YOH消防士の資産運用・株式投資

消防士の資産運用、株式投資、仕事について紹介しています。

S&P500連動投資信託の比較について

長期投資ならS&P500連動の投資信託がおすすめ

 株式投資の方法は人によって異なりますが、万人におすすめできる方法として挙げられるのが、S&P500連動の投資信託を積み立てる長期投資です。

 長期の株式投資の基本は、長期的に見て価値の上昇する国に資産投下することです。そして、そのような国というのは世界中を見ても非常に稀で、数えるほどしかありません。

 ・人口増加

 ・技術革新

 ・法整備

 長期的に見て価値の上昇する国というのは、この3点を兼ね備えている必要があります。そして、その3点を兼ね備えて、日本からの投資環境が整っているのが米国です。そして、米国の株価における代表的指数はS&P500です。

 S&P500はザックリと言えば、アメリカのNY証券取引所、Nasdaqなどに上場している代表的な500銘柄を時価総額で加重平均して数値化したものです。 

 ・アメリカ企業であること

 ・時価総額が53億ドル異常

 ・浮動株が50%以上

 ・4四半期連続で黒字利益を出していること

 S&P500に組み込まれる銘柄の採用基準として、このようなことが言われていますが、該当しない銘柄も少なからず含まれています。これは、セクター比率によるものですね。S&P500はアメリカ株式市場全体と同じようなセクター比率になるように意図的に調整されています。

 東京証券取引所の上場基準で言えば、プライムで100億円以上、スタンダードで10億円以上が基準なので、S&P500の企業はいかにスケールが大きいかわかります。

 そして、このS&P500に最も手軽に投資できる方法のひとつが投資信託を購入することです。

 ・SBI・V・S&P500

 ・iシェアーズS&P500

 ・e-MAXIS Slim S&P500

 S&P500連動投資信託として非常に有名なのがこの3つです。それぞれ似通った投資信託ですが、若干違いがあります。

 ・3つの投資信託の違い

 ・どれに資産投下すればよいか

 今回はこの2点について考えてみたいと思います。

出典 

S&P500とは?NYダウとの違いやチャート比較でわかりやすく解説! | マネックス証券

3つの投資信託の比較

 3つのS&P500連動投資信託を比較すると以下のようになります。

 表を見てわかるとおり、それほど大きな違いは無いといってよいですね。ずばり言ってしまえば、どれを選んでも運用パフォーマンスに大きな違いは生まれないということです。

 その中で、あえて触れるのなら、という感じの違いとして気になる部分を確認していきます。

ベンチマーク

 3つの投資信託はそれぞれS&P500に連動する投資成果を目指すことが目標の投資信託ですが、ベンチマークにしている指数は異なっています。

 ・SBI・V・S&P500 → VOO(ETF)

 ・iシェアーズS&P500 → IVV(ETF)

 ・e-MAXIS Slim S&P500 → ダウジョーンズS&P500指数(株式指数)

 このように同じS&P500連動の指数を採用していますが、中身は違いものに投資しているということです。SBI・V・S&P500、iシェアーズS&P500はETFを投資信託として購入しているということです。

 VOOとIVVは共にETFですが、構成銘柄、手数料はほとんど同じと言ってよいですね。時価総額はIVVの方が400億ドル多いですが、共に大きな時価総額であることに違いはありません。

 この違いとしては、投資信託を作った会社の違いから来るものだという理解でよいですね。

 ・SBI・V・S&P500 → バンガード社

 ・iシェアーズS&P500 → ブラックロック社

 この違いからくるものだという理解でよいということです。

実質経費率

 3つの投資信託で差別化が図られているのが、実質経費率です。 

 ・SBI・V・S&P500 → 0.0938%

 ・iシェアーズS&P500 → 0.0938%

 ・e-MAXIS Slim S&P500 → 0.0968%

 実質経費率はこのようになっています。e-MAXSIS Slim S&P500の経費率が他と比較して0.003%高いことがわかります。

 0.003%の経費率でどれくらいの差が出るかと言えば、100万円を1年間運用したとして、30円の差が出ることになります。

 ・100万円 → 30円

 ・1,000万円 → 300円

 このように考えると、誤差の範囲と言ってよいですね。そのように考えると、経費率の差は無いものだと考えておいてよいということです。

この3つであれば、どれを選んでも正解と言ってよい。

YOHの考え

 S&P500に連動する代表的な3つの投資信託について比較をしましたが、どれも大きな差はなく、3つの中からどれを選んでも正解と言ってよい、というのが私の考えです。

 その中で、あえて選ぶとするなら「e-MAXIS Slim S&P500」がよいですね。その理由は時価総額が最も大きいからです。

 ・時価総額が他の2つと比較して圧倒的に多い

 ・信託報酬は時価総額が大きくなれば下がる、受益者還元型信託報酬型

 この2点でe-MAXIS Slim S&P500が優れていると考えるからですね。しかし、この2つの理由もあえて挙げるとするならば、というような内容です。

 ・時価総額が100億円を超えている

 ・信託報酬はほとんど限界まで低下している

 このようなことを考えると、3つのうちでどれを選んでも違いは無い、というのが私の印象です。

 S&P500連動投資信託の中には手数料が非常に高いものも数多く存在します。

 ・購入時手数料 2%

 ・運用管理費用 2%

 ・その他の費用 3%

 このような投資信託も国内では数多く販売されており、それに資産投下している方も少なからずおられます。保険会社の投資商品などはこれにさらに保険会社の取り分を上乗せしていることになります。

 こういった手数料の高い投資信託でも含み益を出していることがありますが、それは商品自体が優れているのではなく、ベンチマークとしている指数が優れた成績を出しているだけだということです。

 そのような金融商品は、販売会社や運用会社が儲けることを第一に考えて作られた金融商品だということです。資産形成においては、このような投資信託に資産投下することは避けなければなりません。

 ・SBI・V・S&P500

 ・iシェアーズS&P500

 ・e-MAXSIS Slim S&P500

 この3つは目線が投資家に向いており、投資家の資産形成のために作られた金融商品だということです。せっかく株式投資をするのであれば、このような投資家のために作られた金融商品を購入する必要があると、私は考えています。

 ご覧いただきありがとうございました。

 米国株式投資で最も気にすべきはS&P500の割合です。これを調整することで、リターンやリスク調整を行うことができます。

fire-money.hatenablog.com

 S&P500は優れた株式指数ですが、万能ではありません。デメリットも少なからず存在します。

fire-money.hatenablog.com

 一般的に投資信託はETFよりも手数料が高いですが、ETFよりも優れている点は数多く存在します。投資家によっては投資信託の方が資産投下対象としてよい場合がありますね。

fire-money.hatenablog.com