YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

IPO取引で資産形成することについて

IPO取引

 株を証券取引所に上場して、誰でも株を売り買いできるようにすることをIPOと言います。俗に言う新規公開株です。

 過去に話題となったIPOは日本郵政やソフトバンクですね。ソフトバンクはCMをしてまで宣伝しており、世間の関心を非常に引きました。

 株式会社を立ち上げた起業家にとって、ひとつのゴールと言っていいのがIPOです。自社で保有していた株式を証券取引所で売り買いできるようにすることによって、株式に著しい流動性が生まれ、株価が上昇して、莫大な資金を調達することができるからですね。

 証券取引所に上場した株式会社の社長は、例外なくお金持ちといってよいでしょう。

 IPO取引とは、新規上場する株式を購入する権利を手に入れることです。新規上場する株式は多くの場合、上場と同時に値が上がるので、あらかじめ新規上場する株式を持っていれば、上場日に売っただけで、利益が確定できるのです。

 そのため、IPO取引は一定の投資家に大変人気があります。ノーリスクでリターンを手にすることができるからですね。

f:id:fire-money:20211026203232p:plain

幻冬舎GOLDオンライン

新規上場株式

 株式会社が上場する証券取引所は3つです。

 ・東証一部

 ・東証二部

 ・マザーズ

 それぞれ、上場するための条件が異なっています。東証一部の条件が一番厳しく、次いで東証二部、マザーズとなっています。東証一部の上場条件について触れてみます。

東証一部

 ・株主800人以上

 ・流動株式が35%以上

 ・時価総額250億円

 このほかにも条件はありますが、非常に厳しいものです。東証一部に上場している企業は約2,100社です。企業が株主優待制度をする理由の1つに株主2,200人以上を集めることが挙げれらます。株主優待は100株が最もお得なのは、多くの投資家に自社の株主になってもらいたいからですね。

f:id:fire-money:20211026202833p:plain

出典 日本取引所グループ

2020年のIPOの状況

 2020年は東証一部、東証二部、マザーズに93社が上場を果たしました。そのうち、公開価格を上回ったのは69社です。公募価格を下回る新規公開株は公募割れしていることが多く、値段がそれほど上がらないことが多いのです。

 仮に69社全てのIPO取引を100株ずつすることができていれば、1,800万円の利益を上げることができたことになります。平均して1社につき、20万円ですね。ノーリスクでこの利益を得ることができるのがIPO取引です。

各証券会社のIPO取引

 IPO取引はほぼノーリスクのため、大変人気があります。誰もが新規公開株を買いたいからですね。そのため、ほぼ全ての場合で抽選が行われます。

 抽選方法は証券会社によって異なります。

 ・1口座1回抽選

 ・資金力分の口数を申し込める

 また、証券会社によってIPOの取り扱い数も差があります。人気の証券会社であるSBI証券と楽天証券で比較してみます。

 SBI証券

 ・2020年の取り扱い数 85件

 ・資金力分の口数を申し込める

 ・IPOポイントがある

 楽天証券

 ・2020年の取り扱い数 38件

 ・1口座1抽選ではないが、申し込み上限数が決まっている

 取扱い数から見て、IPO取引に最も力を入れているのがSBI証券です。SBI証券のIPO取引は他の証券会社には無い、IPOポイントがあるも特徴です。

SBI証券のIPO取引

 SBI証券のIPO取引は以下のように配分されています。

 ・店頭取引 50%

 ・ネット抽選 30%

 ・ポイント抽選 15%

 ・裁量配分 5%

 店頭取引とは、いわゆるお得意様への配分ですね。一般人にはまず回ってこないものです。一般の投資家はネット抽選とポイント抽選の45%に期待してIPO取引をします。

ネット抽選35%

 ネット抽選の35%は、完全抽選方式です。くじ引きと同じ仕組みで、当たりくじを引いた投資家が当選ということになります。くじ引きは申込数が多い投資家ほど引くことができます。

 公募価格10万円の新規公開株があったとしたら、10万円分申し込んだ投資家は1回しか引けませんが、1億円分申し込んだ投資家は1,000回くじ引きを引くことができるのです。(くじに外れた場合は、お金は返金されます)

 資金があればある方が有利なのがSBI証券のIPO取引です。

IPOチャレンジポイント

f:id:fire-money:20211026212508p:plain

出典 SBI証券

 SBI証券のIPO取引は外れると、IPOチャレンジポイントが付与されます。それを貯めて、使うことによって、ポイント抽選の15%分に参加することができます。ポイント抽選はポイントが多い投資家から順番に当選するので、ポイントさえあれば、誰でも当選することができるのですね。

 IPO取引に多く参加して、IPOポイントを貯める。そうすることによって、誰にでも当選することができるのがSBI証券のIPO取引です。

f:id:fire-money:20211026213639j:plain

投資は資金がある方が有利なのは間違いない。しかし、無いことを嘆いていても仕方がないということ。

YOHの考え

 私は、IPO取引はSBI証券のみで参加しています。主にIPOポイントを貯めてポイント抽選でIPO取引するためですね。

 ・資金力

 ・手間

 この2点を勘案した結果、SBI証券のポイント抽選以外にIPO取引に時間をかけることは割に合わないと判断しているからです。

 SBI証券でIPOに数多く当選している方は、IPO資金として1億円は保有しているでしょう。SBI証券のIPO取引は資金力がある方が圧倒的に有利です。そして、他の証券会社のIPO取引は当たり数が少ないので、一般の投資家にはまず当たりません。

 SBI証券、他の証券会社でもIPOはほとんど当たらないということです。それならば、最低限の金額で抽選参加してIPOポイントを貯めて行くのが、最も効率がよいのですね。

 SBI証券で1年間にたまるIPOポイントは約100ポイントです。IPOのポイント抽選は500ポイントは無いと、当たることはありません。5年に1回IPOに当選できる。これぐらいの感覚でIPO取引に臨むのが一般的な投資家には最もよいのではないでしょうか。

 ご覧いただきありがとうございました。

 株式投資に対する考え方はこちらです。IPO取引は片手間にやるぐらいがちょうどよく、資産形成の軸は株式投資だと考えています。

fire-money.hatenablog.com

 銀行預金で資産形成は非常に難しいという記事です。

fire-money.hatenablog.com

 公務員や会社員の資産形成の基本は長期投資だと考えています。

fire-money.hatenablog.com