YOH消防士の資産運用・株式投資

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【保険・車・持ち家のランニングコストは月20万円以上】常識を疑い月々の削減を実現する

資産形成とはシンプルなもの

 資産形成と聞くと難しいものと考えられがちですが、実際にはそうではないですね。考え方は非常にシンプルだということです。

 ・収入の範囲内で生活をする

 ・余剰資金を貯蓄や投資に充てる

 資産形成というのはこの2つを継続するだけのことだということです。この2つを続けていれば必ず資産は増えていくことになります。

 しかし、これが出来ない世帯にとって資産形成は難しいものとなります。

出典 

図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省

 厚生労働省の調査によると、給与所得者の平均給与は450万円前後です。

 税金や社会保険料などが引かれて手取りが年間330万円だとすれば、年間300万円(月25万円)で生活すれば、年間30万円が浮くことになります。

 この30万円を貯蓄や投資に充てれば資産形成ができることになります。

 しかし、これができない世帯というのは非常に多いというのが私の印象です。

 ・月々の収入をきっかりと使い切ってしまう

 ・ある程度貯蓄ができたらそれを贅沢に使ってしまう

 ・そもその収入の範囲内で生活することができていない

 このような世帯が非常に多いということです。

 そして、このような世帯の共通点としとて挙げられるのが、大きな3つの支出を当たり前として捉えているということです。

 ・保険

 ・車

 ・住宅ローン

 資産形成が順調に進まない世帯が当たり前に抱えている大きな支出はこの3つです。

 私は平均的な年収でこの3つを抱えていれば、投資はもちろんのこと、貯蓄などの資産形成は非常に難しいものになると考えています。

 その理由は、これら3つの支出は月々支払う必要があり、そのランニングコストは非常に高額だからです。

 ・保険のランニングコスト

 ・車のランニングコスト

 ・持ち家のランニングコスト

 今回は世帯における3つの大きな支出のランニングコストについて触れてみたいと思います。

保険のランニングコスト

 公益財団法人生命保険文化センターの生活保障に関する調査によると、2022年の個人による年間払込保険料は平均で17.9万円となっています。

出典 

2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|生活保障に関する調査|調査活動|公益財団法人 生命保険文化センター

 男女で金額は異なりますが、全体で確認すると、12万円~36万円払い込んでいる割合が43.5%と最も多いことがわかります。

 これは周囲の実情と比較しても違和感はないですね。

 ・月1万円の生命保険に加入

 ・月0.5万円の個人年金保険に加入

 ・合計で1.5万円の保険料を払い込んでいる

 周囲を見渡してもこのような方が多いですね。このことから考えて、保険のランニングコストとして年間17.9万円かかっているというのは当たり前であるということです。

車のランニングコスト

 車を所有するためには様々なランニングコストがかかります。

 しかし、車のランニングコストというのは安く見られがちです。その最も大きな理由は「月によって大きな差がある」からですね。

 ・燃料代

 ・駐車場代

 このような費用は毎月発生しますが、それ以外の保険料や税金は特定の月に1年分をまとめて払い込む必要があります。

 そのため、車のランニングコストは月によって大きく異なるということです。

出典 

JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会

 一般社団法人日本自動車工業会の2021年度乗用車市場動向調査によると、乗用車を所有している世帯における乗用車の月間維持費は約1.1万円(年間13.2万円)となっています。

 この月1.1万円(年間13.2万円)というのは乗用車の月間維持費としてはかなり違和感がありますね。

 車種や使用状況によって差はあるでしょうが、ガソリン代だけでも月1.1万円を超えることは珍しくありません。

 ここに保険代やメンテナンス費用などを含めると、とてもではないですが月1.1万円で乗用車を所有することはできないですね。

       

 コンパクトカーなどの比較的維持費が低い車であっても年間のランニングコストとしてはこれぐらいの年間50万円がかかるというのが私の印象です。

 そして、ここに車両本体の価格を上乗せして考える必要があります。

 コンパクトカーであれば、車種やオプションによって異なりますが、乗り出し価格は250万円は見ておく必要があるでしょう。

 そして、10年間使用して20万円で売却することができたとすれば、車両本体のランニングコストは年間で23万円となります。

 ・保険代、税金、車検などの年間費用 50万円

 ・車両本体の年間費用 23万円

 ・合計 73万円(月6.1万円)

 車を所有していれば年間でこれだけのランニングコストがかかることになると考えておく必要があるということです。

持ち家のランニングコスト

 住宅というのは非常に高額で多くの世帯では数千万円単位の住宅ローンを組んで返済していくことになります。

 その月々の住宅ローンの返済額は住宅価格によって異なりますが、今回は一般的な世帯のボリュームゾーンである3,500万円で考えていきたいと思います。

 ・借入金 3,500万円

 ・固定金利 0.8%

 ・ローン期間 35年

 ・ボーナス返済無し

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出典 住宅保証機構株式会社

 この場合の総返済額は月々9.5万円(年間114万円)です。

 しかし、持ち家にかかるランニングコストはこれだけではないですね。持ち家を維持していくための修繕積立費や保険代、税金などを支払う必要があります。

 ・修繕積立費 18万円(月1.5万円)

 ・火災保険、地震保険代 6万円(月0.5万円)

 ・固定資産税、都市計画税 16万円(1.3万円)

 ・合計 年間40万円(月3.3万円)

 大まかに考えてこれだけのランニングコストをローンの支払い以外に見ておく必要があります。(住宅の場所や広さによってランニングコストは変わりますが、最低でも住宅購入価格の1%ほどは見ておく必要がありますね。)

 3,500万円の新築一戸建を購入した場合、年間のランニングコストは以下のようになります。

 ・住宅ローン返済額 月9.5万円(年間114万円)

 ・ランニングコスト 月3.3万円(年間40万円)

 ・合計 月12.8万円(年間154万円)

 非常にざっくりとした計算ですが、3,500万円の住宅を所有した場合、これぐらいのランニングコストがかかると考えておく必要があるということです。

常識を疑い行動することが大切。

YOHの考え

 今回は世帯における大きな3つの支出のランニングコストについて考えてみました。

 ・保険

 ・車

 ・持ち家

 この3つは多くの世帯にとって当たり前と考えられている支出ですが、これらにかかるランニングコストは非常に高額です。

 ・保険 月1.5万円(年間17.9万円)

 ・車 月6.1万円(年間73万円)

 ・持ち家 月12.8万円(年間154万円)

 保険、車、持ち家を所有するのであれば、それぞれにこれだけのお金がかかることになります。

 ・月20.4万円(年間244万円)

 そして、合計ではこれだけのお金がかかることになります。月20.4万円、年間244万円というのは非常に高額で多くの世帯にとって家計状況を大きく圧迫することになる金額です。

 ・食費

 ・光熱費

 ・通信費

 さらにこのような生活に欠かすことができない費用を考えると、平均的な世帯であれば貯蓄や投資にお金を回すことができないのは自然なことだということです。

 ・月1万円の貯蓄をすることが難しい

 ・投資に充てるお金がない

 このようなことが常態化するのも頷けます。

 もちろん、保険、車、持ち家、これらの費用を全てにおいて無くすことは不可能です。

 ・保険には一切入らない

 ・車は絶対に使わない

 ・住宅費用を払わない

 生きていく上でこのような生活を送ることはできません。しかし、削減をすることは十分に可能です。

 ・保険は必要最低限の加入に留める

 ・車はレンタカーやカーシェアを利用する

 ・住宅ローンはランニングコストを含めて余裕を持った金額にする

 貯蓄や投資をするのであれば、このようなことを考えて、支出を抑える必要があるということです。

 月20.4万円(年間244万円)の支出を月15万円(年間180万円)にすることができれば、年間60万円が浮くことになります。

 そうすれば、20万円を浪費に使い、40万円を貯蓄や投資に充てるといった使い方をすることができるようになります。

 多くの世帯が当たり前と考えている保険、車、持ち家、この3つの大きな支出は非常に高額で一般的な世帯であれば容易に捻出することができる金額ではありません。

 ・月20.4万円(年間244万円)

 この金額を少しでも削減することが貯蓄や投資といった資産形成には欠かすことができないと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 公務員が5,000万円の住宅を購入した場合のシミュレーションはこちらで記事にしています。

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