2,000万円という資産
2,000万円というのは、誰にとっても大金で途方もない金額です。
・何かあっても生活に困ることはない
・老後生活の金銭問題を解決できる
資産2,000万円と聞けば、このような印象を持つということです。
逆に言えば、多くの人は資産2,000万円を保有していないということです。
上の図は、野村総合研究所が公表している純金融資産保有状況を階層別に分けて表したものですが、純金融資産保有額3,000万円未満のマス層が全体の80%ほどとなっています。
ここから考えても、資産を2,000万円保有している世帯というのはそれほど多くはないと考えるのが自然であるということです。
しかし、私は、資産形成の基本を実践すれば、誰も2,000万円という資産を作ることは可能であると考えています。
しかも、金銭的に一切のリスクを取ることなく、安全確実に作ることができると考えています。
・暴落によって一時的に資産額が大きく減少する
・毎月のように資産額が変動する
このようなことはなく、毎月確実に右肩上がりに増加していき、2,000万円に到達することができるということです。
・安全確実に2,000万円を作る方法
・基本を続けることが大切
今回は資産形成についてこの2点を中心に触れてみたいと思います。
確実に2,000万円を作る方法
まず、結論から言ってしまうと、確実に2,000万円を作る方法とは「手取り収入の10%を毎月貯金する」ということです。
・働いて収入を得る
・手取り収入の10%を毎月貯金する
・これを退職まで続ける
これだけで資産2,000万円を作ることができるいうことです。
その理由というのは、給料所得者の生涯の手取り年収の平均が2億円ほどだからですね。
そのため、手取り年収が増加すれば貯金額を増やして、必ず毎月手取りの10%を貯金していけば、退職時には2,000万円の貯金ができていることになります。
これは資産形成の基本中の基本と言ってよいですね。
しかし、この基本をできている方というのは、非常に少数であるというのが私の印象です。
総務省統計局の家計調査報告によると、貯蓄が2,000万円以上ある世帯というのは、全体の24.3%となっています。
これは、非常に少ないと考えてよいですね。
実際には、公務員や退職金がある会社員であれば、手取り収入の10%を欠かさず貯金しておくだけで、退職時には3,000万円以上は資産を保有することができます。
しかし、貯蓄が3,000万円以上の世帯というのは、さらに少なくなっていることがわかります。
このようなことから考えても、手取り収入の10%を貯金し続けている方は非常に少数であるということです。
しかし、手取り収入の10%を貯金することは誰にでも取り組むことができると私は考えています。
・平均よりも収入が少ない
・生活するだけで貯金をする余裕がない
できない方の中には、このような方もおられるでしょうが、このようなケースというのは、収入に見合った生活水準を送ることができていないということです。
・手取り収入が18万円であれば16万円で生活する
このような生活をする必要があるということです。そして、このような収入に見合った生活というのは、ある程度の我慢や不便が付きまといます。
・思ったような浪費をすることができない
・頻繁に外食をすることができない
収入の少ない時期から資産形成をしたいのであれば、このような我慢や不便を受け入れる必要があるということです。
そうすることによって、誰しもが2,000万円を作ることができるということです。
YOHの考え
今回は誰でも安全確実に資産2,000万円を作ることができる方法について触れてみました。
・働いて収入を得る
・手取り収入の10%を貯金する
・これを退職まで続ける
これを継続するだけで、資産2,000万円というのは誰でも作ることができます。
老後のお金も問題として言われている「老後2,000万円問題」はこれだけで解決することができるのですね。
しかし、この単純な資産形成をすることができる方というのは非常に少数なのが現状です。
・収入に合わせて生活水準を上げ続ける
・貯金よりも浪費を優先する
このような考えで生活をしている世帯というのが一般的であるということです。
私はこの「手取り収入の10%を貯金する」ということは、資産形成の基本中の基本であると考えています。
・ドラゴンクエストのホイミ
・ファイナルファンタジーのケアル
これぐらい欠かすことのできない基本であるということです。しかし、資産形成と言えば、他のリスクのある方法に目移りしがちになります。株式投資などがその典型ですね。
・長期投資
・インデックス投資
・iDeCo、NISA
現在、これらの資産形成方法がもてはやされており、取り組む方が増加しています。
しかし、これらの資産形成よりも前に取り組む必要があるのが、「手取り収入の10%を貯金する」という資産形成です。
「手取り収入の10%を貯金する」というのは、非常に地味で面白味のない資産形成方法ですが、継続すれば2,000万円を確実に作ることができます。
・安全
・確実
・確実に右肩上がり
・元本割れ無し
「手取り収入の10%を貯金する」というのは、このようなメリットがある資産形成の基本中の基本です。
そして、資産形成はここからはじめる必要があると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
資産5,000万円を作る方法についてはこちらで記事にしています。5,000万円になるとやや難易度は上がりますが、多くの人が可能ですね。
資産保有状況を客観的に見ることができるのが、野村総合研究所の金融資産ピラミッドです。しかし、そのピラミッドはさらに細分化した方がわかりやすいですね。
2,000万円あれば、老後資金の不安は大きく軽減されることになりますね。