夫婦での家計管理
結婚すると、それまでひとりで行っていた家計管理を夫婦で行う必要があります。
・夫が働き、妻が専業主婦
・共働き
社会人同士が結婚する場合、結婚前はお互いが働いており、結婚を機にどちらかを選択する必要がありますね。私の周囲の世帯で見れば、妻が専業主婦というパターンが多いですね。
1980年から専業主婦世帯は減少しており、現在は、共働き世帯が専業主婦世帯の2倍以上ということがわかります。
この共働き世帯には、パートタイムジョブなどの非正規労働者も含んでいるので、夫婦共にフルタイムで働いている世帯はそれほど多くは無いでしょうが、増加していることは確かと言ってよいですね。
夫と妻ともに収入がある場合、資産形成で重要なのが家計管理をどのようにするかということです。
今回は、夫婦での家計管理について考えてみたいと思います。
家計管理の割合
夫か妻だけが働いている1馬力の世帯なら、家計管理は非常にシンプルです。
・夫か妻が管理する
・共同で管理する
この2つの内のどちらかですね。私の周囲の世帯で言えば、妻が管理しているパターンが多いですね。妻がほぼ全ての金銭的な管理を行っており、夫はお小遣い制を取っている世帯です。
・資産の透明性
・資産共有意識が高まる
このようなメリットがあり、家計を管理している妻がしっかりとしていれば、蓄財が非常にスムーズに進んでいくパターンです。
・妻の家計管理能力が乏しい
・浪費癖を是正しない
逆に、このような場合は、世帯での資産形成は非常に難しいものになります。夫は変わらないお小遣いで我慢しているにも関わらず、妻が何にお金を使っているのかがわからず、貯蓄が一向に進まない世帯ですね。
妻がお金の管理をしていて資産形成が進まないという世帯はこのパターンが非常に多いということです。
共働きの場合
共働き夫婦で家計管理する場合、お金の管理は少々複雑になります。キャッシュフローが少なくとも2か所からはあるからですね。
・夫婦で別々に管理
・合算して管理
どちらにもメリットとデメリットが存在します。それぞれについて触れてきます。
夫婦で別々にお金を管理するメリット・デメリット
夫婦別々にお金を管理するメリットは以下の2つが挙げられます。
・対等な関係を築ける
・お金に対するストレスがほぼない
夫婦で別々にお金の管理をする場合、毎月決まった額を出し合って、基礎生活費として共同で使います。
・贅沢費
・遊行費
・娯楽費
このような個人的な支出を多く取れる傾向にあるので、お金に対するストレスが少なくなることが大きなメリットです。
・お互いにどのようなことに使っているのかがわからない
・浪費が大きくなりがち
デメリットとしては、このようなことが挙げられます。出し合っている基礎生活費の折半分以外はお金に対して透明性が無く、余ったお金の使い方は各自の判断によるところが非常に大きくなります。そのため、浪費が大きくなりがちです。
合算して管理するメリット・デメリット
一方で、合算して管理するメリットは以下の2つが挙げられます。
・キャッシュフローに透明性がある
・夫婦で管理することができる
お互いの給料を合算して管理するメリットはこのようなことが挙げられます。一番のメリットはキャッシュフローに透明性があることです。お互いにキャッシュフローを把握することができるので、世帯の資産状況が常に把握できることが大きなメリットです。
・世帯のキャッシュフローを自分のキャッシュフローと考えてしまう
・夫婦で浪費をしてしまう
デメリットとしてはこのようなことが挙げられます。夫婦で合算されたキャッシュフローは大きくなることが特徴です。フルタイムで働いている世帯であれば、年収1,000万円以上のキャッシュフローがあることも珍しくありません。
それを自分のお金と考えて、夫婦共に浪費をしてしまうことが最大のデメリットです。
YOHの考え
世帯での家計管理は、お互いの透明性をどこまで求めるかということだと私は考えています。
私の世帯は妻もフルタイムで働いています。家計管理は夫婦で行っており、毎月決まった金額を出し合って基礎生活費に充てています。
・妻の年収
・妻の資産状況
・妻の資産運用の範囲、成績
私は、このようなことは把握していません。(年収はふるさと納税などの金額でおおよそ分かりますが、資産状況は独身時代のものを含めて全くわかりません。)
私の世帯ではお金に関しては、お互いに不透明である方がうまく行っているということです。
・家事分担
・育児分担
お互いに年収がはっきりとすれば、このような共同作業のバランスが崩れてしまう可能性があるのですね。
・自分の方が稼いでいる
・自分の方が浪費せず、貯蓄と資産運用を頑張っている
お金というのはただの数字ではなく、大きな力があります。夫婦であっても、お金の透明性が高ければ、金額の大小を相手と比較してしまうことがあります。それは、このような感情を抱いて、家事分担に多分に影響をもたらす可能性があるということです。
私の世帯では、家事分担はお互いに範囲を明確に線引きしており、相手の家事分担には一切タッチしません。
・私が休日の日は料理担当
・妻が料理した際の洗い物
・水回りの掃除
・ゴミ出し
・こどもとニンテンドースイッチで遊ぶ(これが私の最重要任務です)
細かいものを挙げるとキリがありませんが、おおまかに例を挙げるとこのような感じですね。この家事分担が続いているのは、お互いのお金に透明性が無く、同じ金額を出し合って生活しているからです。
年収の多さによって、お互いが家計に入れる金額を調整してしまうと、家事分担はうまく行かないかもしれません。(妻は、産休中も決まった金額を家計に入れていました。)
家計管理は世帯によって最適な方法は異なります。大切なのは、お互いの共通認識と意識のすり合わせです。
・夫婦だから共同管理すべき
・年収が多い方が家事分担は少なくする
世帯でのお金の管理は透明性が高くなると、このようなことになる可能性があります。お金に対する透明性は高ければ高いほどよいものではないと、私は考えています。夫婦だから全ての物事を共有する必要はないということです。
もちろん、これは世帯によって異なります。透明性を無くした方が上手く行く世帯も多々あるということです。むしろ、そちらの方が多いかもしてませんね。要は、世帯に合った家計管理をする必要があるということですね。
その上で、YOH世帯にような不透明な方がうまく行く世帯もある、ということです。ご覧いただきありがとうございました。
夫婦での資産運用に関する記事はこちらをご覧ください。YOH世帯では資産運用も別々に行っています。
妻に対する保険の考え方はこちらをご覧ください。遺族年金から考えて、妻には多めに保険をかけて置く必要があります。夫に不幸があった場合の保障は手厚いのですが、妻に不幸があった場合に保障が薄いのが遺族年金です。
遺族年金についてはよく確認しておく必要がありますね。それだけで保険料を減らすことができる可能性があるからです。