株式投資でコントロールすることができるもの
株式投資には、自分でコントロールすることができるものとできないものがあります。
・投資期間
・長期的な利回り
このようなものはある程度狙って決めることができますね。利回りに関して言えば、短期的な利回りをピタリと当てることは極めて難しいですが、長期的なものはそうではないですね。
・全世界株式への資産投下で20年間の平均利回りが20%
・S&P500への資産投下で30年間の平均利回りがマイナス20%
このようなことは考えにくいということです。そのように考えているからこそ、インデックス投資をしているということになります。
そして、株式投資において自分でコントロールすることができるものとして挙げられるのが、手数料などのランニングコストです。
さらに言えば、株式投資においてコントロールすることができるランニングコストを抑えることは、長期投資において役割が非常に大きくなります。
株式投資のコスト
長期の株式投資を成功させるために大切なことは、自分でコントロールできるコランニングストを抑えるということです。
・買付手数料
・運用手数料
・売買手数料
主にはこのようなものですね。株式投資は、購入した株式の値動きはコントロールすることができませんが、このような手数料はコントロールすることができます。
年間で言えば数パーセントの違いにしかなりませんが、何十年後にはパフォーマンスに大きな差が表れます。
同じ金額を30年間積立して、利回りが1%異なるケースを比較すると以下のようになります。
・利回り5%・・・4,100万円
・利回り6%・・・5,000万円
積み立て額と期間が同じでも、利回りが1%違えば、30年後には20%もパフォーマンスが違ってくることがわかります。それほど、コストというのは大きいものなのですね。
・手数料が高い投資信託を買っていたけど、利益が出ている
・運用手数料が高い投資信託の方がパフォーマンスが優れていた
このようなことは多々ありますが、これは購入した投資信託が優れていたのではなく、投資対象のパフォーマンスが優れていたと考えるべきですね。
同一のものに資産投下している金融商品を購入する場合は、少しでも手数料の安い方を選ぶことが大切です。
そして、株式投資におけるコストの概念は金銭的なものだけではありません。
時間の概念も多分に含まれているということです。
投資にどれだけの時間をかけるか
株式投資において少しでもコストを抑えることは大切ですが、もうひとつ大切なのは、コストカットに手間をどれだけかけるのかということです。
これは、株式投資やコストカットだけではなく、投資のために自分の時間をどこまで割くことができるのかということです。
・金融商品の選定
・銘柄選定
・ランニングコストの確認
・確定申告(外国税額控除、配当控除、損益通算など)
このようなことは、コストカットの手段としては非常に有効です。しかし、ありとあらゆるコストカットの手段を取り入れるには時間と手間がかかります。
長期の株式投資で大切なことは、ひと時も市場から離れることなく長く続けることです。しかし、多くのコストカットの手段を取り入れることで、投資を続けることが苦しくなる場合があるのですね。
YOHの考え
私が長期のインデックス投資をしている最大の理由が時間と手間がかからないからです。
そして、コストカットの手段もそれほど取り入れていません。
パフォーマンスの向上と時間、手間を比較した場合、割に合わないと考えているからですね。
ある程度、コストを意識してインデックス投資をした場合、大きくコストカットできる箇所はそれほど大きくはありません。
・0.05%の経費率のために投資信託を頻繁に乗り換える
・0.01%でも安い経費率の投資信託を時間をかけて探す
このようなことは、趣味の領域ですることだと考えています。私は株式投資自体は好きですが、そこまでのめり込むほどの趣味ではないのですね。
・家族との時間
・友人との時間
・趣味の時間
・運動する時間
・仕事の勉強
資産運用に時間をかけるよりも、このようなことに時間をかけることの方が有意義だと考えているのです。
世の中には、コストカットやポイント獲得の方法が数多くあります。しかし、それをするには時間と手間がかかります。
・10分かかるアンケートに答えて10ポイント獲得
・1時間広告を見て100ポイント獲得
・半日ネットサーフィンをして500円安い商品を見つける
このようなことにどれだけの価値を見出すかは人それぞれということです。大切なことはこれに振り回されないということです。
・ゲーム感覚で楽しめている
・ポイント獲得が趣味
このような考え方であれば、趣味が生活費を足しになっているということですね。
私は長期のインデックス投資で大切なことは、ストレスなくすることだと考えています。
・自動入金
・自動でリバランスしてくれる
・超長期的に見て年間4%のリターン
これらを実現してくれるのが、米国株の投資信託買付です。これに資産投下していると、時間と手間を最小限にして、十分なリターンを得ることができると考えています。
しかし、年間4%以上のリターンを得るのは、時間と手間をかける必要があります。
・銘柄選定
・リバランス
このようなことを自分でする必要があるということです。しかし、株式投資は時間をかけた=パフォーマンスが上昇するとはならないのですね。それならば、かける時間はほどほどに、というのが私の考えです。
ご覧いただきありがとうございました。
時間と手間、リターンを考えた場合、最も有力な投資は米国株式インデックス投資だと考えています。
資産運用についての基本的な考え方はこちらでも記事にしています。