円安・原油高
今年夏ごろから、円安・原油高が世間で大変話題になっています。
・1ドル 114円
・ガソリン1リットル 165~170円
昨年の同時期は1ドル103円、ガソリン1リットル125円ほどだったことを考えると、かなりの円安・原油高が進んでいます。
円安
円安は庶民にとって、喜ばしいことではありませんね。一番の理由は輸入製品の値上がりによる、家計における支出の増加です。
・食費
・日用品
特に影響が出るのが食費です。日本の食料自給率は40%ほどで、多くの食料を輸入製品に頼っています。円安になると、食料をはじめとする輸入品が高騰するのですね。
10月末から外食大手の吉野家が牛丼の値段を数年ぶりに値上げするなど、食費に関する費用が上がっています。
円安によって給料は下がる
円安によって影響を受けるのは、家計の支出だけではなく、収入面でも同様です。企業は円安になると、原材料の仕入れコストが上がるので、販売価格を上げるという対応を取る必要があります。
しかし、努力によって原材料費の高騰分をカバーしようとする企業があります。そういったことは、一消費者としては、ありがたいのですが、その企業で働いているサラリーマンにとっては、歓迎されることではありません。
多くの場合、企業努力の影響が減俸になるからですね。どの企業も最も手を付けやすく、即効性があるのが人件費です。
私は、原材料費の仕入れコストなどが上昇すれば、販売価格もそれに見合った価格にするべきだと考えています。そうすることによって、働いているサラリーマンの給料を物価に見合った分だけ上昇させることができるからです。
企業努力をしたにも関わらず、減俸した。これでは、いい仕事ができなくなってしまいます。
原油高
最近の原油高の原因は原油需要の増加と言われています。コロナウイルスを世界的に乗り越えつつあることが、一番の背景ですね。
・人やモノの移動が活発になる
・移動手段として車、飛行機、船が使われる
・車、飛行機、船を動かすには原油が必要
・原油の需要供給バランスによって、価格が上昇する
原油高になると、この流れから、モノの価格は上昇します。野菜を例に取って考えると、製造、保存、輸送、全てにおいて原油を使用するからですね。
・ビニールハウスの温度調節
・収穫作業
・店舗への輸送
これらのことは、原油無くしてはすることはできません。サスティナブルな燃料に注目が集まっていますが、日常生活で見れば、多くの事柄は原油に頼っており、まだまだマイノリティですね。
円安は株主にとってはよいこと
庶務の収入、支出に大変影響を及ぼす円安ですが、株主にとっては悪いことではありません。
・輸出製品の価格が下がり、輸出産業が好調になる
・外貨建て資産価値上昇
このようなことから、円安の恩恵を受けることができるからですね。そして、日本にとっても、円安は悪いことではありません。
・円安によって、企業の業績が好調になる
・税収が増える
日本にとって税収が増えるからですね。円高になれば、個人消費が伸びて税収が増えますが、大企業と庶民のどちらからの税収が欲しいかと考えれば、円安は税収面で見れば、日本にとって、悪いことではありません。
YOHの考え
原油高は過去にもありましたが、今回は円安を伴う原油高のため、我々のような一般庶民の生活にとっては、ダブルパンチです。
・原油高による原材料費の高騰
・円安による原材料費の高騰
この2つが同時に来ているからですね。そして、今回の円安は原油高から来ているものだと、私は考えています。このため、ある程度長期化することを予想しています。
政府は支援策を打ち出してくるのでしょうが、生活費の増加は避けられそうにもありません。一方で、株式の値上がりによる恩恵を受けることができるとも考えています。
株式投資をしていなければ、今回の原油高・円安は生活をする上でマイナス要因のみで考えることしかできないものです。
しかし、株式投資をしていれば、プラス要因として捉えることもできるのです。
・エンゲル係数が上がった
・ガソリン代が上がって困る
このようなことを嘆いていても、生活は改善しません。自分で行動する必要があるのです。最も、手軽にすることができるのが、株式投資だと私は考えています。庶民側、企業側の両方の視点で原油高・円安を考えることができるのが、株式投資なのです。