家計の見直し
一般的な公務員や会社員世帯で資産形成をするのに最も効果的なのは、家計を見直して支出を抑えることです。
・月1万円配当金で得る(年間12万円)
・月1万円支出を減らす
この場合、多くの世帯で容易なのは「月1万円支出を減らす」方ですね。月1万円(年間12万円)の配当所得を得るためにはかなりの高配当株でも300~400万円は保有しておく必要があるからですね。
しかし、実際に家計を見直して月1万円の支出を減らすことはどの世帯でもできることではありません。
・無駄な支出などない
・生活の質を下げてまで支出を減らしたくない
多くの世帯ではこのように考えており、家計を見直すことには消極的です。しかし、多くの場合、これらのことは建前で、家計を見直すことをしない一番の理由は「めんどくさい」ということです。
めんどくさい理由
多くの世帯で家計の見直しを行わない理由は「めんどくさい」からです。
・どこから手をつけてよいのかわからない
・見直して効果があるのかわからない
・見直して生活が不便になるかもしれないのが嫌
このような理由から家計の見直しに対して消極的になり、腰が重くなるということです。
一度やってみることが大切
十分な収入があるにも関わらず貯蓄ができずに資産形成がはかどらない世帯は、必ず家計の支出に問題があるということです。
・家賃が高い
・光熱費が高い
・通信費が高い
・嗜好品にお金をかけている
・使途不明金が多い
例を挙げるとキリがないですが、概ねこのような事柄ですね。そして、家計の支出に問題がある世帯というのは、このような支出には気付いてはいるが、手をつけることができない場合が多いということです。
ここにあるのは、絶対的なリターンを求めてしまうからですね。
・やれば絶対に効果がある
・生活の質は変わらない
このようなことが分かっているのであれば、家計の見直しに向き合うことができるということです。しかし、家計の見直しを行っても必ず効果があるとは限りません。
・携帯電話の契約を格安SIMに乗り換えた
・ネット回線を一本化した
このようなことをすれば支出の削減はできますが、それまでと同じ満足度で使うことができるのかは世帯によって異なるからですね。
・通信速度が遅くストレスが溜まる
・安くなった料金と不便さを比較すると、不便さの方が勝っている
このようなことはありふれており、個々の価値観や世帯の状況によって様々だということです。
世帯ごとに支出の見直しポイントは異なる
家計の見直しポイントは世帯によって異なってきます。そのため、世帯によって正解が異なるので一概にどの項目を見直すかを一概に決めることはできません。そこで取るおすすめの方法は、「とりあえず全てやってみる」ということです。
・家賃
・食費
・通信費
・趣味の費用
このような家計で削れる可能性があると思われる支出に対して、一度見直しをしてみるということです。
・家賃 → 多少不便になるが月々1万円安くなるところでの生活をシミュレーションしてみる
・食費 → 安い食材を求めて買い物に時間をかけてみる
・通信費 → 格安SIMを契約してみる
・趣味の費用 → お金をかけずに継続してみる
このようなことをしてみるということです。ポイントとしては合わないことを想定して、後戻りできる環境を整えた上でやってみるということです。
家賃の見直しにしても、家賃を下げようと実際に引っ越した後に不便さを感じてしまうと、元に戻すことに大きな手間と時間、お金がかかります。そのため、できる範囲でシミュレーションしてみるということです。
・通勤が遠くなるなら、現在の環境で通勤時間を多くかけてみる
・部屋が少なくなるなら、一カ月間一部屋使わないで生活してみる
このようにできる範囲で家計の見直し後の生活を体験してみればよいということです。そして、見直した支出の割に生活の質が下がると感じたのであれば、元通りにすればよいということです。
YOHの考え
私の世帯では家計における支出の見直しは大方完了しています。見直しには1年間ほどをかけましたが非常に有意義だったと感じてます。
・家賃
・食費
・日用品費
この辺りは試行錯誤しましたが、見直す必要は無いという結果になりました。一方で大きく見直した項目もありました。
・通信費
・仕事費用
・衣料費
この辺りは見直して削減を行いましたね。特に大きかったのが「仕事費用」です。具体的に言えば、祝い金ですね。今までは特に仲が良くない同僚にも出産祝いなどを渡していたのですが、そういったことを辞めた代わりに、本当に仲の良い同僚や部下に相場よりも多めの金額を渡すようにしました。
結果としては、支出合計が下がったにも関わらず、使い方として満足度が上がる非常によいお金の使い方ができていると感じています。
家計における支出管理は各世帯によって異なりますが、本質的なことは「生活の満足度が上がらないことにお金をかけすぎない」ということです。
・家などは住めればよい
・食事にはこだわりがある
このような方であれば、家賃については見直す価値があるということです。そして、食費に関しては見直す必要はそれほどないということですね。
・家賃の高いところに住めばモチベーションが上がる
・通信環境は必要最低限でよい
このような方は家賃はそのままで、通信費を見直した方が生活全体の満足度が上がるということです。自分や家族が生活に何を求めているかで家計の見直し箇所は大きく異なり、優良な家計管理ができている世帯と同じような見直しをしても上手くいかないことは多々あるということです。
家計の見直しで大切なのは、自分自身がお金を出している事柄が自分にとって適正な価格であるかを見極めことだと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。
YOH家では夫婦別々で家計管理を行っています。その方が上手くいくということですね。
YOH家では資産運用も別々で行っています。お互いの年収、資産額、運用状況などは把握していません。
支出管理する上で目安を知っておくことは大切ですね。