YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

金融資産がある状態からの株式投資について

金融資産保有状況

 全国家計構造調査によると、金融資産保有額の平均は1279万円、中央値は650万円となっています。

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出典 2019年全国家計構造調査

 平均値1279万円というのはかなり多いというのが私の印象です。しかし、グラフの内訳を見ると、2極化していることがわかります。

 ・金融資産150万円未満 27.4%

 ・金融資産150万円~300万円 9.8%

 ・金融資産300万円~450万円 8.8%

 このように、金融資産450万円以下の世帯が46%と約半数を占めています。そして、全体を2分する中央値が650万円ということです。

 実情では、金融資産保有額平均の1279万円というのは、非常に高い数値だということがわかります。

株式投資をはじめるタイミング

 株式投資をはじめる方は金融資産を増やすために行いますが、スタートラインは個々によって異なります。株式投資のスタートラインとして大切なのは年齢と金融資産保有額です。

 ・25歳、保有金融資産50万円ではじめる

 ・40歳、保有金融資産1000万円ではじめる

 この場合、取るべき投資手法には違いがあるということですね。一般的には若く保有金融資産が多いほどリスクを取って投資をすることができるのですね。

 今は株式投資がブームになっていますが、公務員や会社員のくくりで見ると、20代前半で株式投資をしているという方は非常に少なく、多くはある程度の金融資産が確保できつつある20代後半や30代で興味が出てくることが多いのですね。

 そのため、今回は公務員や会社員で金融資産がある状態からはじめる株式投資について考えてみたいと思います。

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出典 マイナビニュース

貯蓄とリスク資産のバランス

 金融資産がある程度ある状態からの株式投資で大切なことは、貯蓄とリスク資産のバランスです。仮に、貯蓄が500万円ある場合、どのようにリスク資産である株式の割合を高めていくかということです。

 インデックス投資で優良なベンチマークを選んだ場合、理論上最も資産増加効率がよいのは一括投資です。

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出典 マネックス証券

 優良なベンチマークとして挙げられるS&P500やMSCIACWIの過去の値動きを見ても、きれいな右肩上がりであることから、株式投資開始時点で一括して資産投下した方が長期的に見て、分散投資よりも優れたパフォーマンスを出すことは明らかです。

 しかし、株式投資をはじめた直後にそれまで時間をかけて形成してきた貯蓄500万円をリスク資産に全力投下することは多くの人にとって大きなストレスとなることは間違いありません。

 ・少しの値動きでも気になってしまう

 ・暴落した場合、冷静に行動できなくなる

 ・長期的に株式投資を続けることができなくなる

 理論上はベストな選択である一括投資も、精神的な方から見れば最適だとは言えない場合が多いということです。

基本的には時間分散でリスク資産を増やしていく

 貯蓄がある程度ある場合、全てリスク資産に変えるのではなく、時間をかけてリスク資産の割合を調整した方がよいのですね。

 ・貯蓄500万円には手を付けずに株式を購入していく

 ・貯蓄500万円を年間100万円ずつ株式に変えていく

 このような方法でリスク資産を増やしていくことが好ましいということです。卵はひとつの籠に盛るな、というのは株式投資の有名な格言ですが、これは銘柄集中投資だけのことを指しているわけではありません。

 ・銘柄

 ・時間

 ・お金

 このような株式投資に関係する全ての事柄について言っていることなのですね。少しずつリスク資産を増やしていくことは、時間分散の観点から見ても非常に好ましい投資方法だということです。

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リスク資産の増減は自分でコントロールできない部分が大きい

YOHの考え

 私は株式投資などのリスク資産で最も厄介なところは、自分でコントロールできない部分が多いことだと考えています。

 ・支出の削減

 ・貯蓄

 このようなことは自分でコントロールできる部分が大きく、金額について長期的にバチッと計算できるのですが、株式などのリスク資産はどうなるかの予測がつかないことが非常に多いのです。しかし、そこが面白いところでもありますね。

 ・1年後の株式の評価額

 ・10年後の株式の評価額

 自分の資産投下額を一定にしていても、このようなものはどうなっているか予測がつかないということです。

 予測できない事態に対しては、分散できるものはできるだけ分散させた方が、効率は劣ったとしても、よいというのが私の考えです。

 私は、ある程度の貯蓄がある状態から株式投資をはじめましたが、貯蓄の取り崩しは行わずに、貯蓄の代わりに毎月投資信託を購入することで、リスク資産を増やす方法を取りました。

 そのため、資産増加は非常に緩やかなものでしたが、それで十分満足する成果を得ることができています。

 ・貯蓄を一括投資

 ・貯蓄を切り崩してリスク資産を購入

 このようなことをしていた場合、長期投資と言えども、継続できていたかは分かりません。

 ・貯蓄が十分にある

 ・株式の価値が0円になっても生活していくことはできる

 このように考えることができたからこそ、今まで資産運用を続けることができたのだと考えています。もちろん、一括投資を否定する気はありません。

 ・リスク耐性が極めて強い

 ・相場の波を読むセンスがある

 このような方は確実におられるからですね。このような方は一括投資をした方が資産を効率よく増やすことができるということです。しかし、このような方は多くはないのですね。特に、公務員や会社員には、このような方は少ないというのが私の印象です。

 万人におすすめできる方法としては、時間をかけてリスク資産を増やしていくというのが私の考えです。ご覧いただきありがとうございました。

 公務員や会社員にとっての資産形成最初の目標は1000万円です。

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 株式投資でおすすめなのは投資信託です。

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