YOH消防士の資産運用・株式投資

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こどもの金融教育について

教育機関での金融教育

 日本の金融教育は他の先進国として比較して遅れていると言われています。アメリカ、イギリス、ドイツなどでは金融教育が教育機関のカリキュラムとして組み込まれています。

 しかし、日本でも2020年度に小学校、2021年度に中学校の学習指導要領で家庭科の中で金融教育が組み込まれています。

 ・買い物の仕方

 ・売買契約

 ・お金の管理

 このようなことが盛り込まれています。そして、2022年度からは新学習要領によって、高校でも金融教育を授業に盛り込むことになっています。

 ・金融商品

 ・資産形成

 高校では、このようなことを家庭科の授業で学習するということですね。義務教育や高校での授業で金融教育をすることは非常に有意義に感じますが、金融教育を教育機関だけに任せておいてよいか、というのは世帯によって考えが異なります。

 今回は、こどもの金融教育について考えてみたいと思います。

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出典 文部科学省における金融経済教育の取り組みについて

金融の知識は受動的に得られない

 金融の知識は得る課程が、国語や算数の知識と全く異なっています。国語や算数など義務教育で得ることのできる知識は受動的に得ることができる知識です。

 ・学校に行って授業を聞く

 ・決められた宿題をこなす

 教育機関で効率よく学習するために組まれたプログラムをこなしていくことによって、個々の能力差はありますが、誰でも一定の知識を身に付けることが可能です。

 ・足し算ができない

 ・日本語が書けない

 義務教育を受けているかぎりこういったことは、無いと言ってよいですね。しかし、金融の知識は受動的に得ることができません。

 ・日経平均とは

 ・ETFとは

 ・年利20%は高いのか

 このようなことは、自分から金融について学習しないと得ることができない知識ということです。私自身も資産運用をするまでは、このようなことは聞いたことはあるけれど、よくわからない状態でした。それでも、日常生活に困ることはありませんでした。

こどもに金融教育はした方がよいのか

 日常生活を送る上で特に必要とされない金融の知識ですが、こどもには学習してもらった方がよいですね。

 ・日本の経済状態

 ・少子高齢化

 ・税金の増加

 ・社会保険料の増加

 ・年金の減額

 ・終身雇用の崩壊

 ・年功序列による給料形態の崩壊

 このようなことが日本のトレンドであり、今のままこのトレンドが進めば真面目に働いているだけでは生活に困窮する可能性があるからです。

 ・社会保障

 ・年金

 ・税金

 ・資産運用

 このようなことを少しでも学習していたのとしていないのでは、お金についての考え方が大きく差が付くことは間違いありません。そして、金融教育を教育機関だけに委ねることは難しいですね。ずばり言ってしまえば、各家庭である程度の金融教育をする必要があるということです。

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出典 文部科学省における金融経済教育の取り組みについて

各家庭での金融教育

 各家庭での金融教育については、文部科学省の学習指導要領ではゲーム感覚で取り組むように促していることが読み取れます。

 ・カードゲーム

 ・すごろく

 ・模擬店

 このようなことでお金について学習することが、金融教育の足掛かりになると考えられています。小学校低学年まではこのような題材で金融教育をすることは非常に理にかなっていると感じます。

 しかし、金融商品や資産形成を学習するには、しっかりとした金融教育を学習する機会を家庭で提供してあげる必要があります。

 ・時間数が少ない

 ・専門の教員が行うわけではない

 中学校や高校で金融教育の授業を行う場合、このようなことがネックになります。金融についての知識は数時間の学習で身に付くものではないですし、教える側にもある程度の説得力が必要です。

 ・資産10憶円のファイナンシャルプランナー

 ・貯金が全くない高校の教員

 こどもが金融教育を受けたい場合、どちらに授業をして欲しいかは明らかです。また、どちらが優れた授業をできるのかも明らかですね。

 金融教育については、教育機関に任せきりにすることなく、各家庭でもこどもに与えてあげる状態にしておく必要があると言うことです。

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義務教育でしてくれることはありがたいが、こどもの金融教育は親の役割という部分が大きい

YOHの考え

 私には3人の娘がいますが、ある程度の金融教育の機会は与えてあげるべきだと考えています。小学校~中学校の間はお金の使い方について遊びながら学習して、高校生から大学生になるにつれて、難しいことを学習する必要があると考えています。

 ・社会保障

 ・税金

 ・年金

 ・資産管理

 主にはこのようなことですね。ここから、どのように感じて行動するかは子供たちの考え方によって様々だと思います。

 ・資産運用をする

 ・資産運用をしない

 これについては、どちらでもよいと考えています。与えられた内容をどのように解釈するかは、個人の価値観によって異なるからですね。

 ・よくわからないから資産運用をしない

 ・みんながしているから資産運用をする

 このような考え方をして欲しくはないということです。そのためには、ある程度の金融の知識は必要と言うのが私の考えです。

 ・お年玉などを貯めておくと利息を払う

 ・コーヒーなどをお小遣いで仕入れて販売する

 YOHの世帯ではこどもが小さいので、このようなことを金融教育の一環として取り入れています。そして、年を重ねるごとに学習しているのがわかります。

 ・欲しいものをすぐに買わずに我慢して、利息だけで購入する

 ・仕入れるコーヒーの選定、季節に合わせて商品を変える

 教えたわけではないのですが、こどもはこのようなことを自分自身で学習します。お金については、ゲーム感覚で学んでいるということです。

 今の小学生が社会を支える20年後には、日本がどのようになっているかはわかりませんが、お金の知識が無いと難しい社会になっている可能性は高いと私は考えています。

 その社会を生き抜くためには、ある程度のお金の知識は持っておいて損はないものだと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

 こどもの大学教育についてはこちらで記事にしています。

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 子育てで必要なのは教育資金です。

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 教育資金の捻出に学資保険は不要という記事です。

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