YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

【人生最大の買い物】住宅購入はこの2つのバランス感覚が重要

住宅購入は人生最大の買い物

 会社員や公務員にとって人生で最大の買い物のひとつと言えば住宅です。

 ・数千万円

 ・超長期的なローンを組む

 住宅購入にはこのような特徴があるからですね。自身の収入を遥かに上回るだけの借金をして、正に一生をかけて返していくことになります。

 そして、このような大きな借金をデメリットと考えて、住宅購入をせずに賃貸住宅に住み続けるという選択をする世帯も少なからず存在します。

 そのような世帯の方に共通する意見が、「住宅購入は金銭的に損である」ということです。

 私自身はこの意見については一定の理解はありますが、住宅購入というのは金銭的価値だけで判断するべきものではないとも考えています。

 ・金銭的価値観

 ・感情的価値観

 この2つのバランスを取って選択する必要があるものだと考えているからですね。

 ・住宅購入が金銭的に損になる理由

 ・住宅購入を金銭的価値だけで判断することの危険性

 ・住宅購入をどのように考えればよいか

 今回はこの3点を中心に住宅購入について触れてみたいと思います。

住宅購入が金銭的に損になる理由

 住宅購入が金銭的に損になる理由というのは主に2つあります。

 ・購入した価格以上で売却することができない

 ・ランニングコストがかかる

 この2つが住宅購入が金銭的に損になる理由です。順番に触れていきます。

購入した価格以上で売却することができない

 住宅購入が金銭的に損になる理由のひとつ目が「購入した価格以上で売却することができない」ということです。 

 ・購入時よりも高い値段で売れた

 ・購入時から価格が2倍になった

 このようなことを雑誌やネットの記事で見かけることもありますが、これは一部の例外だということです。

 多くの場合、住宅というのは経過年数に伴って価値が下落していくということです。

 その理由は、住宅の機能自体が低下しているということではなく、購入する住宅には様々な方の利益が上乗せされて販売されているからですね。特に新築一戸建ての場合はそれが顕著だということです。

 新築一戸建てを例に挙げると、地域差もありますが、購入費用は3,000万円を超えることが一般的です。

出典 

新築一戸建てにかかる費用は?平均金額や内訳を解説|マンション暮らしガイド|長谷工の住まい

 長谷工の住まいによると、土地付きの注文住宅であれば、全国平均で建物が3,000万円、土地が1,430万円となっています。

 しかし、このような売却時にこのような価格で売却できることはほぼ無いといってよいですね。

 この3,000万円という価格には住宅関連業者の利益が上乗せされているからです。そのため、住宅を購入した直後に売却したとしても、その利益を差し引いた分負債を負担する必要があるということです。

ランニングコストがかかる

  住宅購入が金銭的に損になる理由の2つ目が「ランニングコストがかかる」ということです。

 ・ローンを組んで3,500万円で新築一戸建て住宅を購入した

 このようなケースの場合、実際に返済金額は4,000万円以上になります。住宅ローンを組むことによって金利を返済する必要があるからですね。

 ・借入金3,500万円

 ・金利0.8%

 ・返済期間35年

 ・ボーナス返済無し

 ・返済合計額4,014万円

 ・月々返済額9.6万円

 3,500万円の新築一戸建を購入した場合、月々の返済額は9.6万円になります。これを35年間続けることになるわけですね。

f:id:fire-money:20211120192639p:plain

出典 フラット35.com

 そして、ここにさらにランニングコストがかかることになります。

 ・固定資産税

 ・保険料

 ・修繕積立費

 月々の住宅ローン返済額と合わせて、住宅にはこれらのランニングコストがかかります。これらは月々キャッシュアウトするわけではありませんが、月30,000円ほどは見ておく必要があるということです。

 ・3,500万円の住宅を購入(35年ローン)

 ・住宅ローン返済額は月々9.6万円

 ・住宅のランニングコストは月3万円

 ・月の支払いは12.6万円

 ・年間151.2万円

 ・総額5,292万円

 3,500万円の住宅購入はこれだけのお金がかかるということです。そして、ランニングコストの1,800万円というのは、住宅価格に反映されることはありません。

 そいいったことを考えると、住宅購入というのは金銭的な面から見るとデメリットが非常に大きいと感じる方は少なくないですね。

住宅購入を金銭的価値だけで判断することの危険性

 住宅購入というのは金銭的な面だけで判断すると、デメリットが大きく、資産形成ということを考えるのであれば、購入するべきではありません。

 ・価値の上昇するものを購入する

 ・余計なお金は払わない

 資産形成においてこの2つは鉄則だからですね。しかし、それだけで「住宅購入を絶対にしない」と考えることは危険だというのが私の考えです。

 ・感情

 ・価値観

 住宅というものにはこの2つを考える必要があるからですね。私は現在賃貸住宅に住んでいますが、子育て環境や自身の居住性だけを考えると、一戸建て住宅に住むのが最もよいと考えています。

 ・広い間取り

 ・パーソナルスペース

 このようなものは賃貸住宅と比較すると、一戸建て住宅の方が優れていると考えているからですね。

 そのため、住宅購入を金銭的価値だけで考えるとそのような家族や自分の価値観に沿った人生設計をできなくなる可能性があるということです。

金銭的価値と感情の2つのバランスが大切。

YOHの考え

 今回は住宅購入について触れてみました。私自身は住宅購入で最も大切なことは、金銭的価値と欲しいという感情の2つのバランス感覚だと考えています。

 ・金銭的価値だけを見ると負債だから買わない

 ・欲しいという感情のままに購入する

 このようなどちらか一方だけに偏った考え方をするのはよい考えではないということです。

 実際のところ、住宅購入する場合、金銭的な面から見れば損をするのは避けることはできません。価値の上昇するような住宅を購入することは不可能といってよいからですね。

 そのため、住宅購入をして金銭的にどれぐらい損をするのかをランニングコストなどを含めてしっかりと数字で確認する必要があります。

 そして、その金額に納得がいくのであれば購入してもよい、というのが私の住宅購入の考え方です。

 住宅購入というのはどちらかと言えば、感情が先行しがちになる傾向があります。

 ・周囲が購入しているから

 ・親が購入するように言っている

 ・ある程度の年齢になると購入するのが当たり前

 ・単純に欲しい

 このような感情によって金銭的なことをそれほど考えずに購入しがちであるということです。

 私の周囲で言えば30歳代前半で購入する方が多いですね。結婚して数年が経ち、こどもが生まれて仕事を60歳まですることに目途を付くのが、30歳代前半という年齢だからですね。

 しかし、住宅購入というのは人生最大の買い物といういうことを考えると、感情だけで購入することは非常に危険であるということです。

 だからといって、金銭的価値だけを優先してはなから購入することを検討もしない、ということもまた、よい選択肢ではいけないということです。

 ・金銭的価値

 ・感情

 自分の中で、この2つをしっかりと時間をかけて勘案して慎重に慎重を重ねて購入に踏み切る。

 住宅購入については、これぐらいのスタンスで構えておく必要があると私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 平均的な年収で組む適切な住宅ローンについてはこちらで記事にしています。

fire-money.hatenablog.com

 住宅購入でパフォーマンスがよいのは中古住宅ですね。

fire-money.hatenablog.com

 住宅展示場に行った時に感じたことはこちらで記事にしています。

fire-money.hatenablog.com