資産運用がブーム
今は資産運用がかつてないほどのブームになっています。
・国からの後押し
・投資環境が整ってきている
資産運用がブームになっているのは、主にこのような理由が挙げられますね。
・NISA
・iDeCo
国からの後押しとしてはこの2点が挙げられます。投資手法を問わず、まずは非課税枠を使い切ることからはじめることが資産運用のスタンダードと言えますね。
また、確定申告が電子化され、配当控除や外国税額控除が格段にしやすくなっていることが、さらに資産運用の裾野をひろげています。
・ネット証券
・スマートフォンの普及
ネット証券会社とスマートフォンの普及によって、投資環境は大きな変貌を遂げています。
・SBI証券
・楽天証券
この2つがネット証券会社の最大手ですが、インターフェイスは直感的な操作に対応しており、非常に使いやすいですね。
また、投資信託やETFの手数料も引き下げが加速しています。優良は投資信託やETFは運用手数料が1%を超えることがないような、商品設計されていることも、誰でも投資をすることができる環境を後押ししています。
そのような環境下ではやや極端とも言えるような意見も挙がっています。
・資産運用をしないなんて情報弱者
・銀行預金のみでは老後に困窮することになる
主張としては、利回りの低い銀行預金ではなく、高利回りが期待できる株式投資をした方がよい、ということですね。
しかし、公務員には共済貯金があります。共済貯金のみで資産管理をしておられる方も少なくありません。
今回は、公務員が共済貯金だけで資産管理することについて、考えてみたいと思います。
共済貯金
資産運用がブームになっている、と前述しましたが、多くの方にとっては資産運用、資産管理の基本は銀行預金です。公務員に限っても、その傾向は特に強いですね。
体感的に、株式などの資産運用をしている方は2割ほどではないかと感じています。
・資産管理は銀行預金のみ
・資産運用は保険商品
公務員の資産運用はこのようなケースがスタンダードですね。そして、金銭的に余裕のある方が共済貯金をしているのですね。
・利率は0.6~2%
・預け入れは3,000万円まで
・利息は20.315%課税される
・元品保障されない
・引き出すのに2週間ほどかかる
・給料からの天引きで積み立て貯金できる
共済貯金にはこのような特徴があります。自治体が地方債や国債を購入して資産運用をしているので、利回りが高い傾向にあります。安全性が高く、利回りが市中銀行よりも高いことから、公務員に大変人気があります。
・共済貯金に1,000万円
・利回り0.7%(課税後)
・年間7万円の利息
このようなリターンが安定して期待できるのが共済貯金です。しかし、会社員にはこのような制度はないので、銀行預金で資産管理することが一般的です。
メガバンクの利子は0.001%とあってないようなものですね。1,000万円を1年間預けて100円の利息しかつきません。
・メガバンク 1,000万円預金して100円の利息
・共済貯金 1,000万円貯金して7万円の利息
これを比較すると、共済貯金が公務員に人気がある理由がわかりますね。
YOHの考え
・銀行預金
・共済貯金
・株式などのリスク資産
私はこの3つで自分の資産を管理しています。比率としては、株式などのリスク資産が最も高いです。しかし、共済貯金の比率を最も高くしていた時期もありました。共済貯金の利回りが2%あった時ですね。
比較的安全性の高い共済貯金で1~2%の利回りが得られるのであれば、リスク資産に資産投下する意味はさほどありません。上限の3,000万円預金していれば、年間60万円が安定的に得られるからですね。
しかし、私の自治体では現在の共済貯金の利回りは0.7%(税引後)です。これでは、インフレに負けてしまう可能性があるのですね。
私は資産運用の利回りを2%を下回らないことを目標にしています。政府が目標としているのが毎年2%の物価上昇だからですね。
日本は長くデフレが続いており、なかなか抜け出せずにいますが、近年はインフレ基調に戻りつつあります。自分の資産の実質的価値を減らさないようにするには、インフレ率を上回るパフォーマンスを維持する必要があるのですね。
共済貯金のみで資産運用をしたいが、0.7%の利回りでは目標達成できないので、株式などののリスク資産を増やすしかない、というのが私の本音です。
・利回り0.7%で十分
・利回り6%以上欲しい
考え方によって、資産運用の方法は異なります。一般的には、利回りを高くすれば元本毀損する可能性は高くなります。これをどのように考えるかは、本人次第ですね。
利回り0.7%で十分だと考えるなら、共済貯金だけで資産管理することで問題ありません。しかし、それ以上の利回りを求めるのであれば、株式などのリスク資産を保有する必要があるということです。
共済貯金だけで資産管理することは、悪いことではありません。大切なのは、自分に合った投資手法を取れているか、ということです。
・職業
・家族構成
・保有資産
・考え方
・性格
このようなことで、投資手法は違ってきます。共済貯金も株式投資も投資手法の1つに過ぎないのですね。自分自身で目標を明確にして資産形成していくことが、大切だと、私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
共済貯金については、こちらで詳しく解説しています。
リスクフリーレートに対する考え方はこちらです。公務員なら共済貯金の利率=リスクフリーレートと考えてよいですね。
公務員や会社員の資産運用についてはこちらをご覧ください。