SBI証券のつみたてNISA売れ筋ランキング
SBI証券は毎月、つみたてNISAの投資信託の積立設定件数と積立買付金額のランキングを公表しています。
そして、積立設定件数と積立買付ランキングには明確な相関関係があります。
積立設定件数が多ければ積立買付ランキングも上位にきているということです。
・積立設定件数は多いが、積立買付ランキングは下位
このようなことはほぼ発生していないということです。そして、上位の銘柄というのはほとんど変動がありません。
ずばり言ってしまえば、積立件数が多く、買付件数も多い人気の投資信託というのは限られているということです。
・SBI証券のつみたてNISAの投資信託人気ランキング
・ランキングから考える最も人気のある投資対象とは
今回はインデックス投資についてこの2点を中心に触れてみたいと思います。
SBI証券のつみたてNISAの投資信託人気ランキング
2023年4月のSBI証券のつみたてNISAの投資信託人気ランキングは以下のようになっています。
各順位を確認していくと、積立設定金額、積立設定件数ともに1位~4位までは同じです。
・全世界株式ファンド
・S&P500インデックスファンド
・S&P500インデックスファンド
・全世界株式インデックスファンド
1位~4位までのファンドはこのようになっています。ファンドの違いこそありますが、全世界株式インデックスファンドとS&P500インデックスファンドの2つが上位を占めているということです。
そこからは、積立設定金額、積立設定件数の投資信託のランキングは異なっていますが、1位~10位までに入っている投資信託は両方とも同じものです。
・先進国株式インデックスファンド
・8資産均等バランスファンド
・全米株式インデックスファンド
・TOPIXインデックスファンド
・外国株式インデックスファンド
・全世界株式インデックスファンド(日本除く)
このようなファンドが10位までにランクインしていることになります。そして、1位から4位と5位から10位までには明確に異なる点があります。
・1位~4位 同系列のファンドが2つずつ
・5位~10位 系列の異なるファンドが6つ
このようになっているということです。つまり、1位~4位の投資信託の投資対象である全世界株式とS&P500は5位から10位の投資対象と比較すると積立設定金額、積立設定件数で大きく水をあけているということです。
やや極端な言い方をしてしまえば、つみたてNISAで積立されて資産投下されている多くは全世界株式かS&P500をベンチマークとしている投資信託であるということです。
YOHの考え
今回はSBI証券のつみたてNISAの投資信託売れ筋ランキングの確認を行いました。
SBI証券ではつみたてNISAの投資信託の買付金額と買付件数の上位10銘柄のランキングを発表していますが、人気は2つの金融商品に偏っています。
・全世界株式インデックスファンド
・S&P500インデックスファンド
この2つが1位~4位までを占めていることから、つみたてNISAにおける資産投下先はこの2つが大部分を占めていると言ってよいですね。
・8資産均等
・先進国株式
このような投資信託も常に上位にランクインしていますが、これらは1つの投資信託だけです。そのように考えると、全世界株式インデックスファンドとS&Pインデックスファンドが如何に人気があるのかがわかるということです。
インデックス投資の基本とはある程度の正解が示されています。
・長期的に右肩上がりの指数をベンチマークとしている
・ランニングコストが割安であること
この2つを満たした金融商品を選んで淡々と積立投資をしていくことがインデックス投資を成功させる基本となります。
そういった意味では、8資産均等バランスファンドや先進国株式インデックスファンドを選ぶことは間違いではありません。
しかし、基本的に積立投資では奇をてらうような積立は必要無いというのが私の考えです。
・時価総額が大きい
・十分な銘柄分散がされている
このような条件を最も満たして十分なリターンが期待できるのが全世界株式インデックスファンドとS&P500インデックスファンドであるということです。
そして、この2つを中心に据えることが積立投資の基本だと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
私はS&P500を中心に積立投資をしていますが、S&P500で積立投資することにはある程度のデメリットもありますね。
全世界株式インデックスファンドへの投資手段としてSBI・V・全世界株式インデックスファンドがありますが、SBI・Vシリーズの中ではそれほど人気があるわけではないですね。
全世界株式インデックスファンドだけで資産形成することにもまた、デメリットはありますね。