです。
最も効果的なもののひとつは、妻に扶養内で働いてもらうことですね。そうすれば年間100万円のキャッシュフローを得ることができるからです。年間100万円使えるお金が増えれば生活は劇的に改善します。
世間一般の普通の生活をしていてお金が貯まらない理由は、「自分たちが贅沢をしている感覚が全くない」ということです。
このような生活をしている方は、なぜお金が貯まらないか分からないということを言っています。
・周囲と同様の生活をしているだけ
・新築一戸マイホームは人生において絶対に必要
・高額の住宅ローンを組むことは社会人として当然
・新車のマイカーは生活に絶対に必要
このように考えている公務員や会社員世帯はいつまで経ってもキャッシュフローがプラスになることはなく、お金が貯まらない典型的な世帯となってしまうということです。
YOHの考え
公務員や会社員世帯でお金が貯まらない典型的な世帯とは、「自分の世帯は普通の暮らしをしており、贅沢をしているという意識がない」世帯です。
このような方は仕事は非常に真面目に取り組んでいます。しかし、お金の話になると、受けつけないというケースが多いのですね。
・お金の話をすることは下品
・お金に関しては妻に全てを任せている
・家計簿はつけたことがない
・毎日コンビニで買い物をしている
このような方が多いというのが私の印象です。しかし、お金が貯まらない世帯が悪いというわけではありません。お金を使うことは豊かさであることは間違いないからですね。
・浪費
・金額の大きい買い物
このようなことは心を豊かにしてくれます。しかし、このお金の使い方で大切なのは、全てを自分のために使う必要があるということです。
・他人と合わせるために使う
・他人に自慢するために使う
このようなお金の使い方をしてしまっては、心が豊かになるのは刹那的になっていまうということですね。
私の世帯では、月々の生活費を折半して負担するようにしています。残りのお金は各自で好きに使っていますが、生活費は妻がお金の舵取りをしてくれています。
ちょっとした買い物でも妻の合意がないと使わないようにしています。(妻も同様に、私の合意がないと使わないようにしていますが、ほぼフリーパスですね。)
そうして、お金が貯まらない典型的な世帯にならないようにしているということですね。しかし、気を緩めればお金が貯まらない典型的な世帯になってしまうと考えています。
大切なことは考えることと、しっかりと未来を見据えることです。
・どの時期になればどれくらいのお金が必要か
・今の生活でお金が不足することはないか
・キャッシュフローは常にプラスになっているか
・購入したいものは本当に必要なものか
このようなことを考えていれば、自然とお金が貯まっていくようになるということです。お金に困らない人生を歩むためには、ある程度のお金が必要なのは間違いがありません。お金を貯めるためには、お金を貯める癖をつけることが大切だと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
世帯での最初の資産目標は1000万円です。
資産1000万円まではシンプルなアセットアロケーションが効果的です。
YOH家では夫婦別々で資産運用に取り組んでいます。お互いの干渉はしないことにしています。