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【S&P500から全世界株式へ】インデックス投資で含み益が出ない場合、資産対象を乗り換えるべきか

インデックス投資で資産が増えないフェーズ

 インデックス投資は株式投資初心者から上級者まで、誰しもが取り組んでよい投資手法です。

 ・iDeCoやつみたてNISAなど国の税制優遇制度がある

 ・手間がかからない

 ・自分の資産状況に合わせた金額で行うことができる

 ・長期的に見れば資産増加する確率が極めて高い

 インデックス投資にはこのような特徴があるからですね。短期的に大きく資産を増やしたい方であっても、一定額をインデックス投資に充てて置くことは将来の保険になり得るということです。

 しかし、インデックス投資は株式市場の影響を色濃く受けるため、自分の判断で資産減少を回避することはできません。

 ・株式市場が下落している時に含み益を増やす

 ・資産投下している指数が下落している時に資産を増やす

 このようなことはできないということです。そして、2022年はそのような相場環境で終わろうとしています。インデックス投資をコアにしている方で資産を増加させることが極めて難しい年だったということですね。

出典 Googlefinance

 インデックス投資で人気のある指数であるS&P500やNasdaq総合指数を見ても、今年は指数は値を下げている状況を見れば、今年はインデックス投資家にとっては低調なパフォーマンスを受け入れるしかないということです。

インデックス投資で選択できる指数はそれほど多くはない

 インデックス投資は前提事項として、長期的に見て右肩上がりに成長している指数に資産投下する必要があります。

 ・MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス

 ・CRSP USトータル・マーケット・インデックス

 ・S&P500指数

 例を挙げるとこのような指数ですね。MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスは全米株式インデックスファンド、CRSP USトータル・マーケット・インデックスは全米株式インデックスファンドに連動する投資信託などがベンチマークとしている指数です。

 そして、これら3つの指数は長期的に見て一貫して右肩上がりです。一方で日本を代表する株価指数であるTOPIXなどは長期的に見て右肩上がりとは言えません。

出典 ニッセイ基礎研究所 国内外の株式投資は何から始めればよいか-外国株式インデックスファンドの基礎知識

 このニッセイ基礎研究所さんが出されているグラフを見ても明らかですね。場面で見ればTOPIXがMSCIコクサイを上回っていることもありますが、長期的に見ればパフォーマンスが劣後していることは明らかです。そのため、インデックス投資でTOPIXに資産投下することは不正解となるということです。

 世界屈指の経済大国である日本の代表的な株価指数がインデックス投資の資産投下対象に値しないことを考えると、インデックス投資で資産投下対象となり得る指数というのは非常に限られていると考えてよいですね。

 ・MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス

 ・CRSP USトータル・マーケット・インデックス

 ・S&P500指数

 先にも挙げましたが、私はインデックス投資で誰しもにとって資産投下対象となるのはこの3つの指数だと考えています。

 この3つの指数は投資信託やETFにも幅広く採用されており、優良な金融商品が多いことも資産投下対象として優れているということです。

優良なインデックスファンドに資投下していても含み益が出ない時期はある

 インデックス投資ではこの3つの指数をベンチマークとしている優良な金融商品に資産投下していれば、長期的に見て資産増加させてくれる確率が非常に高いと言えます。

 しかし、含み益が出ない場合は資産投下対象を乗り換えたくなります。自分の資産投下対象が含み益を出せていない場面では、含み益を出している金融商品を見つければなおさらですね。

 ・優良とされている金融商品を積み立てているのに含み益が出ない

 ・SNSで話題になっている金融商品は下落相場でも含み益を出せている

 このような状況になると、自分の資産投下対象を疑ってしまうということです。

頻繁に乗り換えるよりも、同じ列車でじっと座っていた方が目的地に早く着く。

YOHの考え

 私はインデックス投資で含み益が出ない場合でも資産投下対象を乗り換えるべきではないと考えています。

 ・資産投下しているベンチマークが優良である

 ・手数料が安い金融商品を選択できている

 このような前提条件をクリアしていればなおさらですね。インデックス投資の目的は長期的に資産形成することです。そのためには短期的な損失には目をつぶる必要があるということです。

 ・優良な指数だから毎年右肩上がり

 ・資産投下している以上資産は増加していく

 このようなことではないということです。もちろん、インデックス投資で資産投下対象を乗り換えることを否定しているわけではありません。

 ・乗り換えた投資対象に長期的に資産投下する意思がある

 ・よく調べた結果、乗り換えた金融商品の方が優れていると判断した

 このような場合はインデックス投資をしている場合でも乗り換えてもよいということです。

 しかし、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとしているeMAXSIS Slim全世界株式インデックスファンドやVTに資産投下してインデックス投資をしているような場合、乗り換えをする必要性は極めて低いということです。

 インデックス投資で失敗するケースは資産投下対象を誤ってることは少なく、投資家の行動が誤ってるケースが非常に多いということです。

 ・短期的に見て含み益を大きく出している金融商品

 ・短期的に急成長している指数

 このようなものに目移りすることは避けられませんが、これらはインデックス投資の軸になり得るかは未知数だということです。それならば、インデックス投資での資産投下対象として乗り換えるのではなく、サテライトで資産投下する程度に留めておく方がよいということです。

 ・資産投下しているベンチマークが優良である

 ・手数料が安い金融商品を選択できている

 自分がこのようにインデックス投資をできていると信じているのであれば、短期的に含み益が出なくとも資産投下対象を乗り換える必要は無いと私は考えています。ご覧いただきありがとうございました。

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