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【娯楽としては価値がある】年末ジャンボ宝くじと資産運用について

年末ジャンボ宝くじ

 2023年は11月21日から12月22日まで年末ジャンボ宝くじが販売されています。年末の風物詩と言えるようなものですね。

 今でこそ少なくなっているのでしょうが、過去に高額当選を出した宝くじ売り場には、購入を心待ちにしている方が列をなす光景がニュースなどで放送されているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

 ・1等 7億円 23本

 ・前後賞 1億5000万円 46本

 ・2等 1,000万円 184本

 2023年の高額当選の本数はこのようになっています。1等前後賞合わせて10億円というのは非常に夢がありますね。

 今回の年末ジャンボ宝くじの発行額は1380億円となっているので、1枚300円で4億6000万枚が売られています。

 ・1等 0.000005%

 ・前後賞 0.00001%

 ・2等 0.00004%

 当選確率は天文学的数字ですね。比較対象として適切ではないのですが、一説によると、1等の当選確率は雷に打たれる確立よりも低いと言われています。

宝くじ

 公務員・会社員なら、誰しもが「宝くじに当たったら仕事辞めますか?」という話題で話をしたことがあると思います。

 公務員・会社員の生涯賃金は2億~3億円と言われており、1等はそれを遥かに上回る額を手にすることができるからですね。

 そんな夢のある宝くじですが、「宝くじは愚か者に課せられた税金」と言われています。その理由は還元率が著しく低いことにあります。

 ・パチンコ 80~85%

 ・競艇 75%

 ・競馬 70%

 各ギャンブルの還元率はこのように言われています。パチンコに1万円使えば、8,000円が返ってくることが期待できるということです。

 しかし、宝くじの還元率は約45%しかありません。宝くじを1万円分購入しても期待値として見れば、4,500円しか返ってこないということです。

 (還元率とは、自分が手にする金額ではなく、参加者に還元される金額です。身内麻雀であれば、胴元はいないので、還元率は100%になります。)

 宝くじの還元率は他のギャンブルと比較しても著しく低く、胴元が儲かる仕組みになっているということです。

出典 収益金の使い道 | 宝くじ公式サイト

宝くじを購入することは愚かなのか

 宝くじを金融商品と考えた場合、そこに資産投下する方はまずいないでしょう。

 ・還元率45%

 ・100万円資産投下すれば、一カ月後に45万円になって返ってくる

 このような金融商品だからですね。資産運用には不適格だということです。なので、本気で資産を増やそうと考えて宝くじを購入することは、愚かと言って差し支えないでしょう。

 しかし、宝くじを購入する人が全て愚かかと言えば、そうではありません。

 ・期待

 ・夢

 ・浪費

 宝くじにはこのような楽しみの要素があるからですね。そして、楽しみとして購入することは、決して愚かではありません。

 ・3,000円分だけ購入して1カ月夢を見ることができる

 ・当選発表を楽しみにする

 ・当選したらどのように使うかを考える

 このようなことは、非常に楽しいことですね。

 購入される方の大半は、まず間違いなく宝くじ1等に当たることが無い、と感じて購入しているでしょう。

 当選金額ではなく、夢を購入しているということです。

 今のように変化の激しい時代では、新しく出てもてはやされたものが、すぐに時代遅れとなり、誰も興味を示さなくなります。

 しかし、古くからある宝くじがいつまでもすたれないのは、このような夢を追う要素があるからですね。

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宝くじを購入する人=愚かではない。娯楽としては一定の価値がある。

YOHの考え

 宝くじは資産を増やす方法として見た場合、資産投下するに値しない金融商品です。

 ・元を取れる確率が著しく低い

 ・還元率が低い

 このような要素があるからです。しかし、娯楽として見た場合、購入してもよいものだと私は思っています。

 ・当選まで楽しみに待つことができる

 ・1枚300円と少額から購入できる

 ・当たった時のリターンが非常に大きい

 このような楽しみがあるからですね。宝くじの1等は当選確率が著しく低いですが、逆に考えれば、毎回誰かが当選しているということです。

 私の職場では宝くじをグループで購入している方々がおられます。私自身グループ購入はしていませんが1人3,000円ほどで、多くの方が参加している印象です。

 その中には、高額当選を本気で考えている方はおられないと私は考えています。宝くじ購入している方の多くは楽しむ時間を購入しているのですね。

 しかし、天文学的確率の1等が当たっても、仕事を辞めるだけの大金が手に入るわけではありません。

 グループ購入していると、1人の取り分が少なくなるからですね。仮に70人で購入していたとすると、今回の1等7億円が当たっても、1人の取り分は1,000万円にしかならないからです。

 1,000万円と言えば、間違いなく大金ですが、人生を変えるほどのインパクトはありません。

 刹那的な贅沢ができたり、資産形成の速度が少し加速する程度です。

 宝くじは資産形成には向きませんが、娯楽としては価値がある。私はそのように考えています。

 ・予算を決めて少額購入する

 ・過度な期待をしない

 宝くじは、年末の風物詩として、過度な期待をせずに、このように楽しむには適しているのではないでしょうか。

 ご覧いただきありがとうございました。

 資産運用に適しているのは長期的に右肩上がりである金融商品ですね。S&P500連動の金融商品などはその典型と言ってよいですね。

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 宝くじ1等が当たればFIREしますか、という質問に以前は曖昧に応えていましがた、今は自信を持ってしないと言えることができますね。

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 資産運用で大切なのは規模感を把握することです。この年末ジャンボ宝くじは1370億円が資産規模となります。そのように考えると非常に小さいですね。

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