YOH消防士の資産運用・株式投資

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【VDC・VHT】ディフェンシブなETFはポートフォリオに組み込んだ方がよいのか

現在の相場環境

 2022年4月時点で米国株投資をしている方にとって、相場環境は決してよいものではありません。2020年のコロナショックから一本調子で上昇を続けていた米国株式市場が停滞しており、下落局面とも見られる状況になっているということです。

 現在は円安の恩恵から評価額はマイナスになっていない、むしろプラスに転じている投資家もおられるでしょうが、このまま下落局面が続けばどのようになるのかはわかりません。

 ・米国株式市場の弱気相場入り

 ・ドル円の為替レートが110円ほどの水準に落ち着く

 このようになれば、米国株式投資をしている投資家は資産を大きく減らしてしまうということです。

出典 ブルームバーグ VOO

ディフェンシブなETF

 下落局面への備えとしては様々な方法がありますが、シンプルな方法としてポートフォリオに下落局面でも値下がりしにくい銘柄を入れることが挙げられます。

 ・VDC(生活必需品セクターETF)

 ・VHT(ヘルスケアセクターETF)

 この2つのセクター別ETFはディフェンシブな銘柄として非常に有名です。この2つにつのETFについて簡単に触れていきます。

VDC

 VDCはバンガード社が取り扱っているETFで正式名称は「バンガード・米国生活必需品ETF」です。MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスをベンチマークとしており、同じパフォーマンスを出すことを目標としています。

 ・食品

 ・飲料

 ・流通

 ・家庭用品

 ・パーソナル用品の製造業

 このような景気に対して敏感でない企業の株式で構成されています。生活必需品は好景気不景気関係なく使用するものなので、景気の影響を受けにくい特性があるのですね。

 ・設定日 2004年1月26日

 ・純資産総額 8630億円

 ・信託報酬 0.1%

 ・配当利回り 1.45%

 ・構成銘柄 96銘柄

 主なデータはこのようになっています。

出典 ブルームバーグ VDC

 組入れ上位10銘柄はこのようになっています。日用品、飲料、小売りなどで構成されていることが分かります。

出典 ブルームバーグ

 オレンジ色がVDC、青色がVOOの直近1年間のチャートになります。全体的に見ると、青色のVOOがVDCをアウトパフォームしていますが、ここ数カ月はオレンジ色のVDCの方が好調であることがわかります。

 ※VDCが好調というよりも、VOOの下落が大きいと言うのが正しいニュアンスかもしれませんね・・・ 

VHT

 次にヘルスケアセクターETFのVHTについて触れていきます。VHTはバンガード社が取り扱っているETFで正式名称は「バンガード・米国ヘルスケアセクターETF」です。

 VHTはMSCI USインベスタブル・マーケットヘルスケアセクターをベンチマークとしています。

 ・製薬

 ・医療機器

 ・保険業

 このような企業銘柄で構成されています。製薬や医療機器も生活必需品と同様に景気によって業績が左右されにくいとされています。

 ・不景気だから病気になる人が少なく保険加入者が少ない

 ・不景気だから医薬品が売れない

 このようなことは考えづらいと言ってもよいからですね。

 ・設定日 2004年1月26日

 ・純資産総額 2.2兆円

 ・信託報酬 0.1%

 ・配当利回り 1.17%

 ・構成銘柄 445銘柄

 主なデータはこのようになっています。

出典 ブルームバーグ VHT

 構成上位10銘柄はこのようになっています。有名な保険業、医療機器、製薬企業が上位を構成していることがわかります。

出典 ブルームバーグ VHT

  オレンジ色がVHT、青色がVOOの直近1年間のチャートになります。ところどころはVHTがVOOを上回る場面も見受けられますが、全体的に見ると、青色のVOOがVDCをアウトパフォームしていることがわかります。

防御は確かに大切だが・・・

YOHの考え

 ディフェンシブなETFとして生活必需品セクターETFのVDC、ヘルスケアセクターETFのVHTについて触れてみましたが、2つのETFは構成銘柄などを見ても底堅いことがわかります。

 ・ポートフォリオのボラティリティを少なくするためにVDCを組み込む

 ・下落耐性をつけるためにVHTをポートフォリオに組み込む

 このようなことは投資スタイルによっては検討してよいかもしてません。しかし、私個人としては、このようなセクター別ETFをポートフォリオに組み入れることは考えていません。

 ・VOOには生活必需品、ヘルスケア企業が多分に含まれている

 ・管理の手間が増える

 ・下がる時は結局は下がる

 すでにVOOにある程度資産投下している投資家にとっては、セクター別ETFを組み入れるのはこのような問題があるからですね。私がセクター別ETFをポートフォリオに組み込まない一番の理由は「下がる時は結局下がる」という理由からですね。

出典 ブルームバーグ

 赤色がVDC、オレンジ色がVOO、青色がVHTの直近1カ月の値動きです。直近1か月という短い期間で見ても同様の値動きをしていることが分かります。

 ・VOOと逆の値動きをする

 ・VOOの下落に対して比較にならないほど下落幅が小さい

 このような値動きをするならば、ディフェンシブなETFはポートフォリオに組み込んでもよいのでしょうが、そのようにはならないということです。

 あくまでも下落幅を限定的に抑えることができるというような認識でいた方がよいということです。この「下落幅を限定的に抑える」というのをどのように評価するのかによって、ポートフォリオにセクター別ETFを組み込むかどうかは意見が分かれるということです。

 私自身は株式市場の調子が悪い時に力を発揮してくれるのはキャッシュだと考えています。

 ・数字が減ることがない

 ・株価が下がれば相対的にキャッシュの価値が高まる

 このように考えているからですね。ご覧いただきありがとうございました。

 どのETFを購入するかよりも資産形成に影響することがあります。それについてはこちらで記事にしています。

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 オフェンシブは手段としてはレバレッジ系ETFがありますね。

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 ディフェンシブなETFはコアサテライト戦略でサテライトに添えるぐらいの使い方がよいですね。

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