YOH消防士の資産運用・株式投資

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短期投資の特性を活かした資産形成

短期投資と長期投資

株式投資は主に2種類に分けることができます。

・短期投資

・長期投資

どちらとも明確な定義付けはされていませんね。特に、長期投資は5年間すれば十分長期投資になると考えられていましたが、現代の感覚においてはもっと長くなっていますね。

 つみたてNISAやイデコなどの税制優遇制度を考えると最低でも10年~20年、というのが長期投資の目安となっているのではないでしょうか。

 短期投資、長期投資のどちらに力を入れているかは個人の考え方や属性、目標によって異なります。

 短期投資と長期投資のどちらがより優れているということはありません。どちらにもメリットとデメリットが存在します。

 しかし、投資の難易度については、ある程度の答えが出ています。短期投資は難易度が高く、難易度が低いのは長期投資です。これは、周囲の投資家の状況や自分の投資成績を見ていても明らかです。

 短期投資は難易度が高いのですが、上手に付き合えば資産運用効率を高めてくれるものです。今回は、短期投資の特性を活かした資産形成について考えてみたいと思います。

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出典 ウェルスナビ

短期投資

 短期投資で最も先に思い浮かぶのがFX取引に代表されるデイトレードです。

 ・保有しているのは数秒、長くても1日の取引時間以内に売却する

 ・ひたすらの半丁博打

 このようなものは投機といってよいですが、株式投資の短期投資は少し勝手が違います。

 ・市場の状況を自分で確認、分析する

 ・個別銘柄を選定する

 ・数日から数十日で売買をする

 このように、株式の値動きの波を見て売買をするということです。一昔前では短期投資は非常に勝ちにくいと言われていました。

 ・購入のタイムラグ

 ・売買手数料

 ・1単元でしか取引できず、投下資産が大きくなる

 このような要因があったので、値動きの波を読んでいても、負けてしまうことがあったということです。

しかし、今のネット証券の環境下では、このようなデメリットはほぼ解消されています。

 ・リアルタイムでの取引

 ・売買手数料の実質的な無料化

 ・単元未満株での取引が手数料ほぼかからずにでできる

 このように、株式投資の環境が整備されていくことによって、短期投資がしやすくなっているということです。

長期投資

 長期投資で最も先に思い浮かぶのはインデックス投資です。

 ・ベンチマークに資産投下する

 ・ドルコスト平均法で投下資産を積み上げていく

 このように株式のベンチマークに資産投下することによって、時間をかけて資産を徐々に増やしていくのが長期投資です。長期投資にはいくつかのメリットがあります。

 ・誰がやっても同じ成果が出る

 ・特別な知識を必要としない

 ・毎日マーケットの確認をする必要がない

 ・はじめに設定すれば、あとは自動積立

 ・リバランスの手間がかからない

 このように、手間と時間がかからないというのが、長期投資の大きなメリットです。

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出典 ウェルスナビ

長期投資の方が難易度は低いが・・・

 このような手法が長期投資です。先にも述べましたが、長期投資は短期投資と比較して勝ちやすい投資手法であることは間違いありません。

 しかし、長期投資を勝ちやすいものにするためには、前提条件がいくつかあります。

 ・資産投下先のベンチマークが長期的に右肩上がりであること

 ・ランニングコストが安いこと

 ・償還期日の設定されているレバレッジ商品ではないこと

 ・資産投下中の売却はしないこと

 長期投資が短期投資と比較して勝ちやすいものにするためには、これらの前提条件を順守する必要があるということです。これらが順守できない場合は、長期投資が短期投資よりも勝ちやすいと言うことができないということです。

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出典 ウェルスナビ

YOHの考え 

 長期投資が短期投資よりも難易度が低く勝ちやすいということは、歴史的にも統計的に見ても明らかです。専門家が考え抜いて生み出した多くのアクティブファンドが単純なベンチマークであるインデックスファンドに劣後している状況から見ても、長期投資が勝ちやすいということです。

 しかし、実際に短期間で高いパフォーマンスを出している公務員や会社員の投資家はインデックス投資だけをしていることは稀ですね。

・短期投資 50% 長期投資 50%

・短期投資 20% 長期投資 80%

 このように両方を自分の資産規模やリスク耐性に合わせて、短期投資を上手に取り入れていることが多いというのが私の印象です。

 つみたてNISAやイデコの普及によって、長期投資をメインにしている方が多くなり、短期投資を投機と捉えている方もおられますが、そうではないということです。

 公務員や会社員が長期投資を資産形成のコアにすることは間違いのないことだと、私は考えています。しかし、短期投資を上手に使うことによって、長期投資にプラスアルファして、資産形成をしていく選択肢もあるということです。

 しかし、短期投資は万人におすすめできる投資手法ではありません。

 ・波を掴むセンス

 ・資産投下することのできる入金力

 ・自分を信じることができる自己分析力

 ・損切できる勇気

 このようなものが必要ということです。そして、そのような能力は簡単に身に着けられるものではありません。学習や経験である程度は身に着けることができるけど、その先は生まれ持った才能が必要な領域であると、私は考えています。

 ・自分の目標達成のため、長期投資以上のパフォーマンスを目指す必要がある

 ・少ない元手を短期間で大きく増やしたい

 このような方は、長期投資だけをしていることは、資産運用として不正解となります。何らかの方法で資産増加をブーストさせる必要があるということです。

 ・FX取引

 ・先物取引

 ・暗号通貨

 私は、このようなものは投機だと考えていますが、短期投資は投機ではないと考えています。難易度が高く、時間と手間もかかるが、リターンも大きい。リスクとリターンが釣り合っている資産運用方法だと私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 とは言え、万人におすすめできるのは長期投資です。

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 FX取引は資産形成に向いていません。通貨とは価値の下がるものだからですね。

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 暗号通貨も同様に資産形成には不向きです。

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