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公務員や会社員にとっての消費・浪費・投資の考え方について

ボーナス支給

 官民含めて12月はボーナス支給月です。公務員に限って言えば、給料の2.15カ月分ほどです。金額で言えば、手取りで60万円がボリュームゾーンですね。

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出典 マイナビニュース

 マイナビのアンケートによると、使い道はこのようになっています。

 ・貯金 84%

 ・買い物 40.9%

 ・生活費 37.4%

 ・ローン返済 23.3%

 ・資産運用、投資 8.1%

 気になる項目をピックアップしてみると、このようになりますね。貯蓄が圧倒的に多く、生活費関連も非常に多くを占めています。資産運用、投資は8.1%と多くはない、というのが私の印象です。

 ・貯蓄という選択肢を取る世帯が多い

 ・浪費にもある程度の金額を使う

 ・ボーナスを見込んだ家計管理をしている世帯が多い

 ・資産運用、投資にボーナスを使う世帯は少数派

 このアンケートからこのようなことが読み取れます。公務員や会社員世帯では、ボーナスは資産形成において重要な役割を占めています。ボーナスによって、消費、浪費、投資のバランスを考えている世帯も少なくありません。

 今回は、公務員や会社員世帯の消費・浪費・投資のバランスについて考えてみたいと思います。

消費・浪費・投資とは

 ・消費・・・生活になくてはならない出費(住居費、食費、医療費、通信費など)

 ・浪費・・・生活に絶対必要ではないが、気持ちが高まる出費(娯楽費、遊行費)

 ・投資・・・金融商品や自己啓発に使うお金(貯金もここに含まれます)

 私は、消費・浪費・投資をこのように考えています。そして、資産形成していくには、その割合が大切です。一般的には、消費(60~70%)、浪費(5~10%)、(投資20~35%)がよいと言われています。

手取り20万円世帯では

 ・手取り20万円

 ・消費(12万円~14万円)

 ・浪費(1万円~2万円)

 ・投資(4万円~7万円)

 実際に手取り20万円で考えると、生活するのはかなり難しいですね。ひとり暮らしの場合、12万円~14万円で基礎生活費を賄うのは多くの世帯は難しいと感じます。この場合、投資の割合を減らして、消費の充てる必要があります。

 ・手取り20万円

 ・消費(15~17万円)

 ・浪費(1~2万円)

 ・投資(1~4万円)

 実際にはこのようなバランスが現実的ですね。これならば、慎ましく生活しつつ、多少の浪費をしつつ、貯金をすることも可能です。しかし、都市部などで住居費が高い場合や基礎生活にお金がかかる場合、月々の貯蓄はできなくなります。

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出費 ARUHIマガジン

消費・浪費・投資の割合は年間で考える

 ・手取り20万円

 ・消費(18~20万円)

 ・浪費(1万円)

 ・投資(0~1万円)

 生活環境によっては、このような世帯の状況は十分考えられますね。消費・浪費・投資の中で最も重要なのは基礎生活を構築する消費です。生活を維持するためには、浪費と投資の額を抑えるしかないのですね。

 ここで重要なのが、ボーナスの使い道です。月々の給料で生活が目一杯であれば、ボーナスを投資に回すことが資産形成においては重要です。消費・浪費・投資の割合を月々で考えるのではなく、年間の手取りで考える必要があるということです。

 ・年間手取り300万円(月20万円、ボーナス年間60万円)

 ・消費(180万円~210万円)

 ・浪費(15万円~30万円)

 ・投資(60~105万円)

 ボーナスを含んだ年間で考えれば、浪費をしつつ、貯金をして、つみたてNISAを満額することも可能な家計管理ができそうですね。

ボーナス支給を当てにすることは危険

 このように年間で考えましたが、実際にはボーナスを当てにした家計管理は危険です。

 ・ANA

 ・JAL

 このような日本を代表するような企業であっても、何かあれば、ボーナスが減額されたり、支給されないことが起こるからですね。そして、それは公務員も例外ではありません。

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出典 給料.com

 上のグラフは国家公務員のボーナス推移ですが、大きく下がっている年があります。これは、リーマンショックによるものですね。公務員の給料やボーナスは民間企業の給料とボーナスに合わせて上下するからですね。

YOHの考え

 公務員や会社員世帯で消費・浪費・投資の割合を考える時に、まず決めるのは消費の割合です。続いて投資(貯蓄)、浪費の順番がよいですね。

 ・世帯の工夫によって削減できる

 ・家計の見直しで無駄が省ける

 消費にかかるお金にはこのような特徴があります。消費で浮いたお金は浪費ではなく投資に充てる。そして、給料が年々右肩上がりなら、生活水準を維持して、給料増加分を投資に充てる。

 このように、投資の金額を徐々に増やしていくことが、公務員や会社員世帯の消費・浪費・投資への考え方だと、私は考えています。

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日々の生活費は月々の給料で賄うもの。ボーナスは浪費や投資(貯蓄)に使うべきもの。

 最初に割合を決めてそれを維持していくものではないのですね。最初は消費の割合が高くなることは避けられません。しかし、いつまでも消費の割合が高いままでは資産形成がうまく行かないということですね。

 ・消費 25%

 ・浪費 5%

 ・投資 70%

 私の消費・浪費・投資の割合はこのようにしています。これは、年を重ねるごとに変化していますが、浪費の割合は減っています。金額を固定しているからですね。

 ・徐々に消費の割合を減らす

 ・徐々に投資の割合を増やす

 ・浪費の割合は金額で固定する(手取りが増えれば割合が下がる)

 世帯によって、色々な考えがあるでしょうが、私はこのようにして資産形成をしています。大切なのは、年々変化させていくことだと、私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

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