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個別株の高配当株投資が難しい2つの理由とその付き合い方とは

個別株の高配当株投資

 株式投資で非常に人気のある手法のひとつが個別株を使った高配当株投資です。

 ・安定的に配当金を出す

 ・年々増配していく

 ・株価自体が右肩上がり

 このような株式を割安な時に購入してホールドしておく、というのが個別株の高配当株投資です。

 個別株の高配当株投資を好んでおられる投資家は、定期的に出される配当金を受け取ることによって、生活を金銭的に楽にするということに重きを置いています。

 そして、個別株の高配当株投資は安定的なキャッシュフローを得る手段として有力な選択肢となり得ますが、欠点として、インデックス投資と比較すると難易度が高いことが挙げられます。

 インデックス投資の難易度が10段階で4だとすると、個別株の高配当株投資は8~9の間というのが私の印象です。

 個別株の高配当株投資の難易度が高い理由としては、銘柄選定に尽きます。

 これをクリアできれば高配当株投資はほぼ成功しているといってよいほど、銘柄選定の重要度が高いのですね。しかし、この銘柄選定が非常に難しいということです。

 ・個別株の高配当株投資が難しい理由

 ・個別株の高配当株投資との付き合い方

 今回はこの2点を中心に高配当株投資について考えてみたいと思います。

個別株の高配当株投資が難しい理由

 個別株の高配当株投資が難しい理由としては以下の2点が挙げられます。

 ・中小小型株を含む必要がある

 ・選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

 それぞれについて順番に触れていきます。

中小小型株を含む必要がある

 個別株の高配当株投資が難しいひとつ目の理由が「中小小型株を含む必要がある」ということです。

 ・任天堂

 ・トヨタ自動車

 ・花王

 このような時価総額が大きい大型株は投資を生業としている機関投資家が常に価格をチェックしています。そのため、割安で買えるタイミングが非常に見つけにくいのですね。

出典 Googlefinance

 花王と日経平均の長期的なチャートを比較すると非常に似たような動きをしていることがわかります。

 ・全体の株価が上がれば株価は上昇する

 ・全体の株価が下がれば株価は下降する

 安定している大型株ほど、このような値動きをしているケースが非常に多いということです。

 そのため、割安で仕込む機会が限られています。

 ・日本株全体が売りに売られている

 ・日経平均が2万円を割り込む

 現在の水準から安く買える時というのは、このような株式のバーゲンセールのような時に限られているということです。

 ・日経平均はそれほど下落していないのに明らかに安い

 このようなタイミングは、時価総額が3兆円を超えるような安定した大型株ではほとんどないということです。

 しかし、バーゲンセールを待っているだけではいつまで経っても株式を購入することができません。

 そのため、個別株の高配当株投資をするなら、ある程度中小小型株を含む必要があるということです。

 ・業績が安定している

 ・不況時にも安定して配当金を出し続けている

 中小小型株を丁寧に見ていき、このような企業を見つけて、買い時を見極める必要があるということです。

出典 Googlefinance

 例を挙げるのであれば、このような日経平均の動きと相関性がそれほどない個別株を選定する必要があるということです。

選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

  個別株の高配当株投資が難しいふたつ目の理由が「選定した銘柄を子細に見ていく必要がある」ということです。

 個別株の高配当株投資で大切なのはいかに株価が安い時に購入できるかです。

 これを行うためには、購入する企業の数字を丁寧に拾っていく必要があります。

 ・売上(上下動が少なく右肩上がりか)

 ・EPS(右肩上がりか)

 ・営業利益率(業種の水準以上か、10%ほどはあるか)

 ・自己資本比率(50%以上はあるか)

 ・営業活動キャッシュフロー(赤字になっている期間がないか)

 ・換金性の高い資産保有額(現金などの流動性の高い資産を潤沢に保有しているか)

 最低でもこれらの数字を企業のIR情報を基に丁寧に見ていく必要があります。

出典 開示情報 | 株式会社エックスネット

 ここでおやっと感じる部分があればさらに詳細に確認する必要があります。

 ・売上が下がっている時はどのようなことがあったのか

 ・営業活動キャッシュフローが赤字の期間があるが何をしていたのか

 このような理由を確認する必要があるということです。

 そして、理由について納得できなければ、高配当株投資の資産投下対象になり得ることは難しいということです。

 ・配当金(安定性、増配)

 ・配当性向(高すぎずもせず、低すぎもしないか)

 そして、最終的にこの2点を確認して資産投下対象となり得るのか判断する必要があるということです。

日本個別株を中心とした高配当株投資は非常に難しい投資手法。

YOHの考え

 私はインデックス投資を株式投資のコアにしていますが、サテライト的に個別株も保有しています。

 そして、保有している銘柄のほぼ全てが含み益を出しています。

 その理由は、バーゲンセールの時にしか個別株を購入しないからですね。

 ・日経平均が18,000円を割り込む

 ・日本株が売りに売られている

 このような時に時価総額が5兆円を超えるような大型株や気になっていた銘柄を購入しているだけだということです。

 そのため、運用利回りは高くなく、個別株の高配当株投資をしているわけではないということです。

 ・中小小型株を含む必要がある

 ・選定した銘柄を子細に見ていく必要がある

 私自身が個別株の高配当株投資に必要なこの2つに取り組むことができないということです。

 取り組むことができない理由としては、時間的な問題というよりも、性格的な部分が非常に大きいですね。

 個別株の高配当株投資をすることができる投資家というのは、銘柄選定を楽しんでやることができる投資家だと私は考えています。

 ・一般的に認知度が低い企業を見つけることが楽しい

 ・銘柄分析が楽しい

 このような投資家は個別株の高配当株投資で結果を残すことができる可能性が高いですね。

 そして、個別株の高配当株投資は上手に行えばインデックス投資には無いメリットがあります。

 ・安定した配当金

 ・企業の成長によるダイレクトな資産価値の上昇

 このようなことはインデックス投資には無い喜びです。

 企業分析とこれらのことに価値を見出せるのであれば、個別株の高配当株投資は有力な資産運用方法になり得るということです。

 しかし、万人が取り組むことができるかと言えばそうではないということです。

 ・SNSで話題になっている

 ・インフルエンサーがおすすめしている

 このような理由で個別株の高配当株投資をしてしまうと、自分の思い通りの配当が望めなかったり、株価が下落すると購入した株式を売却したくなります。

 このようなことにならないためには、自分で企業分析をして考えて資産投下する必要があるということです。

 これが個別株の高配当株投資の難しいところだということです。

 ・自分に合った株式を見つける

 ・自分で企業分析を行う

 ・割安になるまで待つことができる

 ・購入後は一時的な含み損が出ても長期保有する

 これができるのであれば、個別株の高配当株投資をしてもよいのではないかというのが私の考えです。

 ご覧いただきありがとうございました。

 高配当株投資と並んで人気があるのが株主優待投資ですが、こちらも難易度が非常に高いですね。

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