課金型教育
YOH家では3人のこどもを育てています。このブログでも何度か登場しているYOH3姉妹ですね。
子育てをしている世帯にとって最も大きな関心ごとのひとつはこどもがどのように育つか、ということです。
そして、現在の学習環境でよく用いられる言葉が「課金型教育」というフレーズです。
このフレーズの詳細な出どころはわかりませんが、おそらくはスマホなどでするソーシャルゲームの課金システムと似通っています。
・無課金ではキャラクターを強くすることは難しい
・課金すれば短時間でキャラクターを強くすることができる
このようなソーシャルゲームの特徴がこどもの教育にも当てはまるということです。
そして、こどもの教育で課金要素に当たるのが、習い事や学習塾といった義務教育機関以外での学習機会です。
このような習い事や学習塾といったこどもへの課金をすればするほど我が子が他のこどもよりも良い方向に育つ可能性が高くなる、というのが課金型教育の考え方です。
私自身はこのような課金型教育というフレーズに対して思うことは少なからず思うことはありますが、間違っているとも言い切れない、とも感じています。
・こどもを育てるのにかかる費用
・課金すればすれほどこどもはよい方向に育つのか
今回は課金型教育と子育てについてこの2点を中心に考えてみたいと思います。
こどもを育てるのにかかる費用
こども1人を18歳までに育てるのにかかる金額は2,700万円と言われています。
・養育費(生活するために必要なお金) 2,000万円
・教育費(教育を受けるために必要なお金) 700万円
内訳はこのようになっています。養育費は2,000万円と高額ですが、こちらは比較的容易に工面することができます。
・日々分けて支払う
・工夫によって削減できる
養育費にはこのような特徴があるからですね。月々に換算すると約9.2万円です。世帯主だけの収入でカバーできない場合は、妻がパートタイムジョブなどに出て捻出する必要がありますね。
しかし、実際の感覚では月9.2万円もかからないというのが私の印象です。医療費などは国からの支援があり、食費や衣料費も世帯の工夫によって抑えることができるからですね。
一方で養育費よりも金額は少ないですが、工面することが難しいのが教育費です。
・一括でキャッシュアウトする額が大きい
・かける金額は青天井
教育費にはこのような特徴があるからですね。教育費が700万円というのは、大学までを全て国公立で賄った場合の費用です。
・幼稚園から私立
・大学は私立医学部
このような場合、教育費は跳ね上がります。少なくとも2,000万円は見ておく必要がありますね。そのため、教育費は最低が700万円ということです。
・養育費は最高で2,000万円
・教育費は最低で700万円
一般的な世帯におけるこども1人を育てるためにかかる費用はこのように見ておく必要があるということです。
そして、お金に余裕のある世帯であればオプションとして幼少期からの習い事などを教育費に追加することができるということになります。
・月謝5,000円の習い事を2つ
・年間12万円
・10年間で120万円
このような形で追加することができるということです。そして、学習塾ついては青天井です。
・10歳から18歳まで(8年間)
・月2万円(年間24万円)
・合計192万円
学習塾についてはこれぐらいの金額がスタートラインであると考えておいた方がよいですね。
・習い事を2つ
・学習塾
これらを教育費のオプションとして課金するのであれば、300万円はみておく必要があるということです。
YOHの考え
今回はこどもの子育て費用と課金型教育について考えてみました。
親としてこどもの教育資金というのは最も悩ましいお金の使い方のひとつです。
こどもにはできる限りの教育環境を与えてやりたいというのが親として誰もが思うことです。
しかし、お金をかければかけるほどこどもの教育環境が充実して、能力が上がるのかといえば、そうではないというのが私の考えです。
ソーシャルゲームではお金と時間をかければかけるほどキャラクターは強くなりますが、現実世界においてはそうではないということです。
こどもの教育資金というは、非常に生々しい言い方をしてしまえば、こどもへ金銭的な投資をするということです。
そして、かけた教育資金の分をこどもが将来ペイできるかということです。
・幼少期から習い事や学習塾に通っていたが年収120万円のフリーター
・義務教育だけで年収2,000万円のサラリーマン
このような事例はありふれているということです。そして、このような事例を金銭的部分だけで見ると、「幼少期から習い事や学習塾に通っていたが年収120万円のフリーター」というのは、かけた教育資金に対して結果が伴っていないということです。
※ここでは金銭的な事柄だけにフォーカスしているので、年収が高いサラリーマンが人間的に優れていて、年収の低いフリーターが劣っているというわけではありません。
そして、親であれば誰もがこのように考えるから、教育資金の使いどころというのを難しいと感じるということです。
YOH世帯でいえば、3姉妹は今のところ学習塾には通っておらず、習い事はスイミングや少年野球、サッカーなどをしています。
学習塾に行っていない大きな理由は3姉妹が義務教育以外の時間を使っての学習を望んでいないからですね。
私自身は「勉強とは贅沢なもの」だと考えています。
・勉強をしたくてもできない
・義務教育では収まらない能力があるが、金銭的事情でそれ以上の学習ができない
世の中にはこのようなこどもはありふれています。
・習い事
・学習塾
そのように考えるとこのようなものは非常に贅沢なもので、興味が無いのであれば義務教育以上のことはやらなくてもよい、というのがYOH世帯の教育スタンスです。
しかし、YOH3姉妹が今後はどのような考えを持つのかはわかりません。
・学習塾で勉強をしたい
・高等な知識を身に付けたい
このように考えることも十分に考えられます。親としてやるべきことは、その時のためにお金を準備しておいてあげることです。
・お金が無いからこどもの希望を叶えてあげられない
このようなことにならないように準備しておくことが必要だと私は考えています。
ご覧いただきありがとうございました。
こどもがハーバード大学に入りたい、と言った場合のシミュレーションはこちらで記事にしています。
厚切りジェイソン氏も3人の娘さんを育てておられますね。出版されている書籍に関しても秀逸で分かりやすいですね。
こどもへの資金の作り方としてインデックス投資をしてもよいですね。