年金制度
日本はリタイヤ後の年金制度が非常に充実しています。
・国民年金
・厚生年金
年金制度は形を変えながら運営を続けており、現在はこの2つが主に制度の柱として国民の老後生活を支えています。
そして、形を変える、というのはずばり言ってしまえば被保険者にとって悪い形で制度改正が進んでいるということです。
・受給開始年齢の引き上げ
・保険料負担額の増加
・受給額の減少
この3つは年金制度のトレンドと言ってよく、今後も被保険者にとって悪い形になっていくことは避けられそうもないということです。
そんな状況下で年金制度について極端な意見を持つ方も非常に多いですね。
・年金は払うだけ無駄
・年金は国家ぐるみの詐欺
・年金制度を廃止して給料の取り分を増やして欲しい
このような考えを持っている方は少なくないということです。年金制度に不信感を持っており、反対の立場ということですね。一方では年金制度に賛成という立場の方もいます。
・年金制度が無くなれば老後生活が成り立たない
・ある程度まで生きれば元を取れるので年金制度は悪い制度ではない
年金制度に賛成の方はこのような考えを持っている方が多いということです。このように賛成か反対かは意見が分かれるというのが年金制度です。
そして、私は年金制度については概ね賛成の立場です。
・年金制度の優れている点について
・YOHは何故年金制度に賛成なのか
・無関心が最も危ないということ
今回はこの3点について触れてみたいと思います。
年金制度の優れている点
年金制度が優れている点は様々ありますが、私が最も優れていると考えるのは以下の2点です。
・終身年金であること
・強制的に掛金を徴収されること
この2点において年金制度は非常に優れていると感じてます。順番に触れていきます。
終身年金であること
年金の最も優れている点のひとつ目が「終身年金出である」ということです。終身年金とは、生きている限り年金をもらい続けることができるということです。
老後生活最大のリスクのひとつに挙げられるのが長生きリスクです。
日本の現在の平均寿命は男性で81歳、女性で87歳となっています。そして、過去20年間を見ても平均寿命は右肩上がりであることがわかります。
そして、平均寿命は現在も上がり続けています。100歳まで生きているということがそれほど珍しくないような状況になってきているということです。そんな状況で生涯に渡ってある程度のお金が支給されるというのは大きなものとなりますね。
・長生きしたことによって、年金がもらえなくなった
・90歳になる来年からは年金受給できない
期間の決まっている有期年金であれば、このようなリスクが付きまといます。自分が何歳まで生きるかというのは分からないことであり、その部分に対して生涯に渡って保障される終身年金であるというのは非常に優れているということです。
強制的に掛金を徴収されること
年金の最も優れている点の2つ目が「強制的に掛金を徴収される」ということです。国民年金を例に挙げると、国民年金は20歳から60歳までの方は原則全員が加入しなければなりません。
・学生
・アルバイト
・自営業者
このような属性に関係なく加入する必要があるということです。そして、掛金を納める必要があります。(学生は手続きによって猶予することができます)
・月1.6万円(年間19.2万円)
・40年間で768万円
これだけの金額を強制的に徴収されるということです。これはデメリットに感じるかもしれませんが、私は大きなメリットだと考えています。もし、国民年金が任意加入となれば、掛金を納めないという選択をする方が出てきます。
そういった方が自分自身で老後のために掛金分の金額を貯蓄するなり資産運用するなりの対策をすればよいのでしょうが、全員がそうするわけではないですね。
・生活費に使う
・よく分からないけど毎月無くなっている
このように本来掛金として貯めておくべきお金を使ってしまうということです。そうなってしまえば、年齢を重ねて働けなくなった時、収入が全くないというようなことになってしまいます。
強制的に掛金を徴収する、というのはこのようなことを防いでいるということです。
YOHの考え
私自身は年金制度については概ね好意的な立場でいます。
・終身年金であること
・強制的に掛金を徴収されること
好意的な理由はこの2つによるところが非常に大きいですね。仮に、年金制度が任意加入となれば、老後に収入が全くないという方が間違いなく出てきます。そういったことが増えてくれば、様々なところに弊害が起きることは避けられません。
・貧困層の増加
・治安の悪化
このようなことが進んで行くということです。年金制度はこのようなことに対して一定のブレーキをかけているということです。しかし、年金制度が全くもって素晴らしい制度であるかと言えばそうではないですね。
・世帯によっては掛け金負担が大きな家計負担となる
・制度は被保険者にとって不利な方へと進んで行っている
このようなことが年金制度にはあるからですね。そのため、年金制度に賛成か反対かというのは人によって考え方が異なり、どちらが正解と答えの出せるものではありません。
しかし、最も大切なことは、年金制度に対いてある程度の知識を持っておくことです。
・自分がどのくらいの掛金を払っているかわからない
・自分がどの年金制度に加入しているかわからない
・自分が老後にどれくらいの金額を受給できるかわからない
このようなことは避ける必要があるということです。日本の社会保障制度は非常に複雑で、年金制度に関しても全てを理解することは非常に困難です。しかし、自分に関係する部分というのは、大まかに押さえておく必要があります。
国がこのような社会保障制度について啓蒙活動をしてくれればよいのでしょうが、残念ながらそういった機会というのはほとんどありません。自分自身で学習するしかないということです。
年金制度に賛成か反対か、という意見を持つことができるということは、それだけ社会保障制度について知識があり、関心があるということです。
・よくわからない
・意見がない
このような状態になることが最も危険で避けなければならないことだと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
国民年金は納付年齢の引き上げが検討されています。今後は5年間伸びることは確実だと思っておいた方がよいですね。
年金制度の受けが悪いことのひとつに内部収益率の低さが挙げられます。厚生年金であれば、元を取るということは難しいかもしれませんね。
障害年金については制度変更がほぼ決定しています。現行よりも使いやすくなっていることが特徴ですね。