YOH消防士の資産運用・株式投資

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ポートフォリオの確認を下げ相場で行うことについて

下げ相場

 3月16日時点での日経平均は25,000円付近で推移しています。10日に原油高の安心感から950円ほど上昇しましたが、再び値を下げる展開となっています。今年に入ってから、日経平均は4,000円ほど値を下げています。

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出典 ヤフーファイナンス

 今年に入ってからは日経平均が13.94%、S&P500が11.2%評価額を落としていることからも、インデックス投資をしている投資家は含み益が出せていない状態が続いています。

 ・長期投資であれば誤差の範囲

 ・長期的に見れば必ず含み益が出せる

 このようなことを頭では理解していても、含み益が出ずに資産が目減りしていくことは気持ちの良いものではありません。そして、不安感から相場から撤退してしまう投資家もおられます。

 ・含み損が回復しないのではないか

 ・どこまで下落していくのだろう

 ・貯金をしていた方が着実に資産が増えて行く

 このような考えから相場から距離を置いてしまうことがあるのですね。そして、このような考えは程度の差こそあれ、株式投資をしているなら誰しもが考えることですね。

 このような考えを持って、耐えきれなくなった場合、長期投資前提で積み上げていた投資信託やETFを含み損が出た状態で売却することになります。長期投資においては、このような下げ相場では耐えることが必要だということです。

 そして、下げ相場で耐えることは根性や性格だけでどうにかなるものではありません。自分自身で耐えられる状況を作る必要があるということです。

ポートフォリオの確認 

 長期投資をしているにも関わらず、下げ相場で耐えきれなくなってしまう要因は、現在のポートフォリオが自分に適していないことが挙げられます。

 株式投資は上げ相場では含み益が出て資産額がどんどん上昇していきます。そして、ボックス相場においても、配当金などが安定的に入ってくるため、評価額はそれほど気になりません。

 ・銀行預金よりも遥かに利回りがよい

 ・配当金の利回りは銀行預金とは比べものにならない

 ・現金を保有しておくことは機会損失

 このように考えてしまいがちになり、株式比率を高めにしておくことを考えてしまうのですね。しかし、今回のような下げ相場が来ると、株式投資をしていると資産額が減ってしまいます。そして、資産額の下げ幅はポートフォリオの株式比率が高いほど大きいのが一般的ということです。

 そして、その下げ幅に耐えきれないということは、ポートフォリオの見直しをする必要があるということです。

現金比率を高める

 株式比率が自分と合っていない場合、最も調整しやすい方法として考えられるのは、現金比率を高めるということです。

 ・株式 70% 債券20% 現金 10%

 このようなポートフォリオを組んでいた場合、債券には手を付けずに、現金比率を高めることがよいということです。

 ・株式を売却して現金比率を高める

 ・毎月の貯蓄額を増やして現金比率を高める

 現金比率を高めるにはこのような方法があります。株式を売却する場合は即効性がありますが、株式で含み損が出ていた場合、資産を減らしてしまうことがあります。

 一方で毎月の貯蓄額を増やす方法は株式の資産減少は起こりませんが、現金比率を高めるのに時間がかかるということです。

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株式比率高めのポートフォリオはボラティリティが高くなる。

YOHの考え

 私はお金に関してはかなり保守的な性格なので、ポートフォリオの現金比率は高めです。そのため、今のような下げ相場では、株式比率高めの投資家と比較すると、資産減少幅はマイルドといってよいでしょう。

 それでも、資産が今年に入って上昇していかないことは、気持ちのよいものではありません。

・株式 80% 現金 20%

 仮に、このようなポートフォリオを組んでいた場合、私の性格や状況では下げ相場に耐えることができない可能背があります。

 ・日々評価額を下げて行く株式

 ・終わりが見えない下げ相場

 このようなことを考えて、モヤモヤしたものを抱えたまま日常生活を送るかもしれません。それは、精神衛生上非常によくないですね。株式投資への取り組み方は人それぞれですが、長期投資を株式投資のコアに据えている方は、株式投資に時間をかけたくないという思いがあるのですね。

 ・日々の値動きを追う必要はない

 ・淡々と入金していくだけ

 ・時間と複利の効果を活用する

 長期投資をしている方はこのような考えで株式投資に接しているということです。それにも関わらず、下げ相場で株式を売買を考えてしまうということは、自分に適したポートフォリオを組めているか確認する必要があるということです。

 仮に、現金比率100%のポートフォリオを組んでいれば、株式相場の下落などは一切気にしなくてもよいということです。株式比率を高くするには、ある程度の条件が揃っている必要があります。

 ・独身

 ・20代

 ・平均よりも高い年収

 ・平均よりも低い支出

 ・貯金が十分にある

 このような株式投資へのリスク耐性が極めて高い属性であれば、株式比率が70%を超えても問題ないですが、そうでなければ、株式比率は高くても50%ほどに留めておいた方がよいというのが私の考えです。

 現金比率を高めることは資産増加を緩やかにしますが、公務員や会社員の長期投資においてはそれでよいということです。心穏やかに長期間続けることができるポートフォリオを構築することが大切だということです。

 下げ相場で日々、株式相場の状況が気になり長期投資の投信積立やETFの売買を考えてしまう場合、自分が安心できるところまで現金比率を高めることが大切だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 資産形成において大切なのは自分に合ったアセットアロケーションとポートフォリオを組むことです。

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