SBI証券から暗号通貨ファンドが販売開始
12月17日のヤフーニュースでこのような記事が掲載されていました。SBI証券が暗号資産ファンドを販売するという記事ですね。
・12月17日から販売開始
・ビットコインを含む7種の通貨に投資
・基準を満たす顧客のみに販売(金融資産3,000万円以上)
・買い付け方法はSBIマネープラザで販売員による対面のみ
・投資額は500万円以上、100万円単位
・1年間は中途解約できない
・購入時手数料3.3%
・運用コスト0.66%
要点をまとめるとこのような感じです。投資額は500万円がスタートライン、そこから100万円刻みということから、投資余力のある富裕層向けの金融商品であると考えてよいですね。
暗号通貨はSNSなどを中心に、非常に人気のある金融商品です。
・少ない元手で大きなリターンを得る可能性がある
・比較的簡単に取引することができる
このようなことから、投資初心者から玄人まで幅広く投資している方がおられます。しかし、私は暗号貨で資産形成することは難しいと考えています。
暗号通貨で資産形成が難しい理由
・伝統的な金融商品ではない
・価値が上昇していくものか判断できない
・値動きが激し過ぎる
・税金が高い
・損益通算できない
・法整備されていない
私は、このような理由から、暗号通貨で資産形成することは難しいと考えています。暗号通貨が投資家にとって人気がある理由が値動きの激しさです。
暗号通貨で最も有名なビットコインのチャートを見ても、1年間で1単位あたり230万円~720万円までの値動きがあります。1ヶ月単位で見ても、値動きは非常に大きいですね。
そして、値動きに社会情勢や株式指数などと連動した規則性が無いことも特徴です。
・現在の価格が割高なのか
・現在の価格が割安なのか
株式なら、PERやPBRといった数値化されたものが一定の判断基準になるのですが、暗号通貨には一定の判断基準がありません。そのため、このようなことが判断することが非常に難しいのですね。
そして、暗号通貨は価値が上昇していくのかが判断できません。
暗号通貨は価値が上昇していくのか
・全世界株式指数
・全米株式指数
このようなものは、長い目でみれば価値が上昇していくと私は考えています。
・世界的な人口増加
・世界的な貧富の差の減少
・発展途上国の経済進出
・世界的な教育格差の是正
・世界的な所得格の是正
これらのことは、統計的に見て明らかであり、その中心経済的中心にいるのが米国だからですね。世界が発展していくというストーリーを前提と信じているのであれば、全世界株式や全米株式の価値が上昇していくと考えるのは自然なことです。
しかし、暗号通貨はこのような裏付けがないものなのですね。
・新しい金融商品であること
・金融商品として成熟していない
・玉石混交であること
このようなことから、伝統的な裏付けがなされていないのです。
・価値がどんどん上昇していく
・金融商品として株式と同程度の位置づけになる
・無価値になる
どのような道を進むのかは現時点では誰にも判断できません。このようなことが判断できない以上、暗号通貨に資産投下することは、投機的要素が非常に強くなってしまうのですね。
暗号通貨でこのようなことが判明するのは、短くてもあと10年はかかると私は考えています。
YOHの考え
私自身は暗号通貨で資産形成することは、考えていません。しかし、定点観測しておく必要はあると考えています。
・ビットコイン
・イーサリアム
このような暗号通貨を代表するようなものは、金融商品として一定の市民権を得ていることは間違いないからですね。
しかし、現時点ではビットコインが現在の値段の10分の1になっても購入する必要はないと考えています。
・割安
・割高
値段に対して、この判断がつかないからですね。値段の判断材料が過去の値段だけでは、資産投下する判断材料としては非常に乏しいと言わざるを得ないということです。
今回、SBI証券から販売される暗号通貨ファンドは一般向けと告知していますが、販売条件から考えても、多くの投資家にとっては資産投下できない金融商品です。
・資産10億円の富裕層が試しに購入してみる
このような使い方をする金融商品ですね。少なくとも、金融資産1億円以下の投資家が手を出すような金融商品ではないと、私は考えています。
・株式会社が暗号通貨を保有している
・暗号通貨の値段が上がる
・株式会社の資産が増える
・指数が上昇する
私は、暗号通貨に直接資産投下していなくても、このように間接的に恩恵を受けることができればよいと考えています。そして、S&P500構成銘柄には、暗号通貨に一定の資産価値を見出して資産投下している企業は少なからずあります。
一般的な投資家はその恩恵を受けるだけで十分だと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
暗号通貨については、こちらで記事にしています。
金融商品を選ぶ基準については、こちらで記事にしています。