・資産形成
会社員や公務員にとって、20代の時の資産形成は非常に重要です。多くの人は高卒、大卒の新卒として就職します。
・起業
・ノマドワーカー
このような働き方が注目されていますが、まだまだ一般的ではありません。多くの方は組織に属して労働力を糧にお金を生み出すことを選択します。
そして、会社員や公務員として働きはじめたなら、多くの人が10年ほどで30歳を迎えることになりますが、20代の10年は資産形成において非常に重要な時期と言えます。
・趣味に散財する
・好きなように生活する
このようなことは心を豊かにしてくれる可能性がありますが、お金がかかります。給料が潤沢にあるのであれば、そういった生活も可能でしょうが、多くの公務員や会社員はそうではありません。提供できる労働力に限りがあるのと同様に、得ることができる給料も限りがあるのということです。
そのため、好きなようにお金を使っていれば、お金が貯まるということはありません。
・収入から支出を差し引いたものの残金
これを貯めるなり増やすなりしてお金を増やしていくしかないからですね。投資で増やすにしても、タネ銭が必要だということです。そのため、20代のうちに貯金や投資のタネ銭を作ることは資産形成において欠かすことができないということです。
ずばり言ってしまえば、1年100万円、10年間で1,000万円の資産を形成できるかどうかということですね。30代になって、資産形成に成功している方の多くは、20代の内に資産形成の基礎を身に付けて、平均よりも多い資産を貯蓄しています。
・20代のうちに資産形成の基本的な考え方を身に付けておく
・20代のうちに投資のタネ銭を作っておく
・20代のうちに投資に取り組む
このようなことが、人生における資産形成では非常に大切だということです。今回はこの3点に触れつつ、20代からはじめる資産運用術について考えてみたいと思います。
・20代のうちに資産形成の基本的な考え方を身に付けておく
人生のおける資産形成で大切なことのひとつ目は、「20代のうちに資産形成の基本的な考え方を身に付けておくこと」ということです。
・税金
・年金受給
・社会保険に対する知識
会社員や公務員の資産形成において欠かせないのはこれらの基本的な知識です。
・所得税や住民税はどれぐらい支払っているのか
・節税する方法はないか
税金についてはこのようなことを抑えておく必要があります。資産形成において大切なことは、手取り金額を増加させることです。会社員や公務員の視点からは抜け落ちてしまいがちですが、納税する額を抑えることで、手取り金額を増加させることができるのですね。収入を増加させる以外のアプローチを考える必要があるということです。
そして、年金受給を含めた社会保険の知識を抑えておく必要があります。
・各種社会保険の掛金
・健康保険の保証内容
・年金の受給額
このようなことを知識として持っているだけで、生命保険や医療保険の加入、将来の備えに関するお金を適切に決定することができます。
・過度に保険に加入して毎月よくわからない保険料を支払っている
・年金受給額が全くわからないため、どれだけ将来の備えをしてよいかわからない
年金受給を含めた社会保険の知識を得ることは、このようなことを防ぐことができるようになるのですね。
・投資のタネ銭を作っておく
人生のおける資産形成で大切なことのふたつ目は、「投資のタネ銭を作っておく」ということです。
・収入 - 支出 - 貯金 = 投資のタネ銭
どのような投資をするかによりますが、投資のタネ銭はこのような方法で形成していく必要があります。そして、投資のタネ銭を作ることには自分の属性や環境による部分が非常に大きくなります。
・収入が多い
・支出が少ない
・すでにある程度の貯金がある
このような場合は、タネ銭を用意することは難しいことではないですね。しかし、そうでなければ、投資のタネ銭を用意することは簡単ではありません。しかし、働きはじめてすぐに収入が多いことや貯金があるということは少なく、最も取り組みやすいのは、支出を少なくするということです。
そのために最も有効なのは、自分の属性を最大限生かすということです。生かすべき属性は人によって異なりますが、私の場合は、独身であることと、実家暮らしであることを生かして資産形成を行いました。
大切なことは、少しずつでよいので、投資のタネ銭を作ることだということです。
・手取りの給料が18万円/月
・ひとり暮らしで支出が16万円/月
この場合、自由に使えるお金は2万円です。この場合、1.5万円を貯金、0.5万円を投資のタネ銭として蓄えつつ、資産形成をしていけばよいのですね。
・月2万円を貯めていてもしょうがない
・残りのお金は浪費に使って散財しよう
このような考えをもってはいけないということです。少額であっても、少しずつ増加させていくことが資産形成においては最も大切なことのひとつだからです。
・20代のうちに投資に取り組む
人生のおける資産形成で大切なことの3つ目は、「20代のうちに投資に取り組む」ということです。
・iDeCo
・NISA制度
投資には数多くの種類がありますが、最も取り組みやすいもののひとつはこの2つですね。
・少額から取り組むことができる
・税制優遇措置であること
・国からの後押しがあること
iDeCoとNISA制度にはこのような特徴があるからですね。そして、投資は早くはじめることが資産形成においては非常に有効です。
・投資期間 20歳から60歳まで
・投資金額 3万円/月
・年利 4%
この場合、60歳時点の総資産は3,540万円になります。投資金額1,440万円に対して、投資利益は2,100万円となります。
・投資期間 40歳から60歳まで
・投資金額 月9.5万円
・年利 4%
この場合、60歳時点の総資産は3,480万円になります。投資金額2,880万円に対して、投資利益は600万円となります。
40歳の時に投資をはじめて月9.5万円を投資に充てるよりも、20歳の時に月3万円を投資に充てるほうが、60歳時点での資産額は多くなるということです。投資元本についても半額で済んでいます。これは複利の力によるものですね。
・投資期間を長く取る
・長期的にコツコツと続ける
20代の時から、この2つを行うことによって、時間が経つにつれて複利効果の恩恵を大きく受けることができるようになるということです。
・YOHの考え
20代からはじめる資産運用術として大切なのは以下の3つです。
・資産形成の基本的な考え方を身に付けておく
・投資のタネ銭を作っておく
・投資に取り組む
これを20代のうちにしておくことは、将来の大きな財産となります。それは、金銭的な意味だけではありません。若いうちの給料というのは決して多いものではなく、資産運用をするためには、ある程度の我慢が必要です。
・贅沢な周囲に合わせる
・毎月給料を全て使ってしまう
このようなことは、楽しいことではありますが、刹那的な高揚感しか得ることができません。
・節約
・天引き貯金
・過度な浪費はしない
資産形成をしていくには、このような意識を持つことが重要です。これを20代のうちに身に付けておくことができれば、人生においてお金に困るということは無いと言ってよいですね。そして、資産形成の目標のひとつが1,000万円です。
20代で1,000万円をつくるような生活が身に付いていれば、資産運用をしても失敗することはありません。株式投資などをしても資産が増えない方の多くは、日々の生活に金銭的な問題がある場合が少なからずあるということです。
・短期間で資産を大きく増やす
・楽をして投資で増やす
・1円でも多く欲しい
会社員や公務員で資産運用で失敗している方の多くは、資産運用にこのような期待をしている方です。
・長期的に資産を増やす
・定期的な入金
・少しずつ資産増加させる
このような意識を持つには、早い段階での貯蓄癖を身に付けておく必要があるのです。貯蓄癖を身に付けるには継続することが必要です。訓練と同じで、考える前に行動できるように、身体に癖を染み込ませる必要があるのです。
その染み込ませる時間が20代の10年間です。20代で年間100万円、10年で1,000万円をつくることができた方は長期投資でも間違いなく資産を増やすことができます。
それは、周りを見ていても明らかですね。それほど、20代で資産運用について学習して資産形成していくことは重要なことなのです。
ご覧いただきありがとうございました。
資産形成の第一歩は貯金で100万円を作ることです。
貯金で100万円ができれば、次の大きな目標は資産1,000万円ですね。これを20代のうちに達成できれば、資産形成は非常に楽になりますね。
資産1,000万円までは特別な投資手法や複雑なアセットアロケーションは不要です。優良な金融商品をコツコツを積み立てていくことが一番よいということです。