YOH消防士の資産運用・株式投資

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株式投資で重要なのは停滞期やボックス相場と言われる期間

停滞期やボックス相場

 株式投資をしていて感じることは、日々順調に資産が増加していくわけではないということです。

 ・毎月決まった金額を入金している

 ・長期的にインデックス投資をしている

 このように日々何らかの形で株式投資に向き合っていても、資産増加をそれほど感じることはないということです。

 それでは、資産の動きを全く感じないかと言えばそうではないですね。

 ・急激に株価が動く局面

 ・長期間株価が動く局面

 このような時に資産の変動を感じることが多いということです。例を挙げるのであれば、今年に入ってからの日経平均株価などが正にそうですね。

出典 Googlefinance

 1月に26,000円ほどであったのが、右肩上がりで上昇していき、7月には33,000円を超える値をつけています。

 そのため、日経平均(特に大型の株式)をポートフォリオに組み込んでいた投資家はこの半年で資産増加を感じているということです。

 しかし、それ以前に大きな資産増加を感じていたのかと考えると、そうではないというのが私の印象です。

 ・入金している金額分は増加している

 ・それ以上は増えもしないが減りもしない

 このように感じていた投資家が少なからずいるということです。

 そして、それは当たり前と言ってよいですね。

 株式投資、特にインデックス投資における期間の90%以上が停滞期やボックス相場と言われるような、資産が増えもしないが減りもしないという相場であるからです。

 しかし、この停滞期やボックス相場と言われる投資にとってつまらない期間が資産形成において何よりも重要であるというのが私の考えです。

 ずばり言ってしまえば、この停滞期やボックス相場で気を抜いてしまうと資産形成が上手く行かないということです。

 ・資産形成で停滞期やボックス相場が重要な理由

 ・停滞期やボックス相場を上手に使うことによって資産が増加する

 今回は株式投資についてこの2点を中心に触れてみたいと思います。

資産形成で停滞期やボックス相場が重要な理由

 資産形成で停滞期やボックス相場が重要な理由は「急激な上げ相場や下げ相場の準備期間とすることができる」ことです。

 インデックス投資でよく言われるのが、長期的に見ると年利4~5%ほどのリターンを得る確率が極めて高いということです。

 そのため、コツコツと入金して積立投資をしていれば右肩上がりに資産が増加していくと思われがちですが、実際にはそうではないですね。

 ・停滞期 投資期間の90%

 ・急激な減少期 投資期間の5%

 ・急激な上昇期 投資期間の5%

 私の印象ですが、インデックス投資はこのような形で資産推移していくものだと感じています。

 図にするとこのような形のなりますね。長い停滞期が投資期間の大部分を占めており、その間に短い期間の急激な減少期と急激な上昇期がある、といった形です。

 そして、インデックス投資におけるリターンの大部分は短い急激な上昇期に作り出されているということです。

 そのため、急激な上昇期以外の停滞期や減少期にコツコツと入金して積立投資をすることは非常に効率が悪いということです。

 ・上昇期に一括で投資をすれば一気に資産が増加する

 ・積立投資をしても資産が減少するような時期に投資をすることは無駄

 停滞期や減少期に積立投資をすることはこのように考えることができるからですね。

 しかし、株式相場のやっかいなところはいつ上げ相場になるのか、というのが誰にもわからないということです。

 予想や想定をすることはできるでしょうが、確実にピタリと上昇期や減少期を言い当てることが不可能であることは明らかです。

 そのため、上昇期や減少期を狙って一括投資をするというのは現実的ではないということです。

 もちろん、相場のタイミングを見計らって一括投資をすることができる投資家も存在しますが、それは限られた投資家だということです。

 ・相場に対する先見の明がある

 ・リスク許容度が人並み外れて高い

 ・株式投資で大きく損失を出してもカバーできるだけの収入がある

 具体的に言えば、このような一般的な投資家とはかけ離れた感性や属性を持っていなければならないということです。

 そのため、多くの一般的な投資家が上昇期や減少期を逃さないためには、「常に相場に居続ける」ということが大切だということです。

常に相場に居続ける

 常に相場に居続ける、というのは毎月決まった金額を積立投資することを思い浮かべがちですが、それだけではないですね。

 デイトレードやスイングトレードを好むような短期投資家であってもそれは同様だということです。

 ・投資タイミングに備えて使えるお金を確保しておく

 ・日々経済ニュースなどをチェックしておく

 ・株式投資の学習をしておく

 このような直接投資をすることが無くとも、それ相応の準備をすることが常に相場に居続けるということです。

何かしらの準備をしておくことが資産形成には欠かせない。

YOHの考え

 今回は株式投資における停滞期やボックス相場と言われる期間について触れてみました。

 株式投資で大切なことはタイミングであると言われています。

 ・下げ相場の時に買い向かう

 ・上がりきった時に売却する

 これができれば確実に資産を増やすことができるからですね。

 しかし、多くの投資家はこれをすることができません。むしろ、逆の動きをしてしまうケースが非常に多いですね。

 ・下げ相場で売りに入る

 ・上げ相場で高値つかみをする

 このような動きをして資産形成の速度を遅らせてしまうということです。そして、これは人の心理状態を考えると当たり前の行動と言ってよいですね。

 ・下げ相場・・・どこまで下がるかわからないから早く売ろう

 ・上げ相場・・・どこまで上がるかわからないから早く買おう

 人は損をすることを極端に嫌うので、損を回避するためにこのような行動を取ることを避けることはできないということです。

 さらに、損をすることを嫌う、ということについては投資家は特に顕著です。

 そして、上げ相場や下げ相場がいつ来るのかということは誰にも読むことができません。

 特に、上げ相場は停滞期に比べると非常に短期的です。

出典 Googlefinance

 日経平均で確認すると、今年の4月から6月は急激な上げ相場であったと捉えてよいですね。

 ・2023年4月 27,000円

 ・2023年6月 33,000円

 このように2カ月の間に20%以上値が上昇していることからも、強気相場であったことは明らかです。

 しかし、この期間を狙ってピンポイントで投資をするというのは非常に難しいですね。

 そのため、このような上げ相場を逃さないためにはその前の停滞期にしっかりと準備をしておく必要があるということです。

 私自身は相場を読むということはしないので、いつでも変わらずに積立投資を続けるという選択をしていますが、それが最も正しい向き合い方かと考えると、そうではないということです。

 ・相場の変化に備えて使える現金を増やしておく

 ・相場を読むために学習をする

 停滞期やボックス相場と言われる状況でこのようなことをしておくもの、素晴らしい取り組みであるということです。

 大切なのは、停滞期やボックス相場と言われる状況でも何らかの準備をしておくということです。

 そして、最も避けなければいけないのは停滞期やボックス相場で相場から距離をおいてしまうことです。

 ・停滞期やボックス相場は投資をしても資産増加しないから投資をしない

 ・上昇期や減少期だけ相場と向き合う

 これで資産形成するのは非常に難しいということです。これはインデックス投資であればなおさらです。

 ・相場の状況によって投資する金融商品をコロコロと変える

 ・相場を読んで積立額を変更する

 このようなことをすると、パフォーマンスが下がってしまう可能性が極めて高いということです。

 株式投資において資産の大きな変動があるのが上昇期や減少期といった株価が大きく上下動する時です。

 しかし、その期間というのは非常に短期間でいつ訪れるのかもわかりません。

 そして、株式投資の期間で大部分を占めるのが停滞期やボックス相場と言われる値動きのそれほどない単調でつまらない期間です。

 しかし、その単調でつまらない期間をいかに使うかが株式投資の資産形成には非常に重要だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 インデックス投資は優れた投資手法ですが、誰しもにおすすめできるかと言えばそうではないですね。

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