投資目安金額は
月々の積み立て投資において、金額をきちっと決めることは簡単ではないですね。基本的には収入から支出を引いた残金で投資をすることになるのですが、多くの人は安定しません。
・月々の収入、支出が安定しない
・投資対象が目移りする
このようなことから、決まった投資対象に決まった金額を資産投下できる人は、それほど多くありません。
投資で安定的に資産を作るのは、2つのことが重要です。
・分散投資
・長期投資
今回は、この2つと投資適正金額について、触れみます。
分散投資
株式投資で重要なことは分散投資だと言われています。
・国分散
・セクター分散
・銘柄分散
分散すればするほど、暴落局面で下支えができるからですね。しかし、分散投資をすればするほど、利回りは低くなるのが一般的です。世界の株式に幅広く分散しているバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の配当は1.8%/年です。
一方で、石油メジャー株のエクソンモービルは6.4%/年の配当を出しています。VTの3倍以上の配当を出していることになるのですね。
多くの投資家はVTの配当金では物足りないが、エクソンモービルのような高配当株だけに集中投資するのは、リスクが高いと感じます。そのため、自分の資産やリスク耐性に合わせてポートフォリオやアセットアロケーションを形成するのです。
分散投資の目安は1,800万円
公務員・消防士、会社員にとって、つみたてNISAとiDeCoで分散投資をして得ることのできる金額の目安は1,800万円です。
・月50,000円
・20年
・税引き後利回り4%
これで得ることのできる金額が約1,830万円です。
要は、20年かけて1,800万円を作ることに納得できるなら、分散投資をすればいいのです。
・短期間で1,000万円必要
・20年で5,000万円必要
このような場合は、分散投資をするべきではないですね。株式などに集中投資をしてリスクを取りつつ、リターンを増やす必要がありますね。
要は、20年で1,800万円という金額に折り合いをつけれるかどうかということです。
時間分散
公務員・消防士が資産形成する際の強みは時間分散できるということです。
・安定したキャッシュフロー
・一定までは右肩上がりの給料
・身分保障
この3点があるからですね。身分保障によって給料はある程度保障されており、どれだけ能力が低くても、勤続年数を積み重ねていけば、給料は支給されます。
安定したキャッシュフローは長期投資との相性が極めてよいのですね。一般的な生活を心がけていれば、安定した金額を株式に資産投下することは難しくないのです。
分散投資は投資対象を分散し、時間を分散すればするほど、平均回帰していくことが特徴です。投資対象を分散していても、短期間では思うような投資成果を挙げられないことは多々あります。
しかし、時間をかければかけるほど、リターンは収束していきます。株式投資においては、近い未来を予想することは非常に難しいのですが、遠い未来はある程度読むことができるのですね。
月95,000円が分散投資の理想
公務員・消防士の分散投資の目安金額は95,000円です。
・iDeCo 12,000円
・つみたてNISA 33,000円
・S&P500への投資 50,000円
この95,000円が公務員・消防士にとって分散投資における目標金額です。iDeCoやつみたてNISAは全米株式や全世界株式でもいいし、S&P500への投資でもいいですね。大切なことは、自分の信じる右肩上がりのベンチマークに資産投下することです。
・iDeCo 800万円
・つみたてNISA 1,000万円
・S&P500への投資 1,800万円
20年後には、このような資産規模になっていると私は考えています。合計で3,600万円ですね。これを投資のコアにしつつ、他の投資をしていくことが公務員・消防士にとっては最もよいですね。
・暗号通貨
・短期売買
・FX取引
・高配当株投資
月95,000円以上の余剰資金があるのであれば、このような投資をしてもいいし、浪費に使ってもよいのです。
YOHの考え
私は、iDeCo、つみたてNISA、月50,000円のS&P500への投資で20年間で3,600万円の資産を形成することを投資のコアにしています。
そして、余剰資金は全米株式を中心に日本国内株、アクティブファンド、バランスファンドなどへの投資などを行い、自分の投資スタイルを模索しています。模索していると言えば、聞こえはいいですが、言ってしまえば、興味の対象に適当に資産投下しているということですね。
日本株、アクティブファンド、バランスファンドへの投資は失敗しても構わないという感覚です。
・積立金3,600万円
・退職金
・年金
これらがあれば、慎ましく老後生活を送ることにそれほど問題は無いからですね。
・さらにリスクを取りに行って短期間で資産増加させる
・長期分散投資の金額を増やして、退職時期を早める
余剰資金の運用はこのようなことを考えて行っても良いかもしれません。そこは、自分の人生設計をどうするかという気持ちとの相談ですね。
いずれにしても、月95,000円の長期分散投資を投資のコアとしている限り、老後の憂いはないと考えています。ご覧いただきありがとうございました。
分散投資についてはこちらで記事にしています。
バランスファンドに対する考え方はこちらで記事にしています。
長期投資は最初から資産増加を実感できないとい記事です。長く淡々とすることが大切です。