YOH消防士の資産運用・株式投資

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【ポートフォリオ管理が全て】長期投資が上手くいっている人の考え方について

投資は時間をかけた分の成果は出ない

 私の感覚になりますが、長期投資で上手に資産を増やしている方ほど、株式投資に多くの時間を割いていません。

 ・余暇を十分に満喫している

 ・自己投資などに時間を使っている

 このような印象があります。これらの方が押さえていることは、株式投資は時間と成果が比例することはないということです。

 ・熟考して選定した個別株を購入したが、含み損が出続けている

 ・適当に購入した株式が大きなリターンを生み出している

 このようなことは投資をしていれば誰しもが経験したことがあることです。もちろん、何も考えずに金融商品を購入すればよいということではありません。

 考えることによって、ある程度のリスクを軽減することは可能です。しかし、株式投資では自分でコントロールできないリスクが多すぎるのですね。

 ・金利リスク

 ・事業リスク

 ・為替リスク

 このようなリスクは自分自身でコントロールすることはできません。投資家が考えてある程度コントロールできるのは、価格リスクぐらいだということです。

 投資が上手く行っているほど、そのリスクコントロールを理解しています。

 ・長期投資が上手くいっている投資家の考え方

 ・長期投資が上手くいかない投資家の考え方

 今回はこの対極の考え方について触れてみたいと思います。

長期投資が上手く行っている投資家の考え方

 長期投資が上手くいっている投資家の特徴としては、大きな部分をしっかりと押さえて、細部にはそれほど手間と時間をかけていないということです。

 投資のリターンをコントロールするのはアセットアロケーションやポートフォリオだと言われています。

 ・株式

 ・債券

 ・不動産

 ・現金

 このような資産クラスをどのように配分するかによって、投資のリターンがほとんど決まるということです。例を挙げれば、米国株式の割合を30%とするポートフォリオを組んでいるのであれば、その米国株式が投資信託とETFどちらであってもリターンに大きな差が出ることはないということです。

 もちろん、商品選定によって差が出ることはありますが、長期的に見れば概ねその差はごくわずかだということです。

 ・ETFでは含み益が出ているが、投資信託では含み損が出ている

 ・同じ指数をベンチマークとしている金融商品で運用パフォーマンスに10%以上の差が出る

 このようなことは無いと言ってよいということです。そして、資産運用が上手く行っている投資家ほど個別の金融商品よりもアセットアロケーションやポートフォリオの金融資産クラスの配分に気を使っています。

 ・リスクが取れるうちにアセットアロケーションの株式の比率を高めにしておこう

 ・株式比率の内、米国株式の比率は70%を維持しよう

 このように細部ではなく、大きな形で資産配分を調整しているということです。

長期投資が上手くいかない投資家の考え方

 長期投資が上手くいかない投資家の特徴として挙げられるのは、資産投下する金融商品の細部にこだわることが挙げられます。

 ・経費率が0.01%でも安い金融商品を時間をかけて探す

 ・少しでもパフォーマンスがよい金融商品を探して毎年乗り換える

 具体的に言えばこのようなことをしているということです。このように個別に金融商品を確認していくことは非常に手間と時間がかかります。

 そして、このようなことに時間を取られた結果、アセットアロケーションやポートフォリオの資産配分を調整する時間を無くしているということです。

 ・金融商品を頻繁に乗り換えているので、年によって資産配分にバラツキがある

 ・いつの間にかリスク資産の割合が大きくなりすぎている

 程度の差はあるでしょうが、このようなことになっているということです。その結果として、投資に時間をかけているにも関わらず、成果が上がらないことになるということです。

時は金なり。

YOHの考え

 手間がかからないと言われている長期のインデックス投資でも、はじめた当初はある程度の時間をかける必要があります。

 ・自分自身の資産状況の把握

 ・資産運用の目標設定

 ・目標に対するアプローチの仕方

 ・適切な金融商品選定

 このようなことは時間がかかります。個人差はあるでしょうが、全てを完了させるまでは半年~1年は見ておく必要があります。

 しかし、一度設定してしまえば、後はそれほどすることはありません。淡々と資産投下を続けるだけでよいということです。

 ・収入が増加して投資に使えるお金が増えた

 ・資産が大きくなっている

 このような時にだけ、投下資産をどのようにするかを考えればよいということです。そして、このようなことは頻繁に訪れるわけではありません。数年に1度と考えておいてよいですね。

 そして、このように何も手を加えないということが、長期投資において最も上手く行く方法だということです。

 前述しましたが、長期投資は時間と手間をかけたらといってその分成果が出るというものではありません。方向性が定まったのであれば、後は半自動運転をしていた方がパフォーマンスが良くなるということです。

 長期投資で上手に資産を増やしている投資家はこのことを深く理解しています。何もしないことが長期投資で資産を増加させる最もよい方法だということです。

 ・経費率が0.01%でも安い金融商品を時間をかけて探す

 ・少しでもパフォーマンスがよい金融商品を探して毎年乗り換える

 このようなことでパフォーマンスが上がるかもしれませんが、手間と時間を考えた場合、割に合わないことの方が多いということです。

 私も世帯を持つようになって感じることですが、時間というのは何よりも貴重なもののひとつです。そして、年を重ねるごとに、過ぎる時間の感覚が早くなっていると感じます。

 ・家族との時間

 ・友人との時間

 ・自分自身の時間

 このような時間はかけがえのないもので、お金に換算することはできません。そして、大切にするためには、資産運用に対する時間は必要最低限にするべきだというのが私の考えです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 投資のリターンを決めるのはアセットアロケーションだと言われています。そのため、アセットアロケーションは最適化した状態を保つ必要がありますね。

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