住宅ローン
住宅購入は多くの人にとって人生最大の買い物です。
・年収を遥かに上回る金額
・何千万円ものローンを組む
・30年以上をかけて返済していく
住宅購入にはこのような特徴があるからですね。これは他のものとは比較にならないほどの大きな買い物であるということです。
実際に住宅購入をされる方は自分自身の収入や属性を考えて住宅購入に踏み切ります。
・年収500万円だからローン額が3,000万円であれば無理なく返済をすることができる
このような考えで購入するということです。そして、購入する時に住宅ローン返済で破綻する、ということを考えて購入する人はいないということです。
しかし、住宅金融支援機構の統合報告書によると、フラット35を利用している方の住宅ローン破綻率は3%を上回っており、100人に3人が住宅ローン破綻しているということです。
私自身は賃貸住宅に住んでいますが、住宅購入についてはしてもよいと考えています。
しかし、住宅購入を失敗することは経済的側面において大きなディスアドバンテージになると考えています。
・住宅ローンを組む際に考えておくべきこと
・住宅購入について抑えておくべきこと
今回は住宅購入についてこの2点を中心に考えてみたいと思います。
住宅ローンを組む際に考えておくこと
住宅ローンを組む際に考えておくことは以下の2点です。
・住宅ローンは債務だということ
・現在の状況がそのまま続くわけではない
順番に触れていきます。
住宅ローンは債務だということ
住宅ローンを組む際に考えておくことのひとつ目は「住宅ローンは債務である」ということです。
・住宅ローンを組んで一人前
・住宅ローンは必ず返済できる
・住宅ローンを組んで購入した家は資産
このような考え方をされる方が一定数おられますが、これは必ずしもそうではないということです。
もし、これが正しいのであれば住宅ローン破綻する人はいなくなるからですね。しかし、現実では住宅ローンで困っている人というのは少なからず存在しています。
その大きな理由は住宅が資産となるケースが少ないからですね。
金銭的な面において資産になるものとは明確に定義されています。
・保有しているだけでキャッシュフローを得ることができるもの
・購入した時よりも価値が上昇するもの
この2つが金銭的な面における資産の定義ですが、住宅というのはこの2つのケースに当てはまることが非常に少ないということです。
特に、新築一戸建てにおいては購入時よりも価値が上昇することはほとんど無いと考えておいてよいですね。
それは、住宅を建てて購入するまでに様々な業者の利益が上乗せされるからです。
・不動産会社の仲介手数料
・建築業者の施工費用
・下請け、孫請けの利益
・建材業者の利益
他にも挙げるとキリがないですが、このような様々な利益が上乗せされた分を購入者が負担する必要があるからです。
そのため、購入した直後に売却しても買値で売ることができないというケースが大半であるということです。
このように考えると、住宅購入というのは現在の資産保有額では購入することができないものを借金をして購入する、という行為であるということです。
現在の状況がそのまま続くわけではない
住宅ローンを組む際に考えておくことの2つ目は「現在の状況がそのまま続くわけではない」ということです。
住宅ローンというのは一般的に30年以上の返済期間を取ることになりますが、組む際には現在の状況というのをベースにして考えることになります。
・現在の年収が500万円
・ボーナスは年間100万円
・定年退職までは既定路線となっている
このようなケースであれば、3,000万円~4,000万円の住宅ローンを組むことをおすすめされるということですね。
しかし、どのような職業や属性であっても現状がそのまま続くことは保証されていないということです。
・会社や自治体が破綻する
・怪我や病気によって働けなくなる
・離婚する
このような誰にでも起こり得ることによって、仕事における収入や家庭の支出というのは簡単に変化するものだということです。
YOHの考え
今回は住宅購入における住宅ローンについて考えてみました。
住宅というのは生活において必要不可欠なもので、人生において非常に重要なものであることは間違いありません。
そして、住宅環境を充実させたものにすることは人生の満足度を高めることになります。
・設備の整った居住空間
・広い敷地
・余裕のある間取り
このような事柄は誰しもが住宅に求めるもので、これらを所有しするということは非常によいものだということです。
しかし、これらを得るためには多くのお金がかかるということです。
そして、これらを得るために住宅ローンを組んで住宅購入することになりますが、大切なことは住宅にお金をかけたからといって幸せになれるかどうかは別問題だということです。
・常に住宅ローンの返済に追われている
・住宅ローンの返済額が大きすぎて生活費の捻出に苦労する
このようなことは往々にしてあるということです。そして、配偶者がいるのであれば離婚という要因も住宅事情においては大きな懸念材料となり得ます。
厚生労働省の調査によると、令和2年の日本の離婚件数は19.3万件で婚姻件数が減少していることを考えると、非常に多いものとなっています。
そして、住宅購入というのは現時点での家族の状況に合わせてすることになります。
・妻とこども3人
YOH世帯で言えば私を含めてこの5人の生活に合った住宅を購入することになります。しかし、YOHが妻と離婚をしてしまえば、状況は一変することになります。
・5LDKの家にひとり暮らし
・勤務場所から離れている
このような住宅事情になる可能性があるということです。現在のところ、YOH夫婦は離婚危機は迎えていないと思っていますが、妻がどのように考えているのかはわかりませんし、いつどうなるかは誰にもわからないということです。
しかし、私の周囲を見ていると、住宅購入をされた方の大半は満足した暮らしを送っているように感じます。
大切なことは自分自身が住宅に何を求めるのかを考えて購入に踏み切ることです。そして、そこには住宅や住宅ローンに関する知識が必要だということです。
・周囲が購入している
・親が購入を進めてくる
・購入するのが当たり前
このようなことで住宅購入をするのはおすすめしません。自分自身の価値観を考えて納得して購入するのが住宅であると私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
住宅購入はお金と感情のバランスが大切ですね。
住宅購入は中古物件を視野に入れるのもよいですね。
住宅ローンの適正額についてはこちらで記事にしています。